2024/07/19

「初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座」を開催しました。

2024716日に「初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座」を開催しました。

「初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座」とは、季節ごとに見頃を迎える野鳥をテーマに当会参与の安西英明が講師となり、野外での観察のポイントやバードウォッチングの楽しみ方を紹介する講座となります。 毎月1回開催しています。

7月のテーマは「映像で解説!シギチの楽しみ方」ということで、これからの季節に日本で見られる渡り鳥であるシギ・チドリの仲間(通称:シギチ)について、当会職員が撮影した映像を見ながら、講師が解説しました。 

まずは、野鳥図鑑の使い方からはじまりました。当会のオリジナル図鑑「新・山野の鳥、水辺の鳥」を使って、野鳥を調べる方法や記号の解説をしました。図鑑の中にはさまざまな記号が書いてあり、これがわかると図鑑の内容がさらに理解できるようになります。 


次に、今回のテーマ「シギチ」について、イラストを使っての解説がありました。

「シギチ」が見られる主な季節や場所、どんな特徴があるのかなど、基礎的な説明からはじまり、くちばしの長さや形、足の色など見分けるときに注目するポイントも紹介しました。 

その後は、当会職員が、全国津々浦々で撮影してきた「シギチ」の映像を見ながら、実際に観察する時のポイントを解説しました。

おもしろい行動やかわいらしいしぐさを動画で楽しんでいただきながら、似たようなシルエットがたくさん動き回る「シギチ」を見分けるためのポイントである、体の色や大きさの違い、くちばしの形などを見比べていきました。たくさんいる「シギチ」を見比べるのは、間違い探しのようで楽しくなってきます。

 最後の質問コーナーでは、視聴者の方から「同じ場所にたくさんいて、鳥たちは喧嘩をしないのですか?」などのたくさんの質問もいただき、「シギチ」への関心の高さがうかがえました。 

この講座はこれからバードウォッチングをはじめようとしている方、すでにバードウォッチングをしている方問わずおすすめです。基本的な観察のポイントから新しい観察の視点など、様々な情報が盛りだくさんです。

 次回開催は815日(木)を予定しています。テーマは、ワシやタカの仲間です。

皆様のご参加をお待ちしております。イベント情報をご希望の方は、

LINE公式アカウント「日本野鳥の会バードウォッチング」または、バードウォッチングイベント情報メール配信 にご登録ください。

8月上旬に、このブログでも講座のご案内を掲載する予定です。

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今回は、イベント準備の様子もお届けしたいと思います。普及教育グループのメンバーで、カメラやマイクのセッティングを行ないます。カメラは4台、マイクは2台使用し、スムーズ進行できるよう入念に準備していきます。


皆様に良い講座を届けようとする普及教育グループのメンバーが裏側では頑張っています。たくさんの方にご参加いただけることが、何よりの喜びです。

皆様のご参加をお待ちしております!

スタッフATでした。

2024/07/12

【イベント情報】8/3オンライン開催「ツバメのお話とモビール作り」

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『ツバメのねぐら入り観察会のご案内2024Summer』をご覧になった皆様へ
【お詫びとお知らせ】
オンラインイベントに参加しよう!ページ内に、
「ツバメのお話とうちわ作り」の記載がございますが、
材料供給の都合により、内容を「ツバメのお話とモビール作り」に変更させていただきます。
申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。
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オンライン開催「ツバメのお話とモビール作り」
8/3(土)10時~11時30分/14時~15時30分 ★要申込・有料

ツバメのお話と工作がセットになったオンライン講座を開催します。
前半は、ツバメの生態や置かれている状況について学び、
後半は、ツバメをモチーフとしたモビールを作ります。
子どもから大人まで楽しんでいただける内容です。


▼実施概要

【日時】2024年8月3日(土)
1回目 10時~11時30分
2回目 14時~15時30分
 
【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」を使用

【参加費】1組1,000円 
 ※工作キットが1つ付きます。
 ※工作キットの追加は、1つに付き500円となります

【定員】各回 先着90組

【申込方法】以下のURLから購入手続きをしてください。

【申込締切】7月24日(水)

★見逃し配信について
 イベント開催後に、申込者限定で1週間程度、録画の配信をします。
 当日ご参加ができなかった場合も各自でお作りいただくことができます。
 視聴方法につきましては、お申込者の方へメールでお知らせします。
    
【工作について】
・イラストレーターのさはらそのこさんがデザインした、ツバメモチーフの
 モビールを作ります。
・材料は事前に郵送いたします。
・参加にあたって、次の物は各自でご用意ください。
<手縫い糸(黒 50cm/個)、はさみ、速乾ボンド、黒サインペン、セロテープ>

【視聴方法】8/1(木)に参加方法をメールでお送りします。
メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。

【備考】
・工作の材料は、7/25(木)に発送の予定です。
・ご参加にはインターネットにつながるパソコン(推奨)およびスピーカ・イヤホン、
 またはスマートフォンが必要です。
・資料や工作の手順を見やすくするため、パソコンなど画面の大きい機材をおすすめします。
・はさみを扱いますので、小学校低学年以下の方は、大人の方と一緒にご参加ください。

【主催】(公財)日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ】
公益財団法人 日本野鳥の会 
普及室 普及教育グループ

2024/07/11

ツバメを見守る輪_vol.70_メルカロード宇治川(宇治川市場商店街連合会)

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ツバメを見守る商店街

メルカロード宇治川(宇治川市場商店街連合会)」(兵庫県)へ

感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会ひょうごより、

ツバメを見守る商店街の情報が寄せられました。


メルカロード宇治川は、古き良き雰囲気が今も色濃く残る神戸市内の商店街です。

▲メルカロード宇治川

日本野鳥の会ひょうごはその商店街にあるビルの一室に6年前に移転しました。

ビル前のアーケードには古巣が2つほどあり、毎年ツバメが子育てをしています。

今年改めて、商店街全体の巣の数を調べたところ、

古巣や作りかけを入れて全部で12個あり、営巣を開始している巣が6個ありました。

▲商店街にはたくさんのツバメの巣がある

商店街の片岡会長にお話を伺うと、アーケードができた昭和40年代から

毎年ツバメがいくつも巣を作って子育てをしており、

各お店がフン受けを設置したり、掃除をこまめにするなどして

見守ってくれているそうです。

今年もお店ごとに、地面にフン受けを設置するなどして見守ってくれています。

▲フン受けが設置されたツバメの巣
▲ツバメの巣を見守っている

  

その他のお店の方にもお話を伺ったところ、

巣から落ちた雛を助けて、巣に戻してくださった方や、

自分のお店前の巣から巣立った雛の数を数えてくれている方もいます。


片岡会長は、「これからも見守り続けたい」と仰っており、

その他の店舗の方々も、「ツバメを守るのは当然のことだと思っています」、

「毎年来てくれるのが楽しみです」、

「ツバメの仲間内で良いクチコミが広がっているのか、

毎年、まずお店の前に降りたって覗いてくれる。

挨拶をしてくれているみたいだ」とお話しくださいました。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、7月6日(土)に感謝状が贈呈されました。

贈呈式は、商店街の空き店舗のシャッターを利用して

設営したツバメギャラリーの前で行いました。


▲感謝状贈呈の様子

商店街の営業時間中にも関わらず、店舗からも複数名ご参加いただきました。

ギャラリーには商店街の皆様のご協力のもと、

メルカロード宇治川で今年育ったツバメたちの写真を飾っています。

商店街のお客様にも好評で、足を止めて見てくださる方も多いそうです。

▲メルカロード宇治川のツバメギャラリー

野鳥の会ひょうごも商店街の一員として、フン受けの設置やフンのお掃除、

カラス避けの設置などを店舗の皆さまと協力して行っています。

店舗の皆さま、そしてお客様も、ツバメの成長や巣立ちを

とても楽しみにしてくださっています。

多くの皆さまから、これからもツバメを見守り続けたいと仰っていただきました。

ツバメを見守る輪_vol.69_社会福祉法人守里会 初音保育所

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ツバメを見守る保育所

社会福祉法人守里会 初音保育所」(香川県) へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会香川から、ツバメを見守る保育所の情報が寄せられました。


初音保育所は、香川県高松市にある保育所です。

ツバメの見守り情報は、日本野鳥の会会員の方から教えていただきました。


長年、ツバメの巣作り用の台座作ったり先生方や子供達も大事に見守っているそうです。

昨年はカラスに3~4度も壊されるハプニングもありましたが、

それでも4羽巣立ったそうです。


★感謝状を贈呈しました。

この見守りに対して、

6月20日(土)日本野鳥の会香川県支部 川南支部長より、

社会福祉法人守里会 初音保育所の児童たちへ感謝状が手渡されました。


贈呈のようすは、新聞にも取り上げられました。

こちらもぜひご覧ください。

2024/6/21 四国新聞(有料記事)

https://www.shikoku-np.co.jp/dg/article.aspx?id=K2024062100000001800

ツバメを見守る輪_vol.68_フラワーショップすがわら

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 ツバメを見守るフラワーショップ

「フラワーショップすがわら」(宮城県)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会宮城県支部より、

ツバメを見守るフラワーショップの情報が寄せられました。


フラワーショップすがわらは、宮城県遠田郡にあるフラワーショップです。

▲フラワーショップすがわら

店内の事務所や作業場にたくさんのツバメの巣があり、

ひっきりなしにツバメが出入りしています。

ヒナたちが大きな口を開けて親ツバメを呼ぶその下で、

店の方たちは普通に作業や接客をしており、

ツバメ達と店の方たちが家族のように暮らしています。

▲ツバメの巣の下に設置されたフン受け

巣の真下には高さ1m程の台が置かれ、その上にフン受けが置かれています。

これは、ツバメのフンの独特のにおいにヘビが寄ってくるのを防ぐためだそうで、

フン受けの内部に敷かれた紙は毎日交換するそうです。

他にも事務所や作業場の四隅には、底に孔を開け、

水に浸した吸い殻を入れた容器が置いてあり、これもヘビやカラス避け対策とのことです。

フン受けのほかに、天井近くの梁には親が巣の近くで待機できるように

ブランコ状の止まり木が複数設置されています。

▲止まり木で休むツバメ

7年前に最初の1組が巣を作ってからは毎年巣の数が増え、

訪問したときは10組がヒナを育てていました。

屋内に巣があるので、朝は4時に窓や戸を開け、

夕方7時半に親ツバメが全員帰還したことを確認して戸締りをするそうです。

ツバメは幸せを運んでくれた、ツバメに選んでもらえる限り、

いつまでも見守り続けたいとお話されていました。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6月22日(土)日本野鳥の会宮城県支部の小室智幸支部長より

フラワーショップすがわら 菅原洋子さんへ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす

感謝状を受け取った菅原さんは、

「ツバメは幸せを運んでくれる神様だと思って大切にしてきましたが、

感謝状までいただくことができ、ツバメを大切にすることを

このような形で認めてもらえてとてもうれしいです。

また、新しいご縁ができました。ありがとうございます。」

とお話されました。

2024/07/05

【イベントのお知らせ】7/25野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問

 野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問


<第8回> 人と自然のコーディネーターが自然を守る

「ファンドレイジング(資金調達)の仕事とは?」

7/25(木)19時~  *要申込


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「野鳥が好き。自然が好き。だから自然を守る仕事に就きたい。」そんな思いを持っているみなさんに、普段なかなか知る機会がない、日本野鳥の会のお仕事についてお話しを聞いていただく連続ライブセミナーの第8回目です。

民間の自然保護NGOの活動と組織を支えるために、スタッフは日々何を考え、どんな仕事に取り組んでいるのでしょうか? 毎回実際に日本野鳥の会で働く職員を招いて、仕事の内容ややりがい、苦労話などを根掘り葉掘り聞いていきます。

今回は、(公財)日本野鳥の会共生推進企画室でファンドレイジング(資金調達)の仕事を担当している篠木秀紀さんにお話を伺います。

皆様のご参加をお待ちしております。


◆公益財団法人 日本野鳥の会とは?

野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的として1934年に創立された会員制の公益財団法人。バードウォッチングの会(探鳥会)を開いて自然の尊さを啓蒙し、サンクチュアリや野鳥保護区を設置している。約100人の有給スタッフを抱える。

https://www.wbsj.org/

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▼実施概要

【日時】2024年7月25日(木)19時から1時間半程度

【内容】

スピーカー:篠木 秀紀さん

(公益財団法人 日本野鳥の会 共生推進企画室 共生推進企画グループチーフ)

モデレーター:曽我 千文さん(公益財団法人 日本野鳥の会 監事)


篠木さんは、大学で保全生態学を学び、大学院卒業までの4年間、伊豆大島をフィールドにカラスバトの研究に打ち込みます。大学院卒業後は、日本野鳥の会へ就職し、東京港野鳥公園、根室市春国岱原生野鳥公園、三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館に勤務した後、本部事務局に戻りファンドレイジング(資金調達)のお仕事を担当し現在に至ります。ファンドレイジングとは、その団体が解決したい課題をわかりやすく社会へ伝え、活動継続のための資金を集める仕事です。篠木さんは、これまでのキャリアを通じて「人と自然のコーディネーターになりたい」という思いが強くなったと言います。

当日は篠木さんから、この仕事を選ぶことになったきっかけや現在のお仕事の内容、篠木さんの目指す人と自然のコーデ―ネーターについてお話を伺いたいと思います。

自然保護や野鳥保護に関心のある方はもちろん、非営利団体の経営に興味を持っている方などたくさんの方のご参加をお待ちしています。


<予定されている話題>

・きっかけは「保全生態学」を学んだこと

・ファンドレイジングの仕事とは?

・人と自然のコーディネーターが自然を守る


<質疑応答>

事前にいただいた質問を中心に可能な限りお答えしていきたいと思います。


【開催方法】Zoomウェビナーによるライブ配信&見逃し配信

【対象】

自然保護団体等への就職や転職に興味・関心のある方。高校生や保護者の方なども歓迎。(お話は、高校生以上の方を対象とした内容となっていますのでご承知おきください。)

【参加費】無料

【申込方法】以下のオンラインフォームからお申込みください。

https://pro.form-mailer.jp/fms/6c4eb1ee316206

【締切】7/22(月)

【視聴方法】7/23(火)に参加方法をメールでお送りします。メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


★見逃し配信について

イベント開催後に、録画の配信をします。配信期間は、ライブ配信終了後から2週間程度を予定しています。視聴方法につきましては、お申込者の方へメールでお知らせしますので、見逃し配信のみご希望の方も、上記フォームより締め切りまでにお申し込みください。


【その他】

・ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)とスピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

・このイベントは、就職のための採用説明会ではありません。

・野鳥についての解説や、映像は出てきません。

 ご承知おきの上、ご参加ください。


【主催】公益財団法人日本野鳥の会

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【問い合わせ】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

メール event@wbsj.org

2024/07/04

【イベントのお知らせ】7/16初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 7/16(火) ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 


今月のテーマは、「映像で解説!シギチの楽しみ方」です。

シギ・チドリの仲間、通称シギチ。

今回は、日本野鳥の会職員が撮影した、

さまざまなシギチの映像を見ながら、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】2024年7月16日(火)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。


【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

※お申し込みが集中すると、申込フォームのサーバーが混雑し、

 接続できない場合があります。

 その場合は、時間をあけて、再度お申込みいただきますようお願いいたします。


**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】7/11(木)  

【視聴方法】7/12(金)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。


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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org

2024/07/03

ツバメを見守る輪_vol.67_浅の川温泉 湯楽

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ツバメを見守る温泉施設

浅の川温泉 湯楽」(石川県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会石川より、ツバメを見守る温泉の情報が寄せられました。


浅の川温泉 湯楽は石川県金沢市にある温泉施設です。

▲浅の川温泉 湯楽

この施設の周りでは、いつもツバメがたくさん飛んでいます。

日本野鳥の会石川のメンバーが取材に訪れて、

ツバメの見守りをされているスタッフの3人の方たちと

一緒に巣を数えてみると、玄関先や建物周りに15個の巣がありました。


▲ツバメの巣

16年前に浅野川の氾濫があり、以前は巣は1個か2個だったのが、

氾濫後にどんどん巣の数が増えてきたそうです。


施設ののぼり旗の棒をツバメの止まり木にしてあったり、

落ちそうな巣には支えやネット、床には新聞紙を敷いてあり、

ツバメが繁殖しやすような手助けがなされています。

カラスがヒナを襲いにくるので、手を叩いたり、爆竹で追い払うこともあるそうです。

▲のぼりで作られた止まり木

お風呂を利用するお客さんたちも、ツバメたちの子育ての様子を楽しみにおり、

これからも見守り続けたいそうです。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6月26日(水)に日本野鳥の会石川の白川郁栄代表より、

浅の川温泉 湯楽 施設長の松本一也さん、

受付の大澤昇 さんへ、感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす

感謝状の贈呈を受けて、松本さんは、

「うちはお店のため、お客様の理解があってはじめて見守ることが出来るが、

おかげさまでお客様に理解していただいているので、

こうやってツバメのを見守っていくことが出来る。

来店したお客様はツバメを見上げながらお店に入ってくることが多いし、

中にはツバメ目当てに来店して、ついでにお風呂に入るお客様もいる。

スタッフみんなで協力しながらツバメを見守り、

天敵のカラスやヘビを追い払ったりしている。

これからもツバメを見守っていきたい。」とお話されました。

ツバメを見守る輪_vol.66_河内じばさん

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ツバメを見守るお食事処

河内じばさん」(石川県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会石川より、ツバメを見守るお食事処の情報が寄せられました。


河内じばさんは、石川県白山市にあります。

▲河内じばさん

ツバメは毎年渡来し、建物のどこかで複数ペアが営巣しているとのこと。

巣の一つでは直下に板が設置されており、

“糞よけ”のためだと思いうかがったところ、

ヒナが落下することが時々あったため、

ヒナを守る目的で設置したとのことでした。

▲ツバメの巣の下に設置された板

また、飲食店のため、巣を設置して欲しくない箇所もあります。

そのような箇所にはカバーを設置するなどして、

ツバメとうまく共存しているとのことでした。


社長の谷口さんはこの地で生まれ育っていて、

ツバメがいるのは“当たり前の光景”と感じており、

ツバメが好きなように巣を作るのをそのまま見守っているとのことでした。

確かに、建物をぐるっと1周してみると、至る所に巣の痕が残っていました。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6月26日(水)に、日本野鳥の会石川の白川郁栄代表より、

河内じばさん 取締役の谷口 喜三雄さんへ感謝状が手渡されました。



▲感謝状贈呈のようす

感謝状の贈呈を受けて、谷口さんは、

「”ツバメとの共存”と言うほど大げさなものではなく、

うちで繁殖しているツバメが次の年もまた来てくれるのがうれしい。

うちとしてはうちのお店にツバメがいてもらって全然かまわない。

自分は自分の子供がなかなか授からなかったこともあり、

ツバメが頑張って繁殖しているのを見ると、

それだけでうれしいし、応援したくなる。

ツバメは縁起がいい生き物でもあるので、これからも見守っていきたい。」

とお話されました。

ツバメを見守る輪_vol.65_多気町立勢和中学校

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ツバメを見守る中学校

多気町立勢和中学校」(三重県)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会三重より、ツバメを見守る中学校の情報が寄せられました。


多気町立勢和中学校は、三重県多気町にある中学校です。

▲多気町立勢和中学校

日本野鳥の会三重にマスコミからコシアカツバメについて問い合わせがあり、

多気町立勢和中学校にコシアカツバメの巣がたくさんあるとの情報をいただきました。

その後、日本野鳥の会三重の会員が中学校に取材にうかがいました。


対応してもらった齋藤教頭先生によると、

「今年この中学校に赴任して、校舎に多数のとっくり型の巣があることに驚き、

調べたらコシアカツバメとわかった。

さっそく学校のブログで紹介したところ、マスコミから連絡を受けた。

しかし、これまで観察者はなく観察記録もないので、

この巣がいつから作られたものか不明」とのことでした。

▲勢和中学校で子育てを行うコシアカツバメ

▲職員玄関にあるコシアカツバメの巣

コシアカツバメの巣は、校舎の東側と西側の2階外壁に15巣、

そのうちの1巣は職員玄関入口にあります。

タイルに切った段ボールをフンよけにして設置してありました。

ツバメの巣は1階に1巣だけですが、

職員室からよく見え先生方が見守っているそうです。

齋藤先生は、理科の先生だそうで、

「生徒にコシアカツバメの子育てを見せてやりたい。ヒナが出てくるのが楽しみ」と

笑顔で話されました。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6月20日(木)に日本野鳥の会三重の近藤義孝代表より、

多気町立勢和中学校の吉田武弘校長へ感謝状が手渡されました。 

▲感謝状贈呈のようす


感謝状の贈呈を受け、吉田校長は、

「自分たちの素晴らしい環境を再発見できた。

生徒たちは感謝状を頂ける環境で自分たちが育っていると認識してほしい」と話しました。

齋藤教頭は、「感謝状を頂いた以上、今後も見守っていきたい。

子ども達にも発信していきたい。

今は巣があるのが当たり前の生活で意識していないが、観察できる環境にいる。

自然に教えてもらえることがたくさんある」と抱負を語りました。

ツバメを見守る輪_vol.64_株式会社ぎゅーとら ラブリー藤里店

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ツバメを見守るスーパーマーケット

株式会社ぎゅーとら ラブリー藤里店」(三重県)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会三重より、ツバメを見守るスーパーマーケットの情報が寄せられました。


株式会社ぎゅーとら ラブリー藤里店は、三重県伊勢市にあるスーパーマーケットです。

日本野鳥の会会員から、

「2~3年前からツバメが巣を作り始め、毎年元気に巣立っている。

多くのお店はツバメの巣を作らせない対策をとっているが、

ここは地域のお客さんとお店が一丸となってツバメを見守っている」との

情報が寄せられました。

▲ぎゅーとら ラブリー藤里店

ツバメの巣は5箇所あり、

トイレの入口1カ所、表の外壁に4カ所あります。

そのうちの2か所では「ツバメの家」と書いた巣台があり、

この上にツバメが巣を作っています。

この巣台は地域のお客さんが手作りしたもので、自ら設置されたそうです。

▲お客様自作の「ツバメの家」

よくカラスに巣を壊されるので、

巣の前にカラスよけの電線も1本ぶらさげてあります。

▲カラス除けの電線がぶらさげてある

清掃スタッフの方にツバメについてたずねたところ、

「この店では10年以上前からツバメの巣があり、掃除は苦にならない。

むしろツバメのヒナの成長を楽しみにしている」と

笑顔でスマホにある多くの写真を見せてくれました。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6月19日(水)に日本野鳥の会三重の吉﨑幸一監事より、

株式会社ぎゅーとら ラブリー藤里店 北地文彦 店長へ感謝状が手渡されました。 

▲贈呈のようす

北地店長は贈呈を受け、

「毎年楽しみにしているお客様も多い。ツバメがくると縁起がいいというので、

今後も温かく見守っていきたい」と話されました。

これに対し、吉崎監事は「ツバメの見守りが、ほかの生きものや自然との共生、

保全につながればうれしい」と語りました。

2024/07/02

ツバメを見守る輪_vol.63_佐世保俵町商店街協同組合

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ツバメを見守る商店街

佐世保俵町商店街協同組合」(長崎県)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会長崎県支部より、ツバメを見守る商店街の情報が寄せられました。


佐世保俵町商店街は長崎県佐世保市に位置し、

36店舗、70年以上の歴史を持つ商店街です。

ツバメは当初から飛来していたようで、

少なくとも20~30年くらい前からは見守りは始まっており、

特に10年ほど前からツバメの数が増え始めたということです。

▲ツバメお気に入りの休憩場所

造巣の場所は10カ所程度あり、

それぞれの店舗で巣の下に板やかごなどを設置して巣を保護したり、

カラス除けの紐やネットなどを付けたりしているとのことです。

崩れかけた巣をかごに入れてやったところ、立派に巣立っていき、

翌年もこのかごの中に巣を作って子育てをしたそうです。

▲巣の下にかごを設置

▲過去にはかごの中でヒナが巣立ったことも

商店街であるため、衛生管理上問題となるところですが、

下に段ボールを敷いたり、掃除をしたり、

店内ではなく店外の軒下などに造巣するように仕向けているとのことです。


ツバメを排除するという考えはなく、皆さんは毎年ツバメが飛来し、

巣立っていくことを楽しみにしているとのことです。

また、近くにある幼稚園は毎年、ツバメを見学に来られるとのことです。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6/19(水)日本野鳥の会長崎県支部の今里順一郎副支部長より、

佐世保俵町商店街協同組合の川下雄太郎理事長、

中島鯨商店代表の中島満彦さんへ感謝状が手渡されました。


▲感謝状贈呈のようす

▲協同組合の事務所前で記念撮影

感謝状を受け取った川下理事長は、

「普通に見守っていただけなのに、感謝状をいただいたことに驚いている。

これからも見守っていきたい。」とお話されました。


贈呈のようすは、各種メディアでも取り上げていただきました。

こちらもぜひご覧ください!

NCC長崎文化放送 2024.6.19

ツバメを見守る輪_vol.62_京都上里郵便局

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ツバメを見守る

「京都上里郵便局」(京都府)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会京都支部からツバメを見守る郵便局の紹介がありました。

「京都上里郵便局」は、京都府京都市に位置する郵便局です。

▲京都上里郵便局

数年前より、郵便局の玄関にツバメが営巣するようになったとのこと。

ツバメの巣は、入口から少し外れたところにありますが、

郵便局への来客が多いので、営巣の保護とフンからお客様を守るため、

受け台を設置して対応しています。


▲玄関横のツバメの巣
巣の下にはフン受けが設置されている


また、ヒナが生まれるとカラスの襲撃からヒナを守るために、

巣の前にネットを設置し、保護しています。

ネットの設置は、ヒナが生まれる前に行うと、

親ツバメが警戒し巣を放棄してしまうことも考えて、

ヒナが生まれてから行っているとのことでした。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、

6月20日(木)日本野鳥の会京都支部の船瀬支部長より、

京都上里郵便局の阪口さんへ感謝状が手渡されました。

▲贈呈のようす

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郵便局は、人の出入りも多く、ツバメが巣を作った事例をよく聞きます。

ツバメ用のフン受けも設置してあり、ツバメと利用するお客様、

どちらにも配慮されているようすがうかがえます。

今後もツバメを温かく見守っていただければうれしく思います。

2024/07/01

今月の鳥「ツバメ」

 日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

20247月の鳥はツバメです。

 


撮影:Miwa Suzuki / 撮影地:愛知県 

 

ツバメは、春になると日本へやってくる渡り鳥です。

春から夏の間は日本で過ごし、秋になるとフィリンピンやインドネシアなどの東南アジアに渡っていきます。日本から東南アジアまでは、片道2,000キロ以上もの長い渡りを行います。

日本には、子育てのためにやってきます。

わざわざ日本まで来ずとも、東南アジアで子育てができないのだろうか?と思うのですが、

日本に来るには理由があります。ツバメは昆虫食で、ヒナを育て上げるにはたくさんの虫が必要です。日本には四季があり、春先になると虫が大量発生します。この虫を目当てに、はるばる海を越えて、ツバメたちは日本にやってくるというわけです。

ツバメは、人のすぐそばで子育てを行う鳥で、人家や商店、駅などに巣をつくります。

みなさんも泥でできたツバメの巣を、一度は見たことがあるのではないでしょうか。

巣に詰まったツバメのヒナたちは、とってもフワフワで、守ってあげたくなる可愛さがあります。そんな私たちの気持ちを知ってか知らずかは分かりませんが、ツバメはあえて、人のそばに巣を作り、人間を味方につけることで、カラスやヘビなどの天敵からヒナを守っています。

 

しかし、ツバメは、近年数を減らしていると言われています。

ツバメが減っている背景には、都市化が進み、ツバメのエサとなる虫や、巣を作る場所が減ってきていることがあります。そのほかにも、人の手によって巣が落とされてしまう場合もあります。

日本野鳥の会では、これからも人とツバメの共存が続くことを願い、ツバメの巣や生息環境を温かくみまもっている企業・団体に感謝状を贈呈しています。

これまで、全国23都道府県73の団体に感謝状の贈呈を行いました。贈呈先は、小中学校や道の駅、レストラン、一般企業などさまざまです。フン受けを設置したり、周囲の方へ注意を促す看板を設置したりと、さまざまな方法でツバメの見守りが行われています。

2024年度も、25団体に感謝状を贈呈予定です(6/20現在)。

過去の贈呈先は、当会HPでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちら

 

過酷な渡りを乗り越え、一生懸命子育てを行うツバメたち。

ツバメを見つけたら、ぜひ温かい目で見守っていただければうれしいです。

 

スタッフIM

 

 

 

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