撮影:増田とし子/撮影地:北海道
日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに
掲載されている野鳥について紹介します。
6月の鳥は「ホオアカ」です。
その名の通り、赤茶色のほおが特徴の鳥です。
図鑑によれば、ホオアカは、九州から本州にかけて生息。
おもに、春・夏は、本州中部より北の高原(北海道や東北では低地でも)
子育てをし、秋・冬は、本州中部以南の低地の草地で過ごしている、とのこと。
私がホオアカをよく見かけるのは、初夏の関東や中部の高原です。
草原や湿原が見渡せる場所で、
灌木の上や背の高い草花の葉っぱの先などをひとつひとつ見ていくと、
見つけることができます。
ちょうどこの写真のようなシーンですね。
地味に見える鳥ですが、
近くで見つけられたときに双眼鏡でじっくり見ると、
その模様の複雑さがわかります。
翼のシックな模様に、胸の黒と茶色の線、ほおの赤茶色が目立って、
なんとも味わい深い色合い。頭の上は灰色で白髪のようです。
スズメくらいの大きさで、ちょこんと草に止まるしぐさはかわいらしいけれど、その
色や模様のせいか、どこか老成した雰囲気が感じられます(個人的な見解です)。
「冬は低地の草地で過ごしている」とのことなので、
冬は、河川敷の草むらなどでも見られるチャンスがありそうです。
夏に比べて羽の色が淡くになり、かつ、枯れた草むらの中にいるとのことなので、
発見の難易度は高いでしょう。
夏の高原だけではなく、
秋冬に身近な場所でもホオアカを探してみたいと思います。
スタッフE