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ツバメを見守る中学校
「多気町立勢和中学校」(三重県)へ感謝状を贈呈しました。
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日本野鳥の会三重より、ツバメを見守る中学校の情報が寄せられました。
多気町立勢和中学校は、三重県多気町にある中学校です。
▲多気町立勢和中学校 |
日本野鳥の会三重にマスコミからコシアカツバメについて問い合わせがあり、
多気町立勢和中学校にコシアカツバメの巣がたくさんあるとの情報をいただきました。
その後、日本野鳥の会三重の会員が中学校に取材にうかがいました。
対応してもらった齋藤教頭先生によると、
「今年この中学校に赴任して、校舎に多数のとっくり型の巣があることに驚き、
調べたらコシアカツバメとわかった。
さっそく学校のブログで紹介したところ、マスコミから連絡を受けた。
しかし、これまで観察者はなく観察記録もないので、
この巣がいつから作られたものか不明」とのことでした。
▲勢和中学校で子育てを行うコシアカツバメ |
▲職員玄関にあるコシアカツバメの巣 |
コシアカツバメの巣は、校舎の東側と西側の2階外壁に15巣、
そのうちの1巣は職員玄関入口にあります。
タイルに切った段ボールをフンよけにして設置してありました。
ツバメの巣は1階に1巣だけですが、
職員室からよく見え先生方が見守っているそうです。
齋藤先生は、理科の先生だそうで、
「生徒にコシアカツバメの子育てを見せてやりたい。ヒナが出てくるのが楽しみ」と
笑顔で話されました。
この見守りに対して、
6月20日(木)に日本野鳥の会三重の近藤義孝代表より、
多気町立勢和中学校の吉田武弘校長へ感謝状が手渡されました。
感謝状の贈呈を受け、吉田校長は、
「自分たちの素晴らしい環境を再発見できた。
生徒たちは感謝状を頂ける環境で自分たちが育っていると認識してほしい」と話しました。齋藤教頭は、「感謝状を頂いた以上、今後も見守っていきたい。
子ども達にも発信していきたい。
今は巣があるのが当たり前の生活で意識していないが、観察できる環境にいる。
自然に教えてもらえることがたくさんある」と抱負を語りました。