12月11日に日本野鳥の会東京が開催した多磨霊園探鳥会に行ってきました。
コロナの自粛からは解けましたが、まだまだ2時間の時短コースで、リーダー達は少しもどかしい思いをしている様子。
食事などはせず、マスクをして密にならないように注意しながらの探鳥会でした。
短い時間でもたくさんの野鳥が見られると嬉しいですね!
当日の天気は晴れで、気温は12度前後。
冬らしく澄み渡った空で雲はほとんどありませんでした。
冬の朝といえど凍えるほどの寒さではありませんでしたので、ニットの上にジャケットを着るくらいで、手袋はつけずに済みました。
多磨霊園は総面積128ヘクタールもある日本最大の公園墓地です。
アカマツ、ケヤキ、コナラ、クヌギ、トチノキ、ソメイヨシノといった木々が生えており、今の時期は紅葉がだんだん落ちてきて地面は枯れ葉でいっぱいでした。
周りを見渡すと自然に溢れているのですが、足元はしっかり舗装され、道は区画整理してあるので安全にバードウォッチングができるフィールドです。
▲正門前広場からスタート
朝8時、東京支部の3名のリーダーを先頭にして探鳥会がスタートしました。
初心者のチームにはリーダーが1名付いて、双眼鏡の使い方から鳥の見分け方まで分かりやすく説明してくださいました。
ハシボソガラスとハシブトガラスの違い。見た目のほかに鳴き声も識別のヒントになります。
移動中に、参加者の方々ともお話させていただきました。
初心者からベテランまで実にさまざまなバックグラウンドの方がいました。
お子様が野鳥大好きで、図鑑を見て野鳥をたくさん知っていても、野外で観察したことがあまりないご家族は…。
当会のバードショップにご来店いただき、スタッフのアドバイスをもとに双眼鏡を購入したので探鳥会に参加したそうです。
将来が楽しみです。
また、他には鈴木俊貴さんのシジュウカラ語のテレビ番組を見て野鳥にハマり、双眼鏡を購入したという女性もいました。
野鳥についてもっと勉強したく探鳥会に参加したそうです。
鳥が好きになるきっかけは本当に十人十色で色とりどりですね。
しばらく歩いていると、カワラヒワが3羽、枯れ枝に留まっているところを発見。
葉が落ちた木に留まって丸見えのカワラヒワに「よく見える~!」と喜びの声が上がっていました。
また、空を見上げるとオオタカが舞っていました。
もう1羽ハイタカらしき猛禽も飛んでいましたが太陽の近くを旋回していたためしっかり見つめることができず…。
尾の長さからしてハイタカSP(※ハイタカ属のなにか)と判断していました。
他にはノスリもいました。
▲視界の広がるスポットでは猛禽を観察
区画をジグザグに進んだのち、10時20分頃公園に集まり鳥合わせ(今日見た鳥の報告会)を行いました。
とつぜん、鳥合わせ途中にも関わらず背後にシメが2羽登場し、みんなで報告を中断してのシメ観察が始まりました。
なかなか逃げることもなく近くでじっくり見つめることができました。
多くの鳥に出会えたというわけではありませんが、ヤマガラやメジロなど基本の鳥を見られた探鳥会で初心者にはよかった日となりました。
▲まとめの鳥合わせ
日本野鳥の会東京では、毎月都内の10か所のフィールドで月例探鳥会を行っています。
日本野鳥の会東京 - 日本野鳥の会東京 (jimdo.com)
双眼鏡を持っていない方でも、リーダーの望遠鏡を覗かせてもらえます!
初心者の方も、バードウォッチングに慣れている方も、鳥見の基本や観察ポイントを学べる絶好のチャンスなので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?