日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
ワイルドバード・カレンダー、5月の鳥は「ノジコ」です。
撮影:今 兼四郎/撮影地:青森県
「ノジコ」とネットで検索すると、漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の登場人物が一番上に出てきます。なんとなく響きも可愛らしい感じがする名前なので、作者の方もつけたのかなと想像してしまいます。
「ノジコ」は、「野路子」や「野地子」と書きます。「野の中の道にいる小さい鳥」というイメージが「ノジコ」とぴったりだな、と個人的には思っています。深い森ではなく、かといってだだっ広い草原でもなく、林縁が好き。そして、道端に降りて、エサをとり、水たまりで水浴びをする。そんな鳥が「ノジコ」です。
「ノジコ」は、ホオジロの仲間で、緑色や黄色の印象が強い印象です。メジロほどではありませんが、目の周りに白い羽が生えていて、とても可愛らしい顔です。
「ノジコ」との初めての出会いは、今から40数年前の高校時代、生物の合宿のときでした。蔵王山近くのスキー場を歩いていると、聞きなれない鳴き声が聞こえてきました。「これは今まで聞いたことのない鳥の声だぞ!」と顧問の先生や後輩たちに伝え、必死に探すと・・・。枝先で囀っている黄緑色の姿を確認。目のまわりには、白いアイリングがあり、可愛らしい顔。これが「ノジコ」との初めての出会いでした。ちなみにその後、蔵王山の「御釜」近くで、「イワヒバリ」にも初めて出会い、この時も感動の出会いでした。その時の話は、「イワヒバリ」の回にて。
その後、時は流れて、数年前・・・。ゴールデンウィーク明け、戸隠に行った友人から、「ノジコがたくさんいたよ」とメッセージが入りました。久しぶりに会いたくなり、翌週突撃。しかし、「ノジコ」の姿はなし。目当ての鳥に出会えないことはしばしばあり、「これもバードウォッチングの醍醐味」とか強がりを言っていますが、やっぱりがっかりはするし、残念な気持ちにはかわりありませんでした。
6月になると、毎年恒例で、富士山麓に夏鳥たちを探しに行くことにしています。クロツグミ、アカハラ、キビタキ、カッコウ、センダイムシクイ。一通り観察して、道端の水たまりで水浴びをしているイカルたちを双眼鏡で覗いていると、緑色の木の葉がフワッと水面に落ちてきた・・・と思ったら、なんと水浴びに降りてきた「ノジコ」でした。
5月のカレンダーは「ノジコ」です。カレンダーを見ると、その鳥との出会いを思い出し、そして、ついついスケジュール帳をめくってしまいます。さて、今年の夏は、どこに行こうかな・・・
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