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ツバメを見守る商業施設
「柏の葉T-SITE」(千葉県)へ感謝状を贈呈しました。
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柏の葉T-SITEは、千葉県柏市にある商業施設です。
つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩数分の場所に位置し、
目の前には調整池が広がっており、豊かな自然環境が残されています。
ツバメの見守りに関して、日本野鳥の会の会員より情報提供があり、
取材にうかがわせていただきました。
▲柏の葉T-SITE |
ツバメの巣は、柏の葉T-SITEの店舗であるスターバックスのテラス席、
天井近くにあるヒーターの上に作られています。
▲天井のヒーターの上にツバメの巣がある |
▲自作のフン受けを設置 |
ツバメの巣は、7~8個ほどあり、巣の下には、自作のフン受けが設置されていました。
フン受けは、スタッフが景観を損ねないようにと、
白いスチレンボードで作成したそうです。
パン屋さんの入口など、巣を作ってほしくない場所は、
ツバメが来る前の冬の間に、作れないように塞ぎ、共存しています。
柏の葉T-SITEは今年でオープン7年目の施設。
担当の奥村さんにお話をうかがうと、
「ツバメが巣を作り始めたのは、施設がオープンした翌年ごろから。
オープン当初、ツバメの巣がたくさん作られすぎてしまい、
管理ができず、お客様からクレームが入ったこともあったと聞いたことがあります。
それからは、ツバメの巣を作ってほしくない場所は、
あらかじめテープでふさぎ、すみわけをしています。
すべての巣を保護できればもちろん良いですが、
清掃や管理には人件費がかかり、限界があるのも事実。
場所をふさぐことも、あくまでツバメと共存するためです。」とお話くださいました。
▲フン受けに止まるツバメ。 片側はテープで閉じられているが、 これも共存のかたち |
柏の葉T-SITEに訪れる人は、ファミリー層が多く、
自然環境豊かな憩いの場を求めて来る方も多いそうです。
ツバメがいることは、自然環境豊かなしるしであり、
施設の価値のひとつでもあるとのこと。
奥村さんは、「ツバメは縁起が良い鳥であり、子育ての様子はとても微笑ましいもの。
ツバメに巣を作らせないという考えはなく、
管理できる範囲でツバメと共存していきたいと思っています。」
と笑顔でお話くださいました。
★感謝状を贈呈しました!
8月1日(木)に柏の葉T-SITEにて、感謝状の贈呈が行われました。
公益財団法人日本野鳥の会会長の上田恵介より、
柏の葉T-SITEの施設管理を担当する
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 奥村真之介さんに
感謝状が手渡されました。
▲ツバメの巣があるテラスで感謝状を贈呈 |
感謝状を受け取った奥村さんは、
「柏の葉T-SITEの管理担当者は、数年での入れ替わることがありますが、
現在のツバメと共存するという方針は引継ぎたい。」とお話されました。
今後も、ツバメたちをあたたかく見守っていただければ嬉しいです。