日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
2025年3月の鳥は「コチョウゲンボウ」です。
撮影:森田 文三郎 撮影地:埼玉県
コチョウゲンボウは、ハヤブサ目ハヤブサ科に属し、冬鳥として主に九州以北の農耕地・干拓地・海岸などに飛来します。
全長はオスが29cm、メスが33cm。キジバトの全長が33cmなので、メスはハトサイズ、オスはハトよりも小さい猛禽類です。
似た鳥にチョウゲンボウがいますが、チョウゲンボウは留鳥で市街地や河川敷などでも見られるのに対し、コチョウゲンボウは冬鳥で飛来数は少なく、出会えると嬉しい鳥でもあります。
そこで、ここではコチョウゲンボウの探し方を2つご紹介します。
探し方1つ目は、「農耕地の電線をよく見る」です。
猛禽類の探し方に、農耕地の電柱の上をひとつひとつ確認する、という方法があります。
見晴らしの良い電柱の上は猛禽類にとって都合が良いようで、ノスリやトビがよくとまっているのを見かけます。
そんな中、コチョウゲンボウは“電柱”ではなく、“電線”にとまります。
他の猛禽類は体が大きいためか、電線にとまることはめったにありません。
農耕地や干拓地を訪れた際は、電線に止まるハトサイズの鳥を注意深く確認すると、コチョウゲンボウに出会えるかもしれません。
探し方2つ目は、「飛び方を覚える」です。
コチョウゲンボウの飛翔時のシルエットでは、ハヤブサ科特有の長く先のとがった翼が目立ちます。
また、小柄でかわいらしい見た目のコチョウゲンボウですが、れっきとした猛禽類で、小鳥を捕食します。小柄な体を活かし、小回りの利いたスピード感のある飛び方で、小鳥たちを追いかけます。コチョウゲンボウが上空を飛び、小鳥たちが慌てて逃げていく様子を見ると、小さいながらも猛禽類らしさを感じます。
飛翔時のシルエットと、大きいツバメが飛んでいるかのような特徴的な飛び方を覚えると、コチョウゲンボウに気付くことができるはずです。
いかがでしたでしょうか。
春が近づき、コチョウゲンボウたちはそろそろ渡ってしまう時期となりますが、みなさんもぜひコチョウゲンボウ探しに挑戦してみてください。
スタッフIM
―――――
農耕地で観察をする際は、農家の方や地元の方の迷惑にならないようマナーを守って楽しみましょう。
野鳥観察・撮影の初心者の方に向けた、マナーのガイドライン
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-guideline/
―――――