2025/01/21

個別支援学級にて出張授業を実施しました!

 2024年12月23日に横浜市立芹が谷中学校の個別支援級にて、

当会スタッフが鳥の学習のための特別授業を実施しました。


芹が谷中学校の個別支援学級では、理科の授業で学校にやってくる野鳥について学習をしています。

当会による特別授業は今回で2回目の開催で、前回は2024年の2月にシジュウカラの子育てについてのレクチャーと巣箱を取り付ける作業を行ないました。

(前回の様子はこちらから)


今回はシジュウカラが1年を通してどのように過ごしているのかについてのレクチャーと、取り付けた巣箱の回収と中身の観察・再設置を行ないました。


▲レクチャーの様子。

2月に設置した巣箱でシジュウカラは営巣をしてくれたのでしょうか…?
巣箱の中身を確認していきます。

▲巣箱は全部で8個。

▲ドライバーを使って開けていきます。


中身はどんな感じでしょうか。。。



▲空っぽでした…!


残念ながら、どの巣箱でもシジュウカラが営巣した痕跡はありませんでしたが、巣箱の中には何かのフンや虫の繭、ドングリ(!)、ヤモリが産卵した跡などが残っていました。

当会スタッフが観察用に用意した別の巣箱の観察では、ドロバチが使った後の巣やヨコヅナサシガメの幼虫が越冬している様子も見ることができました。


▲ヨコヅナサシガメの幼虫(左)とドロバチの巣(右)。


樹洞を利用する生き物が巣箱にやって来ているのですね。

巣箱は鳥だけではなく多様な生き物が使用していることが分かりました。


巣箱の観察の後は、班に分かれて巣箱の再設置を行ないました。

どうしてシジュウカラが来なかったのか、周りの環境や巣箱の高さ、向きなどの原因を考えて改善したり「ここに設置した方が教室から観察しやすいよ!」など意見を出し合いながら巣箱を設置していく様子が見られました。



▲高所の取り付けは当会職員が行ないました。


最後は教室内で改めてシジュウカラが来なかった原因について意見などをまとめ、

観察結果といっしょにワークシートへ記入して終了となりました。

生徒の皆さんは今回の授業でもとても積極的で、巣箱にシジュウカラが来なかった原因について、「リスの巣が多いからでは?」「金網のフェンスにかけた巣箱は鳥が使いづらかったかも」

など、様々な視点から意見を出し合っていました。

また、虫が苦手だと話していた生徒さんが巣箱から出てきた虫たちをじっと観察してくれていたのも印象的でした。

(動きがゆっくりなモリゴキブリのなかまの幼虫を見た生徒さんたちから「かわいいかも」といった声が挙がったのも驚きでした!)


一方で、「校内でまだシジュウカラを見たことがない」という生徒さんの声もあったため、

今度は野鳥たちが活発になる春頃に校内で探鳥会を行なう特別授業を計画中です。



引き続き、日本野鳥の会では様々な人たちに野鳥観察を楽しんでいただけるよう、

取り組みを続けていきます。



2025/01/18

1/19「安西さんとバードウォッチング in 東京港野鳥公園」にご参加の皆様へ

1/19「安西さんとバードウォッチング in 東京港野鳥公園」にご参加の皆様へ


当イベントは、予定通り開催いたします。

当日は、夕方から雨の予報となっております。雨具のお持ちの上ご参加ください。

(イベントは雨天決行です。)


みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。


※当イベントは事前申込制です。受付は終了いたしました。

参加いただける方には、事前にメールで詳細をお知らせしておりますので、ご確認ください。


公益財団法人日本野鳥の会 普及室

2025/01/14

【イベントのお知らせ】1/23初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 

初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 1/23(木)19時~ ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 

今月のテーマは、「冬を彩る赤い小鳥」です。

アトリ、ベニマシコ、ウソに注目して、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】】2025年1月23日(木)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。

【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

https://pro.form-mailer.jp/fms/eb099ed8326582



**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】1/20(月) 

【視聴方法】1/21(火)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org 

2025/01/06

今月の鳥「ベニマシコ」

 

日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

20251月の鳥は「ベニマシコ」です。

撮影:小宮山 義光 撮影地:長野県

 

雪が降り積もる中に紅一点!(赤いのはオスですが)

冬は本州以南で見られる縁起が良さそうな色の鳥です。

 

漢字では「紅猿子」と書きます。

猿のように顔が赤いことから名付けられたそうです。

写真で見た時はイチゴ味のかき氷みたいだなぁと感じました。

 

しかし冬の東京で実際に見た時は、「あれれ、思っていたより赤くない…」

 

確かにオスではあるのですが、赤い羽根の発色が良くありません。

どうやら若鳥だったようです。

真っ赤なおなかが見られなかったことに少し落ち込みましたが、これから成長していくにつれて鮮やかな紅色に色付いていくのが楽しみです。

 

そして観察中に気が付いたことです。

「ベニマシコの背中、スズメにそっくり!」

もちろん、ベニマシコだけではありません。

アオジも、ホオジロも、他にもたくさんの小鳥たちの背中の模様がスズメに似ているのです。

小鳥の間で大ブームを巻き起こしているこの柄は、敵から見つからないためにとても有効なのでしょう。

バードウォッチャーからすると、識別しづらいので勘弁してほしいですが…。

 

みなさんも、ベニマシコのおなかだけでなく背中に注目してみてはいかがでしょうか。

スズメと似ているところや、違うところもあり、そしてそこから新しい発見もあるかもしれません。

 

スタッフIHでした。

個別支援学級にて出張授業を実施しました!

 2024年12月23日に横浜市立芹が谷中学校の個別支援級にて、 当会スタッフが鳥の学習のための特別授業を実施しました。 芹が谷中学校の個別支援学級では、理科の授業で学校にやってくる野鳥について学習をしています。 当会による特別授業は今回で2回目の開催で、前回は2024年の2月に...