2022/05/27

5/29 初心者向けバードウォッチング(東京港野鳥公園)の開催につきまして

 5/29(日) 初心者向けバードウォッチング(東京港野鳥公園)にご参加のみなさまへ


予定通りイベントを開催いたします。

ご参加をお待ちしております。


日本野鳥の会 普及室


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※こちらのイベントは事前申込制で、申し込みはすでに締め切っております。

 参加者のみなさまへは、イベント詳細をメールでご案内しております。


2022/05/25

大和市でトコロジストの定例会議に出席しました

 4月29日に、神奈川県大和市にある大和市自然観察センターしらかしのいえで、
大和市が管理する大規模緑地で活動するトコロジスト(※)の定例会議が開かれました。

大和市では2009年から毎年、市内の緑地保全を目的に、市民を対象にした
トコロジスト養成講座(全4回)を実施しており、講師は当会の箱田敦只が務めています。

この講座を修了した多くのトコロジストたちが市内の大規模緑地で活動しており、
季節の自然情報を集めたり、トレイルの補修や近隣住民を対象にした自然観察会を開催したりと、緑地の保全活動に取り組んでいます。







◀大和市自然観察センターしらかしのいえ


年に2回開催される定例会では、各緑地のトコロジスト代表者と、緑地の管理責任者である
大和市、市から緑地の維持管理を受託している(公財)大和市スポーツ・よか・みどり財団の3者が顔を合わせ、情報の共有や、課題解決にむけた議論などを行なっています。
当会は、アドバイザーとして毎回この会議に出席しています。

今回は、各緑地での利用者のマナー問題や、重機を入れた緑地の管理作業のスケジュール、
外来種であるタイワンリスの分布状況の共有などがなされました。

▲箱田からは、最近全国的に問題となってきている野鳥観察・撮影マナーに関する情報提供、
 スマホ地図アプリを用いた自然情報の記録とデータの集約化の方法について提案しました。


トコロジストの中には、養成講座を修了してから10年以上活動されている方もいて、自分のフィールドに対する強い愛着と責任感を持っていることがひしひしと伝わってきました。

また、行政側もトコロジストから寄せられる現地の詳細な情報を頼みにしており、3者の良い信頼・協力関係が築かれていることがうかがえました。

当会は今後も大和市をはじめ、全国各地で活動しているトコロジストの皆さんを
応援していきたいと思います。

※トコロジストとは

「トコロ(所)」+「ジスト(~する人)」=「その場所の専門家」という意味です。
元 日本野鳥の会神奈川支部長の故・浜口哲一さんが提唱された言葉です。

自分のフィールドを一か所決めて通い、その場所の動植物だけでなく地形や歴史など、
幅広い分野に詳しい人のことを指します。

当会ではトコロジストの理念を広める活動を行なっています。
トコロジスト~自然観察からはじまる「場所の専門家」

2022/05/24

野鳥の子育て応援キャンペーン 実施中!

 春から夏にかけては、野鳥たちの子育ての季節です。

巣立ったばかりで、まだ上手に飛べないヒナが地面に降りているときがあります。

そんなヒナを見つけたら、つい手を差しのべたくなってしまいますよね。


「1羽でいるヒナを見つけたので保護してほしい」

「子どもがヒナを自宅に連れて帰ってきてしまったが、どうすればいい?」

この時期、日本野鳥の会の事務所には、このようなお問い合わせをたくさん頂きます。


ヒナにとって、巣立ち後の数週間は、親鳥から飛び方や食べ物の取り方を学ぶ
大事な時期です。

1羽に見えても近くには親鳥がいますので、見つけたら、
そっとその場を離れてあげましょう。

それが野鳥たちへの「子育て応援」につながります。


日本野鳥の会では、20年以上にわたって、ヒナとの正しい接し方を伝えるための
キャンペーンを続けています。


★「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」

ポスターをご希望の方はこちら(ダウンロードもできます)


★パンフレット『野鳥のヒナと出会ったら?』を配布中!

地面にいるヒナを見つけたときの対応の仕方がわかるパンフレットを作りました。
ぜひご活用ください!

くわしくはこちら

2022/05/18

ツバメを見守る輪_Vol.26_JR東日本 信濃町駅


 JR信濃町駅は東京都新宿区に位置する、

東京ヤクルトスワローズの本拠地でもある神宮球場の最寄り駅です。


JR信濃町駅では、ツバメを駅のシンボルとして大切に見守っています。

改札出口の防犯カメラの上が定位置で、今年もツバメがやってきて

巣の修復を行っていました(2022.5.12現在)。

巣の下には、ツバメのフン対策のための囲いが設置してあります。

◀防犯カメラ上に作られたツバメの巣

ツバメの巣の下に設置されたフンよけの囲い

JR信濃町駅の藤本駅長によると、利用者の方から

「今年も来たね」「かわいくて癒しになる」などツバメを楽しみにする

声をいただくそうです。

普段であればツバメの巣の真下の位置で行っている臨時売店も、

ツバメの子育ての時期は出店をやめ、ツバメ優先で見守りを行っています。


2021年には駅キャラクターとして「信濃町駅つばめ4兄弟」が誕生。

キャラクターの名前を地域の方から公募するなど、

地域を巻き込んでの取り組みも行っています。

◀駅構内に貼られた「信濃町駅つばめ4兄弟」

今回、感謝状贈呈のきっかけになったのは、

駅近くのパン店「しなのごころ カウベル亭」の店員の方から

当会への情報提供でした。

店員の方は、「ツバメから始まったこの繋がりを大切に、にぎやかに、仲良く、

駅そして町を盛り上げていきたい」とおっしゃっていました。

また、藤本駅長も、「JR信濃町駅は地域密着型の駅。人にやさしい駅にしていきたい。

今後も地域の皆さんと一緒にツバメを見守っていきたい」とお話されていました。

2022/05/17

東京港野鳥公園で「ニコン・モナーク探鳥会」を開催しました

2022年5月14日に「ニコン・モナーク探鳥会」を開催しました。

このイベントは、おもにこれからバードウォッチングを始めようとする方を対象に、野鳥を見る楽しさを知っていただこうというものです。参加者の方には双眼鏡をお貸しており、双眼鏡をお持ちでない方にも気軽に参加いただけるイベントです。

昨年・一昨年は、新型コロナウイルス感染拡大に配慮し、オンラインイベントを開催してきましたので、野外でニコン・モナーク探鳥会を実施するのは約2年ぶりとなります。

感染対策として、1回あたりの参加者を従来の半分にし、午前午後の1日2回開催しました。

今回のフィールドは、東京港野鳥公園です。

***

午前中はあいにくの雨模様でしたので、雨が降っている時間帯は、ネイチャーセンター内からの観察をしました。センター内から見える「潮入りの池」では、泥の上でカニをさがすチュウシャクシギやキアシシギ、羽を休めるカモの仲間などをゆっくり観察することができました。

▲ネイチャーセンターから潮入りの池を観察。

午後は一転して青空が広がり、汗ばむ陽気に。

はじめに芝生広場の木陰で双眼鏡の使い方をご説明した後、園内を歩きながら、野鳥を探して観察しました。

▲芝生広場で双眼鏡の使い方を練習。

「前浜干潟観察デッキ」では、岩場で休むチュウシャクシギやキョウジョシギの群れをじっくり観察しました。


▲前浜干潟観察デッキでの観察。


今回のイベントでは、「双眼鏡を使うのは初めて」という方も多く参加されていました。

はじめは、双眼鏡の使い方に戸惑う様子もみうけられましたが、観察をしているうちに、ご自分が見たい鳥を視野にとらえることに慣れてきているようでした。

▲受付の様子。貸し出した双眼鏡は「ニコンモナークM7」。

双眼鏡を使うと、イソシギのつぶらな目や、チュウシャクシギの翼の模様、カワウのくちばしの付け根の色など、野鳥の細部も観察することができます。

観察中、「かわいい目ですね」「こんな模様になっているなんて知らなかった」などの声があがり、あらたな発見を楽しんでいただけたようでした。

このイベントをきっかけに「これからもバードウォッチングをしたい」と思っていただければ嬉しいです!

◆このイベントは、株式会社ニコンイメージングジャパンのご協賛で開催いたしました。

2022/05/13

5/14ニコンモナーク探鳥会(東京港野鳥公園)

5/15初心者向けバードウォッチング(谷津干潟)にご参加のみなさまへ

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■開催につきまして

降雨の予報がありますが、予定通りイベントを開催いたします。

雨の場合は、傘などの雨具をご用意ください。


■新型コロナウイルス感染対策へのお願い

・発熱の症状等、体調不良の方は参加をご遠慮ください。

・マスク着用や手指の消毒、手洗いなど、感染症対策へのご協力をお願いいたします。

・感染者が確認された際には、参加者名簿を保健所へ提出する場合があります。


ご理解とご協力をお願いいたします。

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※こちらのイベントは事前申込制で、申し込みはすでに締め切っております。

 参加者のみなさまへは、イベント詳細をメールでご案内しております。


日本野鳥の会 普及室

6月・7月は、高山に行ってみよう!

この季節、高山では野鳥たちが子育て真っ只中。

瑠璃色のルリビタキ、地味なのに声は特徴的なメボソムシクイ、カラスの仲間なのにちょっとだけ派手なホシガラス、高山でしか出会えない鳥たちを探してみましょう。


「ルリビタキビタキ」と早口で言っているようにしか聞こえない?ルリビタキは、木のてっぺんではなく、割と低いところで鳴いています。


「チョリチョリ、チョリチョリ、チョリチョリ」と梢で鳴いているメボソムシクイ。


カラスとは一味違う鳴き声で、身体に白い星がたくさんついているホシガラス。


みんな特徴的な鳴き声の鳥たちです。

高山に行ったら、耳を澄ませてみてください。


MILLET(ミレー)のブログでも、この鳥たちを紹介しています。

花鳥風月だより Vol.3 by 日本野鳥の会 | ミレー公式オンラインストア (millet.jp)


撮影:瀬古智貫(ルリビタキ)、掛下尚一郎(メボソムシクイ、ホシガラス)

録音:ルリビタキ(T2)、メボソムシクイ(T2)、ホシガラス(松田道生)

2022/05/12

参加者募集「野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問」


「野鳥が好き。自然が好き。だから自然環境を守る仕事に就きたい。」

そんな夢と希望を持っているみなさんに、普段なかなか知る機会がない、日本野鳥の会のお仕事についてお話しを聞いていただく連続ライブをご用意しました。

民間の自然保護NGOの活動と組織を支えるために、スタッフは日々何を考え、どんな仕事に取り組んでいるのでしょうか? 毎回実際に日本野鳥の会で働く若手職員を招いて根掘り葉掘りお話を聞いていきます。

 

◆公益財団法人 日本野鳥の会とは?

野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的として1934年に創立された会員制の公益財団法人。バードウォッチングの会(探鳥会)を開いて自然の尊さを啓蒙し、サンクチュアリや野鳥保護区を制定している。約100人の有給スタッフを抱える。

https://www.wbsj.org/

  

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野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問

第1回 買って守るをデザインする。寄付付き商品で支援者の思いを現場へ届けろ

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▼実施概要 

【日時】202262日(木)19時~21

【内容】

 モデレーター:曽我千文 さん

      (公益財団法人 日本野鳥の会 監事)

 スピーカー:大久保明香 さん

      (公益財団法人 日本野鳥の会 施設運営支援室      

       根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター レンジャー) 

 第1回目は、大久保明香さんに、就職した経緯や仕事のやりがい、苦労したこと、今後の展望などをききます。今年3月までの6年半、当会の販売事業に携わり、寄付つきのTシャツ「千人の森」をはじめ商品を通じて自然保護への支援の輪を広げるための企画を担当してきました。現在は、春国岱原生野鳥公園にレンジャーとして赴任しています。 

 なお、終了後には、ご希望の方と当会職員との交流会を予定しています。当会の仕事に関するご質問などございましたら、お受けします。   


▲シマフクロウ保護への寄付つきグッズ、Tシャツ「千人の森」とトートバッグ
 

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」を使用

【対象】自然保護に関する団体等への就職に興味・関心のある方。高校生や保護者の方なども歓迎。 

【参加費】無料 

【定員】40名(先着順) 

【主催】公益財団法人 日本野鳥の会 

【申込方法】以下のオンラインフォームからお申込みください。

      https://pro.form-mailer.jp/fms/036d09cf255435

 ※61日締め切り。先着順受付。前日までに、メールで参加に必要な情報をお送りしますので、ご確認ください。 

【問合せ】公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

     〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル

     E-mail event@wbsj.org     

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ご参加お待ちしております。


2022/05/11

4/23(土) 東京港野鳥公園へ行ってきました!

4月23日(土)に東京港野鳥公園へ行ってきました。

東京港野鳥公園は、東京都大田区にある公園です。
池や干潟、雑木林など様々な環境を有しており
園内にあるネイチャーセンターには、当会のレンジャーが常駐しています。

▲潮入りの池の様子

さっそくネイチャーセンターに行くと、どのような鳥がいるのか
レンジャーから教えてもらうことができました。
今の季節は、オオルリやキビタキなどの夏鳥が続々と渡ってきているようで、
園内の雑木林で見ることができるそうです。

オオルリは、5月の「今月の鳥」としてブログ内でも紹介もしていますので、
こちらも合わせてご覧ください。

潮入りの池の島では、ヒドリガモやホシハジロなど、
冬鳥のカモたちを観察することができました。
島の様子はネイチャーセンター内のモニターでライブ配信されており、
双眼鏡や望遠鏡がなくても楽しむことができます。

ライブカメラの様子はこちら→http://park15.wakwak.com/~wbsjsc/livecam.html

▲島で休むカモたち

ネイチャーセンターを後にして林を進むと、
前浜干潟観察デッキからはチュウシャクシギが休んでいる様子が見られました。

また上空では、旋回しているミサゴも観察することができました。

▲岩の上で休むチュウシャクシギ

この日は天気がよく歩いていると汗ばむような暑さでした。
帽子と日焼け対策は必須です。

これから夏本番を迎えとても暑くなると思います。
ネイチャーセンターからは室内から快適に野鳥を観察することができますので、
ぜひ活用してみてください!
 
東京港野鳥公園の野鳥情報は、レンジャーブログにて更新されています。

東京港野鳥公園 レンジャーブログ https://wbsj-wildbirdpark.blog.jp/


2022/05/02

今月の鳥「オオルリ」

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに

掲載されている野鳥について紹介します。


5月の鳥は、オオルリです。










撮影:小池 孝育/撮影地:北海道


桜の花が散って木々の若葉がまぶしい季節になりました。

みなさんはこれからの初夏のバードウォッチングのフィールドとして、どんな場所へ

行きたいですか?

私は、どちらかというと海辺や干潟のような平地よりも高低差のある深い丘陵地へ行

くことが多いです。自分の家から気軽に行ける海辺や干潟が近くにないこともありま

すが、起伏がある土地の方が、歩くことを三次元で楽しめるような気がするからで

す。

このような場所でつい探してしまう鳥がオオルリです。同じ夏鳥であるキビタキと同

様、この時期の丘陵地の中で1、2を争うスターですね。オオルリは、キビタキに比

べて高い樹のこずえでさえずることが多いため、近くで見られないという印象があり

ます。地上から高木のてっぺんを見ようとすると遮っている障害物が多くなるのでど

うしても鳥との距離が遠くなってしまうのでしょう。だからこそ、オオルリは多くの

バードウォッチャーにとってあこがれの鳥なのかもしれません。

 

この時期のオオルリで鮮明に覚えているのは、30年ほど前、ある自然観察施設に勤

務していたときに、公園の入り口の郵便受けのそばのなんてことのないすき間で営巣

していたことです。そこは、深い谷筋の入り口で、道路からほんの10mほど中に入っ

た場所でした。すき間にはコケが敷き詰められていて、まぎれもなくそこがオオルリ

の巣であることを示していました。毎朝新聞を取りに行ったり、郵便物を取りに行っ

たりするたびに横目でちらっと様子を伺うのが日課でしたが、結局その場所での繁殖

はうまくいかず、途中で放棄してしまいました。今思えば、郵便受けの使用をやめ

て、なるべく邪魔しないように工夫した方がよかったかなと後悔しています。

 

近年、カメラの性能が向上したことで野鳥の撮影を趣味とする方が増えてきまし

た。SNSによって情報が広まることで、人が集まり、繁殖期の野鳥を追いかけまわし

て繁殖を妨害してしまう事例が増えています。

 

オオルリはたまに、「エッこんなところで?」という場所で営巣していることもありますが、

そんなときはできるだけ近寄らずそっとしておいていただければと思います。


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【イベントのお知らせ】5/11日本野鳥の会オンラインセミナー「絶滅危惧種 シマフクロウってどんな鳥?」

日本野鳥の会 オンラインセミナー 「絶滅危惧種 シマフクロウってどんな鳥?」  5/11(土)10時~  ★要申込 ===== シマフクロウについてのオンラインセミナーを開催します。 シマフクロウという名の鳥を初めて聞いた、 名前は知っているけど詳しくは知らないという方を対象に、...