2022/12/26

高知県大川村の子どもたちにトコロジスト講座を実施します

 高知県北部、四国のど真ん中にある大川村は人口359人。島しょ地域を除いて日本でもっとも人口の少ない村として有名です。かつては県内最大の鉱山を有し、4,000人を超える人口を抱えていましたが、1972年に鉱山が閉鎖、1973年に早明浦ダムが建設されたことにより村の中心部が水没してしまいました。

 その大川村の教育委員会からトコロジスト養成講座のご依頼をいただき、少し前になりますが11/23~11/24に大川村へ行ってきました。ここでは当日の講座の模様と来年度以降大川村で始まる小中学校のトコロジスト学習についてどんなことを考えているかについてご紹介します。


●「大川村山村留学」

 講座の対象は、大川村の子どもを持つ保護者と子どもたちでしたが、当日の参加者は大川村山村留学の小中学生と地元で生まれ育った子どもたちでした。山村留学とは、全国26か所の自治体が加盟して作っている全国山村留学協会というNPO法人が普及している教育プログラム。義務教育の期間に1年単位で寮生活やホームスティで子どもたちを受け入れ、地元の小中学校へ通いながら都会では経験できないことを体験していこうというものです。

 大川村では現在10名の小中学生が寮生活をおくりながら村の小中学校に通い、村の子どもたちと一緒に学校生活、山村生活を体験しています。

 子どもたちの寮生活はスマホ禁止、テレビもほとんど見ないという、都会での生活とは180度異なる生活。小学5年生から中学3年生までの異年齢の子たちが一緒に生活し、休日には毎週のように村内での自然体験活動の開催やイベントへ参加し、村民との交流を通じて大川村のことを学んでいます。

 寮から学校への通学はスクールバスで送迎され、標高700mを超える山岳地帯のため移動手段は基本徒歩のみです。そのため学校の帰りにちょっと寄り道をするといったことはできません。宿舎である白滝の里周辺と学校の周辺が子どもたちの生活圏です。


●「トコロジストと場所への愛着」

 教育委員会からは、今回の講座を実施するにあたって次のようなリクエストがありました。大川村では、今後、山村留学の子どもたちに「トコロジスト(その場所の専門家)」になるためのプログラムを導入する事で、地元の子どもと一緒に大川村を誰よりも知っている人材として成長して欲しいと考えています。そして、子どもたちが大川村に愛着を持ち、村を大切なふるさととして将来関わってくれたらうれしい。今回はそうした継続的なプログラムのプロローグになるような話をしてもらえないか、というお話をいただきました。

 そこで、私からは「場所への愛着」というテーマでお話をしてきました。バードウォッチングや自然観察を趣味にしている人の中には、自分のフィールドを持って足しげく通っている人たちが大勢います。彼らは自分のフィールドに通う中で、その土地に対する強い愛着を持つようになっていきます。そのようなある特定の場所にこだわっている人のことを「トコロジスト」と呼んでいること、そしてそういう人は意外と身近にいるのではないか、ということをお話ししました。すると案の定、みんなの視線がある人に集中しました。その方は、元大川小中学校の先生で大川村の自然や郷土史に関心を持って、いつも自分のフィールドを歩いていらっしゃるそうです。やはり身近なところにメンターがいらっしゃったようで私もうれしくなりました。


 さて、そうした場所への愛着の気持ちは、ときに自分のフィールドが自然破壊などで壊れてしまうと、強い喪失感となって反ってきます。日本野鳥の会の会員の中には、そうした喪失感をきっかけに自然保護を自身のライフワークにするようになった方が大勢います。

 日本野鳥の会愛媛県支部の会員であり、西条自然学校を主宰する山本貴仁さんもその一人。今回の講座に同行してくれた山本さんからは、中学生のころ自分のフィールドで起こった自然破壊と、その時に感じた口惜しさ、大人への不信感、社会への怒り、そして諦めの感情についてご自身の言葉で話してくれました。このときの体験が原動力となって、山本さんは大学院卒業後、一旦博物館の学芸員になりますが、その後独立して自然学校を立ち上げ、それ以来、愛媛県内の生物多様性の保全に力を尽くされています。

 人への愛情と同様に、生き物への愛情、そこで暮らす人々への愛情、そして場所そのものへの愛情というものがあること、その場所がなくなったときに感じる喪失感、そうした負の体験をばねにして自分のライフワークを築いてきた力強さ。子どもたちは山本さんのお話を真剣に聞いてくれましたが、どのように響いたのでしょうか?


●ワークショップ「大川村 好きな場所マップ」

 一通りトコロジストについてのお話を聞いてもらった後、今度は子どもたちが日ごろ大川村のどんな場所に気持ちを寄せているのかを知りたいと思い、村の地図を広げて自分が行ったことのある場所とその中でも特に好きな場所に地図上に印をつけてもらいました。

 事前の私の予想では、寮生活を送っている白滝の里周辺と毎日通っている学校の敷地内に印が偏り、他はほとんど印がつかないのではないかと思っていたのですが、いざやってみるとやや違った結果になりました。白滝の里に印が集中しているのは予想通りだったのですが、それ以外にも村の全域に好きな場所が点在していました。

✔ 行ったことがある場所

❤ 好きな場所


 教育委員会では山村留学生向けのプログラムとして毎週のように村の随所でイベントを開催しており、村人と触れ合いながら山村での生活を体験してきています。そのため、村での行動範囲と地元の方との交流は意外と広範囲に及んでいることがわかりました。

 完成した地図を全員で共有しながら、個々の場所に対する思いを聞かせてもらった後、これから一年間大川村でやってみたいこと、歩いてみたいところを自由に話してもらいました。今後、トコロジストのための学習が進んでいくことで、子どもたちの場所への認識がどのように変化していくのでしょうか?今からとても楽しみです。


●「大川村で社会を変える体験を」

 最後に、次年度以降「トコロジスト」というキーワードを使って大川村でどんなことを行っていきたいと考えているのか、教育委員会の皆さんと話したことをご紹介しておきます。

 まずは現在行っている山村留学のプログラムを生かしながら、大川村小中学校の子どもたちができるだけ大川村の自然を具体的に学べるように工夫していきたいと思います。そしてその先に子どもたち自身が自分の身の回りの自然や歴史、文化を調べることができるようなスキルを伝えていきたいと思います。ゆくゆくは大川村の専門家となった子どもたちが、村の大人たちに大川村の生物多様性の保全や、持続可能な村づくりについて具体的な提案ができるようになってくれたらと期待しています。

 そうした活動を展開していくためには、高頻度で生徒たちと接することのできるメンターが必要です。そこで日常的な対応としては、大川村を活動のフィールドにして通っている西条自然学校の山本さんにお願いすることにしました。私はその活動をバックアップすることになります。

 社会を変えることは簡単ではありません。特に人が多く集まる都市部では様々な要素が複雑に絡み合い、その仕組みを変えることは大変難しいことです。もちろん人口規模の少ない村であってもそうした難しさはありますが、村人全体で子どもたちの教育を支えている大川村なら、ある意味そうした社会を変えるような体験が可能なのではないかと思います。

 子どもたちが「社会は変えられる」という体験をすることは、これからの持続可能な社会を作っていくうえで、大きな力になります。そしてそれこそが日本で最も少ない人口を抱える大川村にこそできる教育ではないでしょうか。

(普及室 箱田敦只)


2022/12/20

12/11 多磨霊園探鳥会に参加しました

12月11日に日本野鳥の会東京が開催した多磨霊園探鳥会に行ってきました。


コロナの自粛からは解けましたが、まだまだ2時間の時短コースで、リーダー達は少しもどかしい思いをしている様子。

食事などはせず、マスクをして密にならないように注意しながらの探鳥会でした。

短い時間でもたくさんの野鳥が見られると嬉しいですね!


当日の天気は晴れで、気温は12度前後。

冬らしく澄み渡った空で雲はほとんどありませんでした。

冬の朝といえど凍えるほどの寒さではありませんでしたので、ニットの上にジャケットを着るくらいで、手袋はつけずに済みました。


多磨霊園は総面積128ヘクタールもある日本最大の公園墓地です。

アカマツ、ケヤキ、コナラ、クヌギ、トチノキ、ソメイヨシノといった木々が生えており、今の時期は紅葉がだんだん落ちてきて地面は枯れ葉でいっぱいでした。




周りを見渡すと自然に溢れているのですが、足元はしっかり舗装され、道は区画整理してあるので安全にバードウォッチングができるフィールドです。


▲正門前広場からスタート


朝8時、東京支部の3名のリーダーを先頭にして探鳥会がスタートしました。

初心者のチームにはリーダーが1名付いて、双眼鏡の使い方から鳥の見分け方まで分かりやすく説明してくださいました。

ハシボソガラスとハシブトガラスの違い。見た目のほかに鳴き声も識別のヒントになります。


移動中に、参加者の方々ともお話させていただきました。

初心者からベテランまで実にさまざまなバックグラウンドの方がいました。


お子様が野鳥大好きで、図鑑を見て野鳥をたくさん知っていても、野外で観察したことがあまりないご家族は…。

当会のバードショップにご来店いただき、スタッフのアドバイスをもとに双眼鏡を購入したので探鳥会に参加したそうです。

将来が楽しみです。


また、他には鈴木俊貴さんのシジュウカラ語のテレビ番組を見て野鳥にハマり、双眼鏡を購入したという女性もいました。

野鳥についてもっと勉強したく探鳥会に参加したそうです。

鳥が好きになるきっかけは本当に十人十色で色とりどりですね。



しばらく歩いていると、カワラヒワが3羽、枯れ枝に留まっているところを発見。

葉が落ちた木に留まって丸見えのカワラヒワに「よく見える~!」と喜びの声が上がっていました。


また、空を見上げるとオオタカが舞っていました。

もう1羽ハイタカらしき猛禽も飛んでいましたが太陽の近くを旋回していたためしっかり見つめることができず…。

尾の長さからしてハイタカSP(※ハイタカ属のなにか)と判断していました。

他にはノスリもいました。


▲視界の広がるスポットでは猛禽を観察


区画をジグザグに進んだのち、10時20分頃公園に集まり鳥合わせ(今日見た鳥の報告会)を行いました。

とつぜん、鳥合わせ途中にも関わらず背後にシメが2羽登場し、みんなで報告を中断してのシメ観察が始まりました。

なかなか逃げることもなく近くでじっくり見つめることができました。

多くの鳥に出会えたというわけではありませんが、ヤマガラやメジロなど基本の鳥を見られた探鳥会で初心者にはよかった日となりました。


▲まとめの鳥合わせ


日本野鳥の会東京では、毎月都内の10か所のフィールドで月例探鳥会を行っています。

日本野鳥の会東京 - 日本野鳥の会東京 (jimdo.com)

双眼鏡を持っていない方でも、リーダーの望遠鏡を覗かせてもらえます!

初心者の方も、バードウォッチングに慣れている方も、鳥見の基本や観察ポイントを学べる絶好のチャンスなので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

2022/12/09

バードウォッチングに出かける際の鳥インフルエンザへの配慮のお願い

 今年の冬は例年にないペースで、高病原性鳥インフルエンザ(以下、鳥インフルエンザ)が野鳥において発生しています。

 鳥インフルエンザは、鳥の病気です。養鶏場などのように鳥と濃密な接触をすることがない限り、人への感染は過度に心配する必要はありません。しかし、バードウォッチングによって、知らず知らずのうちにウイルスを運んでしまい、被害の拡大に加担してしまうことがあり得ます。

 ここでは、このようなことを避けるためにはどのようなことに気を付ければよいのかについてお伝えします。

 

◆◆ 水辺でのバードウォッチングの注意

 鳥インフルエンザは、カモ類などの水鳥が主な宿主とされています。水鳥が集まる池や湿地、湖でバードウォッチングをするときには特に注意が必要です。

 バードウォッチングによってウイルスを広げてしまうケースとは、靴や車のタイヤなどに付着したウイルスを周囲の養鶏所などへ移動させてしまうことを想定しています。

そこで、以下の点に配慮していただくようにお願いいたします。


(1)水鳥の糞が多量に落ちているような水際まで近寄らないようにしましょう。

(2)探鳥場所から移動する前には、靴底、三脚の足、自動車のタイヤなど、地面に接したものを消毒しましょう。汚れが残っていると効果が低下しますので、泥をよく落としてから消毒しましょう。消毒薬には「消毒用アルコール」が入手しやすく、おすすめです。

※消毒薬は使用上の注意に従って十分注意して使用してください。

(3)できれば、 1日のうちに、複数の探鳥地を行き来しないようにしましょう。どうしても必要な場合は、移動の前に消毒をしましょう。

(4)帰りに、養鶏場やアヒル等の飼育場、動物園などには近づかないようにしましょう。


◆◆ 野鳥の死体を発見した場合

鳥の死体や弱っている個体を発見した場合は、素手ではふれないでください。

同じ場所で複数の死体を見つけた場合は、市町村や都道府県にご連絡ください。死体の鳥インフルエンザ検査については、国内での発生状況や種類によって異なります。

 詳しくは、環境省の『野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル簡易版(PDF)』をご覧ください。

 

◆◆ 鳥インフルエンザが近くで確認されたら

 鳥インフルエンザが発生した探鳥地に行くのは控えましょう。
ウイルスが増殖している場所に大勢の人間が押し掛けることは、それだけウイルスの拡散を助長させる恐れがあります。

 また、観察場所の半径10kmの範囲で鳥インフルエンザが確認された場合も、念のため、バードウォッチングの予定を見合わせることなどをご検討下さい。


◆◆ 最後に

 冬の水辺は見どころが多く、バードウォッチングに出かける機会が多い季節と思います。いつもにもまして、野鳥への配慮、社会への配慮が必要な状況となってきています。適切な対策をとることで、周囲の理解を得ながら、バードウォッチングを楽しんでいただけますようご協力をお願いします。


◆◆ 参考情報

状況は日々更新されますので、最新の状況は環境省のサイトでご確認ください。


2022/12/02

パンフレット『しあわせことり図鑑』 無料プレゼント中!

このたび、日本野鳥の会では、野鳥たちのかわいい仕草やおもしろい表情の写真を集めたパンフレット『しあわせことり図鑑』を制作しました。

11月1日より配布を開始しており、新聞等にも取り上げていただいたことで、続々とお申込みを頂いております。

今回はその制作裏話をご紹介したいと思います。


野鳥の写真提供を当会スタッフにも呼びかけたのですが、集まった候補はなんと300枚超!

制作メンバーそれぞれに好きな鳥がいて、かわいい、おもしろいと思う理由も異なるため、「これは癒されるね!」「こちらも捨てがたい…」と候補の絞り込みはかなり難航しました。

パンフレットでは、そんな議論に議論を重ね、厳選した12種類の野鳥たちの姿を紹介しています。

▲A3サイズ(折りたたむとハガキサイズ)

見た目がかわいい鳥だけでなく、その仕草に意外な理由が隠されている鳥についても解説しています。
また、その鳥が見られる季節や場所など、観察に役立つ情報もあわせて記載しました。

ご希望の方に無料でプレゼントしておりますので、以下の専用サイトよりお申し込みください。
みなさまのご応募をお待ちしております!

パンフレット『しあわせことり図鑑』

2022/12/01

今月の鳥「ミユビシギ」

 日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

今月の鳥は「ミユビシギ」です。

 


撮影:宇仁 愛治/撮影地:石川県

ミユビシギは全長20cmほどの小型のシギの仲間です。

日本では、主に冬鳥または旅鳥として、全国の砂浜、河口、干潟などで見られます。

繁殖地は北極圏のツンドラ地帯、越冬地は日本からオーストラリアまでの海岸と、移動距離の長いものでは毎年片道10,000km以上もの長距離を移動する渡り鳥です。

 

突然ですが、そんなミユビシギについて、以前から思っていたことがあります。

「打倒!シマエナガ!」

そう思っている人は、意外と多いはず。。。

これからの時期、冬羽のミユビシギをよく観察してください。白くて丸くて、かわいくて、群れていて、、、

最近ちやほやされているシマエナガに負けていないはず!

おまけに砂浜の波打ち際を走る様子は、シマエナガには無い、動きでも楽しめる鳥です!

 

なので、ぜひ、砂浜で観察して欲しいのです。

シギ・チドリ類と言えば、干潟、水田という環境を思い浮かべる人が多いと思いますが、ミユビシギのメイン生息地は、砂浜。

干潟では見られない、砂浜の波打ち際を、テケテケテケテケ……と、群れでダッシュする砂浜のスペシャリスト的な本当のミユビシギの姿が観察できるはずです!波から逃げる時は足が波につかることはありません。ギリギリの間合いです。

 

ミユビシギが多く生息している場所は、国内最大の生息地である千葉県九十九里浜や、石川県の砂浜などですが、全国的に分布しています(シマエナガは北海道だけ)。

ミユビシギの基本生態は、図鑑やネットで調べていただくとして、せっかくなので、あまり知られていないミユビシギのヒミツ?をお知らせしたいと思います。

 

・実は、岩礁海岸や護岸でも餌をとる(わりとなんでも食べます)。

6月~7月を除けば(関東では)ほぼ1年中観察できる(もはや留鳥?)。

・図鑑に記載されている鳴き声は間違っていることが多い気がする(それはたぶんハマシギの声だぁ)。

・アカデミー賞を受賞した短編アニメ「ひな鳥の冒険」のモデルと思われる(いや間違いない)。

・アニメ「ひな鳥の冒険」のミユビシギの生態は、よく見るとおかしな点がいくつかある(いくつ見つけられるかな?)。

・意外と気が強い。厳冬期には自分の周囲に縄張りをつくる時がある(これはマイナスイメージか!?)。

 

気になった事があったら、ぜひいろいろ調べて、そしてミユビシギを見てみてください。

「打倒!シマエナガ!」

 

いや、もちろんシマエナガもかわいいですよ。

(以上、個人の見解です。あしからず。)

スタッフN

2022/11/10

11/6多摩川探鳥会へ参加しました!

 11月6日(日)に、日本野鳥の会東京が開催する、月例探鳥会へ参加してきました!

場所は、聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩数分の多摩川河川敷です。


多摩川探鳥会は、以前よりコロナウイルスの感染拡大防止のため

定員を設けた申込制で行われていましたが、

今月から申込制をやめ、久しぶりに人数制限のない探鳥会とのことでした。


当日は、初心者の方から常連の方まで、50人以上の参加者が集まりました。


集合場所は駅前の広場でしたが、人数が多かったため、

河川敷に移動し、リーダーから注意事項などの説明を受けました。


▲とってもいい天気🌞

当日は、とても天気が良く、過ごしやすい気温で絶好のバードウォッチング日和🐥

多摩川を沿うように河川敷を進み、鳥を探しました。

リーダーも含めると約60人の大所帯。

河川敷は自転車やランナーの方も通るため、リーダーの指示で列になり観察を行いました。

▲人があまり来ない高台で観察中・・・

探鳥会、1番目の鳥はアオアシシギ。

アオアシシギは旅鳥で、この時期に多摩川で見られるのは珍しいそうです。

3羽でエサを探したり、休んでいる様子を観察することができました。


その後は、20.30羽の群れになって飛ぶコサギ、ダイサギを観察。

上空では、ノスリやミサゴ、トビ、ホバリングをするチョウゲンボウ、

他にもオオタカ、ハイタカが飛んだりと、

さまざまな猛禽類も見ることができました。


河川敷の最終地点、広場になっている交通公園まで行き、

その日見られた鳥の「鳥合わせ」をしました。

猛禽類や、サギ、小鳥など合わせて37種の鳥が確認されました!


今回参加した探鳥会は”月例探鳥会”で、毎月同じ場所で開催されています。


今回は、まだ冬鳥が少なかったですが、

来月には、冬のカモたちや、カシラダカ、ツグミなどの小鳥も増え、

また違った鳥たちが見られるだろうな~と次回も参加したくなります。


季節ごとに移り変わっていく鳥たちを、記録していくのもバードウォッチングの

楽しみ方のひとつですね。

(私はジョウビタキがやってくると、冬の訪れを感じます⛄)


徐々に寒さが増し、冬鳥が渡ってくる時期です。

みなさんも、バードウォッチングに出かけてみてはいかがでしょうか?


日本野鳥の会東京 探鳥会情報はこちらから/

申込制の探鳥会もあるので、お早めに・・・!

2022/11/01

今月の鳥「ルリビタキ」

 

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

 

今月の鳥は「ルリビタキ」です。

 

 


撮影:上原 愛囲/撮影地:東京都

 

ルリビタキは、青色がとてもきれいな小鳥です。

 

ルリビタキは、夏に北海道から四国までの標高が高い山で繁殖を行い、

冬になると、低地の林や市街地の公園に降りてくるため、

私たちの身近でも見ることができるようになります。

 

私も、寒くなってくると、そろそろルリビタキが来る頃かな~とわくわくして、

双眼鏡片手にルリビタキ探しに出かけます。

 

ルリビタキを探すのは、少し暗めの林がある公園がおすすめです。

ヒッヒッ(※地鳴き)という鳴き声を頼りに、

林の中を見回すと、ぴょこぴょこと動く小鳥を発見、ルリビタキです!

 

しかし、なんか地味・・・?

(もちろん、かわいいことには違いありません!)

 

ルリビタキのオスは鮮やかな青色ですが、

メスと若鳥は地味な姿をしています。

ルリビタキのオスがきれいな青色になるまでは、2年以上もかかるそうです。

 

ルリビタキに出会うことは多いのですが、

立派な青いルリビタキに出会うことは少なく(私だけ?)、

運よく出会えるとなんだかしあわせな気持ちになります。

 

メスや若鳥も、つぶらな瞳がとてもかわいらしいですが、

そこはやっぱり青いルリビタキが見たい!と

今年の冬も“しあわせの青い鳥”探しにまい進しようと思います。

 

スタッフIM

 

※地鳴き・・・さえずり以外の声。季節や雄雌を問わずに発せられ、

さえずりより単純であることが多い。(フィールドガイド日本の野鳥より)

 

 

来年、「ワイルドバード・カレンダー2023」は発売中です。

 https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/cal1/gd4771

 

2022/10/06

10/22 オンライン講座「トコロジストのすすめ ~その場所の専門家になろう~」のご案内

皆さんは普段どんなふうにバードウォッチングを楽しんでいますか?

鳥を見る楽しみ方には大きく2つのスタイルに分けることができます。

一つは有名探鳥地のように、鳥がたくさんいる場所に出かけて行って楽しむというスタイル。

もう一つは、自分の家の近くに決まったフィールドを持ち、

同じ場所に一年を通じて通うというスタイルです。


後者のスタイルのことをトコロジスト(その場所の専門家)と呼びます。

トコロジストは、何度も同じフィールドに通っているうちに植物や昆虫、地形、歴史文化など

鳥以外のテーマにも関心が広がり、ありふれた日常の景色の中からその場所の魅力を発見し、

その場所に対する愛着を育てます。


トコロジストについて詳しく知りたい方はこちら▼

トコロジスト~自然観察からはじまる「場所の専門家」 

著:箱田 敦只

 


この講座では、トコロジストの考え方や視点、

トコロジストになるコツについてお話しします。

観光や街づくり、地方創生や自然保護など、

自分の住んでいる場所にこだわりや関心のある方にお勧めです。


▼実施概要

【日時】2022年10月22日(土)10時~11時30分

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」を使用

【講師】箱田 敦只(日本野鳥の会 普及室)

  

【参加費】無料

【定員】100名(先着順)

【申込方法】以下の、オンラインフォームからお申込みください。

https://pro.form-mailer.jp/fms/08e525fe267891

【締切】10月18日(火)

【視聴方法】10月20日(木)までに、メールで参加に必要な情報をお送りします。

メールが届かない方は、お知らせください。


【問合せ】公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

     〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル

     E-mail event@wbsj.org     

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みなさまのご参加お待ちしております!


2022/10/03

今月の鳥「ヒヨドリ」

 

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

今月の鳥は「ヒヨドリ」です。

撮影:内藤 健晴/撮影地:愛知県

 

私が子どもの頃、野鳥に興味を抱くきっかけになったのがヒヨドリでした。

夏が過ぎると群れで飛来し、「ヒーヨ、ピーヨ」とけたたましく鳴きながら、家の庭で育てているキャベツをむさぼり食べてしまうのです。

あの鳥はなんだ?と学校から借りてきた図鑑で調べた結果、名前もそのまんまじゃないか!とひとりツッコミをいれたことを今でも覚えています。

 

ヒヨドリは秋になると、国内で西や南に向かって小さな渡りをします。

私が初めてヒヨドリの渡りに遭遇したのは15年ほど前、青森の大間から函館に向かうフェリーの上でした。

その時はデッキで海鳥を探していたのですが、北から海面すれすれに飛んでくる20羽ほどの小鳥の群れが双眼鏡の視界に入りました。

それがヒヨドリとわかった時にはフェリーとすれ違い、あっという間に津軽海峡の荒波に隠れて見えなくなってしまいました。

渡りの途中で力尽きたり、天敵に襲われたりと、多くの危険を伴うなか海を越えていこうとする姿に、陸上にいる時とはまったく異なる緊張感や力強さを感じました。

 

この時期に近所の林に集まっているヒヨドリを見かけると、これからどこかに渡る準備をしているのか、それとも既に渡りを終えてほっと一休みしているのかと、あの船上での出会いを思い出します。

 

ヒヨドリの渡りは9月下旬から10月にかけて、全国各地の海岸や岬などで観察することができます。

みなさんも、一斉に海に飛び出していくヒヨドリたちの姿を探しに行ってみませんか。

 

スタッフTAでした。

 

「ワイルドバード・カレンダー2023」が発売されました!

「四季折々の風景と野鳥」をテーマに厳選された12点の野鳥写真をお楽しみください。

https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/cal1/

2022/09/22

9/23「森のいきもの観察DAY~親子で楽しもう!」中止のお知らせ

9月23日「森のいきもの観察DAY~親子で楽しもう!」に参加予定のみなさまへ


9月23日に開催予定でありました「森のいきもの観察DAY~親子で楽しもう!」は

雨天のため開催を見合わせることといたします。 

本イベントを楽しみにされていた皆様にとって残念なお知らせとなりますが、

何卒ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。


公益財団法人日本野鳥の会 普及室

2022/09/13

9/28 第2回 野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問  開催します!

「野鳥が好き。自然が好き。だから自然を守る仕事に就きたい」

 そんな夢と希望を持っているみなさんに、普段なかなか知る機会がない、日本野鳥の会のお仕事についてお話しを聞いていただく連続ライブセミナーの第2回です。


第2回のスピーカーは、北海道苫小牧市のウトナイ湖を拠点に活動する日本野鳥の会レンジャー、和歌月里佳さんです。


 ▲「ウトナイ湖」はラムサール条約登録地となっている、水鳥にとって重要な湿地。


 民間の自然保護NGOの活動と組織を支えるために、スタッフは日々何を考え、どんな仕事に取り組んでいるのでしょうか? 

毎回実際に日本野鳥の会で働く若手職員を招いて、仕事の内容ややりがい、苦労話などを根掘り葉掘り聞いていきます。

  

◆公益財団法人 日本野鳥の会とは?

野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的として1934年に創立された会員制の公益財団法人。バードウォッチングの会(探鳥会)を開いて自然の尊さを啓蒙し、サンクチュアリや野鳥保護区を制定している。約100人の有給スタッフを抱える。

https://www.wbsj.org/


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野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問

 

<第2回>児童館から自然保護レンジャーへの転身!

人と人、人と自然の間を取り持つ専門性とは? 

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 【日時】2022928日(水)19時~21

 【内容】

 モデレーター:曽我千文さん

      (公益財団法人 日本野鳥の会 監事) 

 スピーカー:和歌月里佳さん

      (公益財団法人 日本野鳥の会 自然保護室 苫小牧グループ)

 

  第2回目は、和歌月さんに、就職した経緯や仕事のやりがい、苦労したこと、今後の展望などをききます。  

  和歌月さんは、大学卒業後、児童館での勤務を経て、 日本野鳥の会に転職しました。

  その後現在まで、北海道苫小牧市にある日本野鳥の会の第1号サンクチュアリ「ウトナイ湖サンクチュアリ」と環境省が設置した「ウトナイ湖野生鳥獣保護センター」にレンジャーとして勤務しています。

 

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」を使用

 

【対象】自然保護に関する団体等への就職に興味・関心のある方。

    高校生や保護者の方なども歓迎。

 

【参加費】無料


【定員】90名(先着順)

 

【備考】

・イベントのなかには、小グループに分かれての質疑応答のセッションも含まれています。当会の仕事に関するご質問に、職員がお答えいたします。

・質疑応答の時間は、ビデオをオンにしての参加にご協力をお願いいたします。

Zoom参加時の参加者名は名(ファーストネーム)のカタカナ表記」をご入力ください。 

 

【申込方法】以下のオンラインフォームからお申込みください。

      https://pro.form-mailer.jp/fms/036d09cf255435 

926日(月)締め切り。先着順受付。

イベント前日までに、メールで参加に必要な情報をお送りします。ご確認ください。


【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

 

【問合せ】公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 

     〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル

     E-mail event@wbsj.org  

   

2022/09/02

【福岡県】Aコープ夜須店 ツバメの見守りに感謝状

7月8日(金)にツバメの見守りに対して、日本野鳥の会筑後支部より

Aコープ夜須店(福岡県筑前町)へ感謝状を贈呈しました。


見守りの記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.38_Aコープ夜須店


贈呈の様子は、「広報ちくぜん」8月号、「ふぁーむ」J A筑前あさくら9月号

で紹介されました!

「ふぁーむ」J A筑前あさくら9月号 p.12


Aコープ夜須店では、お店の正面入り口に、

ここ数年ツバメが巣を作るようになったそうです。

お客さんの出入りも多く、食品を扱うことから、

その時期はいろいろと配慮されながらも、温かく見守って下さっているそうです。


これからも見守りを続けていってほしいと思います!!

2022/09/01

今月の鳥「ホウロクシギ」

 

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに

掲載されている野鳥について紹介します。

今月の鳥は「ホウロクシギ」です。



撮影:沼澤 七海 /撮影地: 北海道

 

ホウロクシギは、シギ・チドリ類の仲間で、カムチャッカ半島や

中国北東部で繁殖し、東南アジアやオーストラリアで越冬する

渡り鳥で、日本には渡りの途中に立ち寄ります。

 

ホウロクシギの特徴は、なんといっても、長く下に曲がった嘴です。

 

この嘴を干潟などの泥の中に突っ込んで、カニやゴカイ等を食べます。

 

時々、嘴を泥の中に突っ込んだまま、グルグルと周ることがあります。

恐らく、穴の中で逃げようとするカニを無我夢中で採ろうとしているのでしょう。

 

グルグルと回ったあとは、ほぼカニをつかまえています。

 

その後、カニを丸のみにするのですが、カニのはさみや脚があると

飲み込みにくいのでしょう。嘴を上手に使って、カニのはさみと足を取り外して、

胴体だけにしてから丸のみします。

 

そして2番目の特徴は、シギ・チドリの中でも大きな体であることです。

広い干潟に、ホウロクシギがいると双眼鏡がなくても存在に気が付くことができます。

声も大きくて「ホーイ、ホーイ」と響き渡る声で鳴きます。

 

広い干潟で聞くこの声は本当に心地よく、

恐らく誰が聞いても印象に残る声だと思います。

 

干潟にいると存在感抜群のホウロクシギですが、

残念ながら、絶滅危惧種に指定されています。

 

さらに、ホウロクシギが生息する干潟の多くが、

高度経済成長期に埋め立てられてしまいました。

ホウロクシギをはじめとする、シギ・チドリの個体数は、

ここ数十年で激減していることも報告されています。

 

 

広い干潟に響きわたるホウロクシギの声を、

これからも残していきたいと思います。

 

 

今回ご紹介した写真が掲載されている

「ワイルドバード・カレンダー2022」はこちらで購入できます。

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10月から「ワイルドバード・カレンダー2023」を発売します。

お楽しみに!

 

 

WILD Sでした。


日本野鳥の会オリジナルカレンダー ラインナップ

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2022/08/24

ニコンモナーク探鳥会『六郷土手ツバメのねぐら入り観察会』を開催しました

 2022811日に、

ニコンモナーク探鳥会『六郷土手ツバメのねぐら入り観察会』を開催しました。

 

このイベントは、おもにこれからバードウォッチングを始めようとする方を対象に、

野鳥を見る楽しさを知っていただこうというものです。

参加者の方にはニコンの双眼鏡「モナークM7」をお貸ししており、

双眼鏡をお持ちでない方にも気軽に参加いただけるイベントです。


今回は、大田区の六郷土手にて、ツバメねぐら入りを観察しました。

***

ツバメは、とても身近な野鳥のひとつです。

みなさんも、民家の軒先や駅に作られたツバメの巣やヒナを見たことがあると思います。

そんなツバメですが、巣立ったあと、どのような生活しているかご存じですか?

ツバメたちは日中、巣の周りでエサを食べ、

夜になるとヨシ原など集まって「集団ねぐら」を作って眠っています。

(参考)日本野鳥の会:ツバメのねぐら入り

 ▲ツバメについてスタッフが解説しました


夕暮れになると、ヨシ原の上空にツバメが集まってきました。

ねぐらの位置が少し遠かったのでねぐら入りのインパクトは薄かったかもしれませんが、

遠くにいる数百羽のツバメが時折みせる乱舞に参加者からは歓声があがっていました。


◀上空を見上げて観察

日が沈み薄暗い中での観察でしたが、参加者みなさん、双眼鏡を使って、

ツバメが舞う姿にくぎ付けになっている様子でした。

また、ツバメ以外にも遠くにいるカワウや目の前にいるセイタカシギを、

双眼鏡を使ってみていただき、「やっぱりいい双眼鏡は違うなぁ」等の

声もあがっていました。


◀すぐ目の前にセイタカシギが!

他にも、「ツバメがこんなに集まるのを初めて見て感動しました。」

「身近な鳥なのに全然知りませんでした。」などの感想もいただきました。

これをきっかけに、ツバメだけでなく、

たくさんの野鳥や自然に興味を持っていただければとても嬉しいです!

 

◆このイベントは、株式会社ニコンイメージングジャパンのご協賛で開催いたしました。




2022/08/16

8/16ツバメのねぐら入り観察会 開催のお知らせ

 8/16 「六郷土手ツバメのねぐら入り観察会」に参加予定の皆さまへ


本日は、予定通り開催いたします。

ただし、急な雷や大雨となった場合は、観察会の途中で中断させていただく場合があります。あらかじめご了承ください。

また、集合時間が15分早くなっておりますので、お間違いのないようお願いいたします。

皆さまにお会いできるのを楽しみにお待ちしています。


公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

2022/08/11

8/11ツバメのねぐら入り観察会 開催のお知らせ

8/11 「ニコンモナーク探鳥会 六郷土手ツバメのねぐら入り観察会」に参加予定の皆さまへ


本日は、予定通り開催いたします。

ただし、急な雷や大雨となった場合は、観察会の途中で中断させていただく場合があります。あらかじめご了承ください。

皆さまにお会いできるのを楽しみにお待ちしています。


公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

2022/08/08

パートスタッフ募集のおしらせ

ただいま、普及室で一緒に働いてくださるパートスタッフを募集しています。

=====

日本野鳥の会は、野鳥の保護を通して自然環境を守るために活動する自然保護団体です。

全国各地の会員が組織する86の支部のみなさんが、探鳥会(野鳥観察会)を開催し、野鳥や自然保護に関心を持つ人を増やす活動に取り組んでいます。

▲探鳥会の様子。全国各地で開催されているバードウォッチングを楽しむイベントです。


普及室では、そんな全国の支部の活動をサポートするため、支部からの問い合わせ対応、探鳥会を広報するパンフレットの編集補助、必要な資材の発送などの業務を担うスタッフを募集しています。

日々さまざまな方々とコミュニケーションをとりながら、多くの方に野鳥とふれあう機会を提供し、野鳥や自然を大切に思う人の輪を広げるためのお仕事です。

野鳥に関する専門知識は不問です。みなさまのご応募をお待ちしております。


=====

<勤務条件>

・職務内容:メール・電話対応、印刷物編集補助、資料の発送、データ入力など事務作業。

      ワード、エクセルなど基本的なパソコンの操作が必要です。

・勤務開始:2022年9月(予定)

・勤務地:品川区西五反田3-9-23 丸和ビル

    (東急目黒線不動前駅より徒歩5分/JR五反田駅より徒歩10分)

     https://www.wbsj.org/about-us/summary/office/

・時給:1,041円+交通費規定支給

・時間・日数: 平日週3~4日程度、9:30~17:30の間で日数・時間応相談。

       ※イベント等で土日祝出勤の場合もあり 

・社会保険完備(勤務時間によります)


<応募方法>

 以下のサイトよりご登録ください。

 マイナビバイト https://baito.mynavi.jp/cl-002655600781/job-63290398/


<業務説明会>

 当会の概要や業務内容についての説明会を開きます。実際の職場をご覧いただき、ご質問もお受けします。ご希望の方は、以下の問い合わせ先まで、希望の日時とお名前、連絡先(メール、電話)をお知らせください。


 日時:(1)【終了しました】2022年8月17 日(水)13時~1時間程度

    (2)【終了しました】 2022年8月18日(木)15時半~1時間程度

       (3)【終了しました】2022年8月18日(木)14時半~ 

 場所:日本野鳥の会 西五反田事務所3F(勤務地と同じ)

    https://www.wbsj.org/about-us/summary/office/


 ※応募いただくにあたって、説明会の参加は必須ではありません。


<そのほか>

ご質問をお受け致しますので、下記までお気軽にお問合せください。


=====

<お問合せ先>

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ 

担当 江面(エヅラ)

〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル

e-mail:f-saiyo2022@wbsj.org

=====

★公益財団法人日本野鳥の会の活動はこちらのサイトをご覧ください。

https://www.wbsj.org/


2022/08/05

8/5ツバメのねぐら入り観察会 延期のお知らせ

 8/5ツバメのねぐら入り観察会 に参加予定の皆様へ


この度は、当会のイベントにお申込みいただきありがとうございました。

本日開催予定の「ツバメのねぐら入り観察会」につきましては、担当スタッフの体調不良により、延期することといたしました。

直前のご連絡となり、大変ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。


なお、延期の詳細につきましては、参加予定の皆様全員にメールでご案内しておりますので、ご確認をお願いいたします。

※お手数ですが、メールが届いていない場合は、event@wbsj.org までご連絡ください。

申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


公益財団法人日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ



2022/08/03

今月の鳥「セッカ」

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに

掲載されている野鳥について紹介します。8月はセッカです。



撮影:木下 謙吾 /撮影地:熊本県

写真の、茎をつかんで両足を開いてとまるポーズは、セッカがよくするポーズ。『フィールドガイド日本の野鳥』には、そのことが絵と文でしっかり記されています。

しかし、私がセッカを初めて認識したのは、姿ではなく鳴き声でした。

河川敷を歩いていると、どこかからヒッヒッヒッヒッ…という声が。

そして、チャチャッ、チャチャッ、チャチャッという声も。

必死に声の主を探すのですが、なかなか見つかりません。

最初は別の声かと思っていた「ヒッヒッヒッヒッ」と「チャチャッ、チャチャッ」でしたが、よく聞いていると必ず同じ順番で、セットで聞こえてきます。

その時は出先で双眼鏡も図鑑も持っていなかったため、「ヒッヒッヒッヒッ…チャチャッ、チャチャッ、チャチャッ」、「ヨシ原(聞いた場所)」というのをスマホにメモし帰宅。

家に帰って『フィールドガイド日本の野鳥』を開き、ヨシ原で声を聴いたので、ホオジロ科かウグイス科かな?と検討をつけ(『新・山野の鳥 改訂版』の場合、「草地の鳥」という見出しで調べられます)、ひとつずつ解説内の「声」のところを読んでいきました。すると、私がメモした通りの鳴き声が記載されている鳥があり、さらにCDで鳴き声を確認すると、まさにその声でした。

それが、私がセッカを初めて知ったときでした。

その後、また河川敷で鳥を見ていた時に同じ声を聞き、その時はさえずり飛翔の姿を確認できました。カレンダー写真のように、しっかりとその姿を観察できることは少ない鳥ですが、一度この特徴的な声がわかると、春から夏にかけての繁殖期に、さえずり飛翔の姿は見ることができると思います。

ちなみに、しあわせことりカレンダーの6月の鳥は、ふわっと羽毛を立てており、同じ鳥には見えないかもしれませんが、こちらもセッカです。

撮影:Kankan
しあわせことりカレンダー(6月)より

セッカ科、ウグイス科、センニュウ科、ヨシキリ科の鳥は似た姿のものが多く、また、ヨシ原ややぶの中にいることが多いので、見た目での識別は難易度が高いです。でも、さえずりが特徴的なものが多いので、繁殖期であれば、鳴き声に注目してみると識別できますよ。

私はこの春から北海道で勤務していますが、実はセッカは北海道では見られません。関東ではセッカやオオヨシキリがさえずるヨシ原も、北海道ではコヨシキリやオオジュリン。同じ環境でも、緯度が変われば見られる鳥が違うのは面白いですね。

 

『フィールドガイド日本の野鳥』

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『新・山野の鳥 改訂版』

https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/gr365/gd2879

スタッフHでした。


■日本野鳥の会オリジナルカレンダーはこちら■🌷

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2022/07/22

8/20(土)オンライン開催『巣箱づくりワークショップ』のご案内

 夏休みに小鳥について学びながら、巣箱を作ってみませんか?

巣箱をかけるのは野鳥の子育てが始まる前、秋~冬が最適です。

このワークショップでは、巣箱の基本や子育てについて学んだあと、

一緒にシジュウカラ用の巣箱を組み立てます。


▼実施概要

【日時】2022年8月20日(土)10時~11時30分 

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」を使用

【参加費】1組4,350円 別途送料710円がかかります。

 ※シジュウカラ用巣箱の組立キットが1つ付きます。

 ※巣箱の追加は、1つ3,850円となります

【定員】先着25組

【申込方法】7/28(木)までに、以下のURLから購入手続きをしてください。

 https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/gd4768


【備考】

・巣箱の組立キットを事前に郵送いたします。

・参加にあたって、プラスドライバー(サイズは2番)、軍手を

 各自でご用意ください。また作業ができるスペースを確保してください。

・工具を扱うので、安全のために小学生以下は大人の方と一緒にご参加ください

・ご参加にはインターネットにつながるパソコン(推奨)および

 スピーカ・イヤホン、またはスマートフォンが必要です。


【講師】井上瑞穂(日本野鳥の会普及室)

【主催】(公財)日本野鳥の会


2022/07/21

【茨城県】株式会社 利光工務店 ツバメの見守りに感謝状

6月22日(水)ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会茨城県より、

株式会社利光工務店(茨城県高萩市)へ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.33_株式会社 利光工務店



贈呈式では、日本野鳥の会茨城県の矢吹会長(写真左)から

株式会社利光工務店の影山社長(写真右)へ感謝状を手渡しました。

◀贈呈の様子


贈呈中もツバメは、安心しきって巣から出入りしていたとのことでした。

ツバメたちも人を信頼してくれているのですね。


高萩市では、ツバメの他にもイワツバメ、コシアカツバメと

たくさんのツバメが見られるそうです。

これからも、ツバメと共存しながら、あたたかく見守ってほしいと思います。


当日は、茨城新聞さま、よみうりタウンニュースさまに取材いただきました。

こちらもぜひご覧ください!

(よみうりタウンニュース)ツバメ見守る工務店(茨城・高萩)


普及室 普及教育グループでの研修に参加しました!

東京港野鳥公園でレンジャーをしています、二階堂です。

今年4月に日本野鳥の会職員となり、普段は東京港野鳥公園で勤務をしていますが、社内研修の一環として76日~15日にかけて、東京・西五反田事務所の普及室での業務体験を行いました。 

普及室 普及教育グループとは、探鳥会などのイベント開催や、小冊子を発行して普及活動をしている部署です。今回は普及室で行っているイベントの下準備や、販売カタログの商品探し、双眼鏡・望遠鏡体験会のお手伝い、支部支援のスタッフ通信の編集、ミーティングへの参加など様々な業務を体験しました。 

特に印象的だった、普及室が支部支援のために発行している「探鳥会スタッフ通信」の編集の業務について書いていきたいと思います。

まず支部とは、日本野鳥の会の会員が地域で作っているグループで、その地域で、ボランティアで探鳥会や自然保護活動を行っています。その支部の活動を支援するためにスタッフ通信が毎月発行されています。

スタッフ通信は、各支部の活動の様子を報告し、支部同士がお互いの状況を共有して、探鳥会での工夫などの意見交換の場を提供するために普及室が発行している冊子です。

編集を通じて、鳥に興味を持った人や会員に探鳥会をより楽しんでもらうためにはどうしたらいいのかを、支部の皆さんが試行錯誤している様子を知ることができました。また、探鳥会に対する熱意や、普及室が支部の活性化を促すために行っている色々な取り組みなどを知り、お互いにより良い探鳥会の運営をしようとしていることが感じられました。 

研修を通して、普及室ではどのような仕事を行っているのか知ることができました。普及室が支部と協力して探鳥会を開催したり、鳥の事を世間一般に伝えたりすることで、自然に興味を持ってくれる人が増え、自然の保全に繋がるのだなと思いました。この研修で学んだことを現場でも活かしていきたいと思います。

 

 

2022/07/12

【大阪府】せんちゅうパル ツバメの見守りに感謝状

7月8日(金)ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会大阪支部より、

ショッピングモール「せんちゅうパル」(大阪府豊中市)へ感謝状を贈呈しました。



見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.35_せんちゅうパル


▲感謝状と記念品のステッカー。
大阪支部より「つばめかんさつノート」も贈られました。

せんちゅうパルの事務局の方から
「これかからもお店の方と協力しながらツバメの巣を見守っていきます」
の喜びのコメントをいただきました。

お買い物に行かれた際には、ぜひ、ツバメの巣にも注目してみてはいかがでしょうか?



2022/07/07

【鹿児島県】有限会社西平石油店 肝付町給油所 ツバメの見守りに感謝状

 6月26日(日)ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会かごしま県支部より、

有限会社西平石油店 肝付町給油所(鹿児島県肝付町)へ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.25_有限会社西平石油店 肝付町給油所



▲西平石油店の西平社長(左)へ、かごしま県支部の柳田支部長より感謝状を贈呈。

▲西平社長とかごしま県支部の皆さんとで記念撮影。

贈呈式の当日も、給油所の周囲には、たくさんのツバメが飛び交い、
お客様や車・バイクの上を低空飛行で出入りしていたそうです。

「一羽一羽に名前を付けたいぐらい可愛い」いう西平社長に、
かごしま県支部のみなさんは「嬉しく優しい気持ちになりました」とのことでした。

これからも、繁殖期も越冬期も、ツバメたちの暮らしを支える給油所で
あり続けていただけたら嬉しいです。





2022/07/05

【福岡県】松尾和紙工房 ツバメの見守りに感謝状

 6月27日(月)、ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会筑後支部 松富士支部長より、

松尾和紙工房(福岡県八女市)の松尾さんへ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.37_松尾和紙工房


贈呈の様子は、西日本新聞で紹介されました。


松尾和紙工房では、30年ほど前からツバメが巣を作り、多い年には30個ほどにも。

巣立つヒナは毎年150羽を超えるそうです。


30年にわたって巣のお世話をされてきたのは、

今年100歳目前で亡くなられた松尾さんのお父様です。

それを引き継ぎ、現在は、松尾さんご夫婦がツバメを見守っておられます。


長年にわたるツバメと関係が今後も続いていくこと、また、ツバメを見守る輪が広がることを願っています。

【広島県】廿日市市立吉和小学校・吉和中学校 ツバメの見守りに感謝状

6月17日(金)ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会広島県支部 より、

廿日市市立吉和小学校・吉和中学校へ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.31_広島県廿日市市立吉和小学校・吉和中学校




▲贈呈の様子

廿日市市立吉和小学校・吉和中学校の先生からは、

「子供たちがツバメにより親しみを覚えて注目し、『コシアカツバメ』と種名で呼び始めました。また、他の鳥に興味を覚えた児童も現れました。今後もツバメたちを見守りながら楽しんでいけたらと思います」

とのコメントをいただきました。

これからも学校のみなさんとツバメたちの良い関係が続くことを願っています。



【三重県】道の駅いが ツバメの見守りに感謝状

 6月28日(火)日本野鳥の会三重より、

ツバメの見守りに対して、道の駅いがへ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.36_道の駅いが


贈呈式では、日本野鳥の会三重の平井代表(写真左)から

株式会社安全 道の駅いが、店長の北川さま(写真右)へ感謝状を手渡しました。


◀贈呈の様子


同施設は2005年に創業、

北川さまは、店長に就任されて10年近くなるそうですが、

そのころよりツバメの巣が作られ、ツバメの子育てを見守ってこられました。


平井代表から感謝状・記念品(ツバメのステッカー)を手渡された北川店長は、

「ツバメのステッカーは店舗内に貼ります。今後もツバメと共存を図っていきたい」

と話されました。


また、当日はたくさんのマスコミの方に取材いただきました。

こちらもぜひご覧ください!

(読売新聞)ツバメ親子と共存 感謝状

(毎日新聞)ツバメ見守り、ありがとう 日本野鳥の会が感謝状 道の駅いが /三重

(朝日新聞)ツバメの巣30個見守り続けた道の駅に感謝状 三重

(伊賀タウン誌ユー)ツバメの見守りありがとう 「道の駅いが」に感謝状 日本野鳥の会


2022/07/04

【大阪府】豊能町立吉川保育所 ツバメの見守りに感謝状

 6月22日(水)日本野鳥の会大阪支部より、

ツバメの見守りに対して、豊能町立吉川保育所へ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.34_豊能町立吉川保育所


贈呈式では、日本野鳥の会大阪支部の

能勢・初谷定例探鳥会リーダー(写真左)から

吉川保育所の上田所長(写真右)へ感謝状を手渡しました。

◀贈呈のようす

贈呈日は、雨上がりで餌の虫の発生が多かったのか、

コシアカツバメ、ツバメ、イワツバメ(最近近くの橋の下に営巣するようになったそう)

の3種が入れ混じって飛び交い壮観でした、とのことです!




【長崎県】長崎県立西陵高等学校 ツバメの見守りに感謝状

6月24日(金)日本野鳥の会長崎県支部より、

ツバメの見守りに対して、長崎県立西陵高等学校へ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.27_長崎県立西陵高等学校


贈呈式では、日本野鳥の会長崎県支部の福田支部長(写真右)から

福田雅子西陵高等学校長(写真左)へ感謝状を手渡しました。


◀贈呈のようす

贈呈を受け、西陵高校からは、

「令和2年のコロナ禍での長期休校で

学校と生徒・保護者の心の距離が離れてしまうことを防ぐため

ホームページを毎日更新する中、

その題材として日々の学校の変化を自宅にいる

生徒たちに伝えるために始めたツバメの情報発信に対して、

このような評価をいただいたことを非常に光栄に思っています。

今回の感謝状贈呈を受けて、自然を大切にし環境を守る心が

本校生徒の中で大きく育つ一つのきっかけになってほしいとも思っています。」

と感想をいただきました。


当日は、たくさんのマスコミの方に取材いただきました。

こちらもぜひご覧ください!

・(NHK)校舎に巣を作ったツバメ見守り 諫早市の高校に感謝状

・(長崎文化放送)【長崎】西陵高ツバメ見守り感謝状贈呈

・(長崎新聞)全校挙げてツバメの子育て見守り 日本野鳥の会、西陵高生らに感謝状

・(毎日新聞)ツバメ見守りに感謝状 諫早・西陵高 日本野鳥の会が贈る /長崎

・(西日本新聞)「賃料無料、巣立つまで」ツバメの子育てHPに 長崎・西陵高



2022/07/01

今月の鳥「カツオドリ」

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに
掲載されている野鳥について紹介します。7月はカツオドリです。


撮影:森田康平/撮影地:東京都

「顔がカツオに似ているから、カツオドリ!」と、思っていたときがありました。

皆さんご存じかもしれませんが、カツオなど大型の魚に追われた小魚が海面に上がってきたところを狙い集まることから、「カツオドリ」となったようです。漁師たちは、カツオの魚群を知らせる鳥としていたとのことです。

 カツオドリとの最初の出会いは、東京の羽田空港近くの大井埋め立て地でした。台風が通過後、翌朝行ってみると、運河の上を見慣れない鳥が飛んでいました。あのときの感動は40年経った今でも心に残っています。台風は、鳥にとっては不運なことですが、普段出会えない鳥たちと出会える機会を提供してくれます。台風が来るとワクワクしてしまうのは、バードウォッチャーの悪い癖かもしれません。

 次の出会いは、10年ほど前に行った、西表島の沖にある「仲の神島」。カツオドリ、セグロアジサシ、クロアジサシなど1万羽以上が繁殖する島です。「仲の神島海鳥繁殖地」として国の天然記念物に指定されていて、上陸はできないので、船の上から観察しました。驚くほどたくさんの鳥たちが乱舞する様子は、鳥の楽園のようで、その時間は夢のようでした。野鳥の生息地の破壊が進む日本に、まだこんなところがあるのかと、感動とともに、ほっとした気持ちになりました。

 そして、最近では、コロナ禍の前に行った有明海。「島原から熊本行のフェリーに乗ると、船についてくるよ」と知り合いに教えてもらい、「ほんとか?」と思いながら乗船してみました。乗ってはみたものの、やっぱりダメ。船についてくることを期待していましたが、ついてくるどころか、まったく姿を見せず。やがて熊本に着くというとき、ふと防波堤を見てみると、たくさんのカツオドリが休んでいました。

 某アウトドアメーカーのキャラクターとして有名なカツオドリですが、愛嬌のある顔と、よちよち歩きの姿は、何度でも見たくなります。九州まで行くのは少し遠いですが、かなりの確率で出会うことができるのでお勧めです。九州に行く際は、このフェリーに乗ってみてください。

スタッフTでした。

日本野鳥の会 ワイルドバードカレンダー発売中

2022/06/29

【愛媛県】大洲市立河辺小学校・大洲市立肱川小学校 ツバメの見守りに感謝状

 6月14日(火)日本野鳥の会愛媛より、

大洲市立河辺小学校・大洲市立肱川小学校へ、

ツバメの見守りに対して感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.32_大洲市立肱川小学校・大洲市立河辺小学校


大洲市河辺小学校

日本野鳥の会愛媛代表(写真中央)より、

河辺小学校の全校生徒4名に向けて感謝状を手渡しました。

贈呈を受け、生徒さんからは、

「これからもツバメとなかよくしたい」

「野鳥との触れ合いを続けて、ツバメも大切にしたい」

「ツバメを大切にして、あたたかく見守りたい。」

などの感想をいただきました!

◀記念撮影

◀生徒さんとお話


日本野鳥の会愛媛代表(写真右)より、

肱川小学校の6年生に向けて感謝状を手渡しました。

贈呈を受け、生徒さんからは、

「感謝状をもらってうれしかった。これからもツバメを見守りたい。」

「野鳥への関心が高まった。どんな野鳥がいるかもっと調べてみたい」

とうれしい感想をいただきました!

◀贈呈のようす



2022/06/28

【神奈川県】髙橋水産 ツバメの見守りに感謝状

6月14日(火)に日本野鳥の会神奈川支部より、

ツバメの見守りに対して、髙橋水産へ感謝状を贈呈しました。


髙橋水産

髙橋水産の倉庫には、ツバメの巣が10個以上あり、

長年に渡って見守られています。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.28_髙橋水産


贈呈式には、髙橋社長(写真、右)が出席され、

日本野鳥の会神奈川支部 幹事より(写真、左)手渡しました。


◀贈呈のようす

贈呈を受け、髙橋社長は、

「立派なものを頂戴して、仕事上も励みになります。

過去にも1度、今回と同じように

カラスに巣を襲われて見事に復活した経験があり、

再度大事に見守っていきたいです。」とコメントをくださいました。


また、当日は神奈川新聞様が取材してくださいました。

こちらもぜひご覧ください。

・ツバメの営巣、親子3代で見守り 真鶴の干物店に感謝状

https://www.kanaloco.jp/news/life/article-918068.html




【京都府】セブンイレブン京都大石橋店 ツバメの見守りに感謝状

 6月14日(火)日本野鳥の会京都支部より、

ツバメの見守りに対して、セブンイレブン京都大石橋店へ感謝状を贈呈しました。


見守り記事はコチラ▼

ツバメを見守る輪_Vol.30_セブンイレブン京都大石橋店


贈呈式では、日本野鳥の会京都支部の船瀬支部長より

ツバメの巣をお世話していただいた

セブンイレブン京都大石橋店、梶原さまと青木さまに

感謝状を手渡しました。

また、記念品としてツバメのピンバッジとステッカーをお渡ししました。

◀贈呈のようす

贈呈を受け、梶原さまは、

「3羽巣立って喜んでいたところ、野鳥の会のみなさんにも

こうして喜んでいただいて大変うれしいです」とお話しくださいました。

店頭には、ヒナの写真、フンへの注意喚起のほか

ブログのプリントまで貼ってアピールしてくださっていました。

◀ブログの紹介まで!ありがとうございます!


また、常連客らしい高齢男性が

「ツバメは毎年同じ所に帰ってくる。不思議やな~」

と巣を見上げており、お店のツバメへの愛情がお客様にまで広がっているようでした。


しばらくするとオーナーの濱里ご夫妻も出てこられましたので、

支部長とともに5人で記念写真を撮りました。

 ▲記念撮影(左から、梶原さま、青木さま、濱里ご夫妻、船瀬支部長)





【イベントのお知らせ】4/23初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

   初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信)    4/23(火)19時~  ★要申込 ***** バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介!  今月のテーマは、「カラスファン集まれ!日本のカラス特集」です。 ハシブ...