2024/12/26

ニコンモナーク探鳥会(葛西臨海公園)を開催しました!

 

 2024年11月23日に、「ニコンモナーク探鳥会(葛西臨海公園)」を開催しました。


「ニコンモナーク探鳥会」とは、

おもにこれからバードウォッチングを始めようとする方を対象にした、

野鳥を見る楽しさを知っていただこうというイベントです。

参加者の方にはニコンの双眼鏡「モナークM7」をお貸出ししていますので、

双眼鏡を持っていない方でもお気軽にご参加いただけます。


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今回の探鳥地は「葛西臨海公園」でした!

水族館や観覧車のイメージが強い葛西臨海公園。

じつは、ラムサール条約湿地にも登録されている人工海浜や自然干潟を有しており、

さまざまな野鳥が訪れる場所でもあります。




今回は、22名の方にご参加いただきました。


▲今回みなさまにお貸出しした、ニコンのモナークM7


普段からバードウォッチングに親しんでいる方、

鳥は大好きだけどバードウォッチングは初めての方、、、

経験に差はあれど、鳥に対する気持ちは皆さん人一倍です。


▲まずは双眼鏡の使い方をしっかりおさらいします


双眼鏡の使い方をマスターした後は、公園内の鳥類園を歩いて鳥たちを探します。

この日は風が強く、小鳥たちの姿が見られませんでしたが、鳥類園の池では

マガモ、コガモ、ヒドリガモなどの水鳥たちを観察することができました。

彼らは飛び回る小鳥と比べると動きがゆったりなので、

双眼鏡を使うのが初めての方でも見やすい鳥です。


▲望遠鏡を使って採食や羽繕いの様子もじっくり見ることができました。



公園内を移動し、東なぎさへ向かうと、船の周りを飛び交うトビたちやカンムリカイツブリ、スズガモの姿を見ることもできました。


▲東なぎさにて。




最後は、今回見られた鳥たちを振り返る「鳥合わせ」と、

初心者におすすめの図鑑・双眼鏡のご紹介をしました。



▲カイツブリやカワウなども見つけることができました。


双眼鏡の選び方については、

当会のオンラインショップでも詳しく解説しています。

■双眼鏡の選び方

https://www.birdshop.jp/spt-sogankyo.html


参加された方からは

「普段近所で見る鳥たちが気になっていた。名前や生態を知ることができて良かった」

「双眼鏡で鳥を見るとこんなによく見えるのかとびっくりしました!」

「双眼鏡を貸してもらえて、望遠鏡でも色々と見ることができて楽しかった」

など、ご感想をいただきました。


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日本野鳥の会では、今後も「ニコンモナーク探鳥会」を通して、

たくさんの方に野鳥を見る楽しさをお伝えしていきたいと思います。


★このイベントは、株式会社ニコンイメージングジャパンのご協賛で開催いたしました。






2024/12/17

バードウォッチングに出かける際の鳥インフルエンザへの配慮のお願い

この冬も、国内で高病原性鳥インフルエンザ(以下、鳥インフルエンザ)の野鳥での確認例が報告されるようになりました。

今シーズンの野鳥における鳥インフルエンザの発生状況は例年になく多くなっています。11月末時点で昨年は51件だったのに対して、今年は64件(検査中の事例を含む)。家禽では昨年は3件であったのに対して11件の発生が起きています。

鳥インフルエンザは、鳥の病気です。養鶏場などのように鳥と濃密な接触をすることがない限り、人への感染は過度に心配する必要はありません。しかし、バードウォッチングによって、知らず知らずのうちにウイルスを運んでしまい、発生の拡大に加担してしまうことがありえます。


ここでは、このようなことを避けるために、どのようなことに気をつければよいのかについてお伝えします。


◆◆ 水辺でのバードウォッチングの注意


鳥インフルエンザは、カモ類などの水鳥が主な宿主とされています。水鳥が集まる池や湿地、湖でバードウォッチングをするときには特に注意が必要です。

バードウォッチングによってウイルスを広げてしまうケースとは、靴や車のタイヤなどに付着したウイルスを周囲の養鶏場などへ移動させてしまうことを想定しています。

そこで、以下の点に配慮していただくようにお願いいたします。

 

1)水鳥の糞が多量に落ちているような水際まで近寄らないようにしましょう。


2)探鳥地から移動する前には、靴底、三脚の足、自動車のタイヤなど、地面に接したものを消毒しましょう。汚れが残っていると効果が低下しますので、泥をよく落としてから消毒しましょう。消毒薬には「消毒用アルコール」が入手しやすく、おすすめです。

消毒薬は使用上の注意に従って十分注意して使用してください。


3)できれば、1日のうちに、複数の探鳥地を行き来しないようにしましょう。どうしても必要な場合は、移動の前に必ず消毒をしましょう。


4)帰りに、養鶏場やアヒル等の飼育場、動物園などには近づかないようにしましょう。


 

◆◆ 野鳥の死体を発見した場合


鳥の死体や弱っている個体を発見した場合は、素手ではふれないでください。同じ場所で複数の死体を見つけた場合は、市町村や都道府県にご連絡ください。

死体の鳥インフルエンザ検査については、国内での発生状況や種類によって異なります。


詳しくお知りになりたい方は、環境省の

野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル簡易版(PDF』をご覧ください。

 


◆◆ 鳥インフルエンザが近くで確認されたら


鳥インフルエンザが発生した探鳥地に行くのは控えましょう。ウイルスが増殖している場所に大勢の人間が押し掛けることは、それだけウイルスの拡散を助長させる恐れがあります。

また、観察場所の半径 10kmの範囲で鳥インフルエンザが確認された場合は、靴底消毒を徹底するなど、前掲の「水辺でのバードウォッチングの注意」を参考に配慮をお願いいたします。

 

◆◆ 最後に


冬の水辺は見どころが多く、バードウォッチングに出かける機会が多い季節と思います。いつにもまして、野鳥への配慮や人間社会の生活への配慮が必要な状況となってきています。適切な対策をとることで、周囲の理解を得ながら、バードウォッチングを楽しんでいただけますようご協力をお願いいたします。

 

◆◆ 参考情報 


状況は日々更新されますので、最新の状況は環境省のサイトでご確認ください。


高病原性鳥インフルエンザに関する情報(環境省)

 

 

2024/12/06

【イベントのお知らせ】12/19初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座のご案内

 


初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 12/19(木)19時~ ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 

今月のテーマは、「アイサの仲間を知ろう!カモに似た鳥たち」です。

ミコアイサ、カワアイサ、ウミアイサに注目して、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


★そもそもカモってどんな鳥?

 過去のイベントの様子を公開します!

【お試し視聴】安西さんのオンライン野鳥講座~カモのなかま編~

https://youtu.be/TcAqtOkmAqM


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】2024年12月19日(木)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。

【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

https://pro.form-mailer.jp/fms/51eaafbf324874



**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】12/16(月) 

【視聴方法】12/17(火)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org 

2024/12/02

今月の鳥「キレンジャク」

日本野鳥の会が発行する、『ワイルドバード・カレンダー』に掲載されている野鳥について紹介します。

202412月の鳥は「キレンジャク」です。

 


撮影:長友 逸郎 撮影地:北海道


実は私、「ヒ」レンジャクは見たことがあるのですが、「キ」レンジャクはまだ出会ったことがないので、会ってみたい憧れの鳥です…。

カレンダーの写真は、キレンジャクたちがエサを食べに来ているシーンでしょうか。

 

というのも、目を引くような真っ赤な実の色は植物にとって「食べて~!」のサイン。

鳥たちにエサとして木の実をまるごと食べてもらい、飛んでいった先でフンと一緒に種を蒔いてもらう…いわゆる「種子散布」という戦略を成功させるための色なのです。

なんとも面白いギブアンドテイクの関係ですよね。

 

さて、12月といえばクリスマスシーズン。

日本ではまだあまりなじみがないように思うのですが、

西洋では古くからクリスマスのモチーフに「ヤドリギ」が使われてきました。

ヤドリギとは、地表から生えるのではなく広葉樹の枝や幹に寄生する面白い植物です。

常緑性なので冬でも青々と茂り、薄緑や黄金色の実をつける様子が「繁栄」や「永遠」のシンボルとされてきました。

そこから転じて、クリスマスにヤドリギの下でキスをしたカップルは幸せになれる…という言い伝えもあるのだとか。

(映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』や『トイ・ストーリー』にも、この言い伝えを象徴するシーンがありますよ。)

 

…少し話がそれましたが、このヤドリギもレンジャクたちの大好物。私が「ヒ」レンジャクを初めて見たのも、ヤドリギの枝の上でした。

しかし、ヤドリギの実には、ちょっとした癖があります。

「ヤドリギを食べるとフンがネバネバになって、なかなか切れなくなってまう」のです……。

このネバネバで地面に落ちる前に他の枝に張り付き、根を下ろそうというのがヤドリギの戦略なんですね。

そのため、ヤドリギを食べたレンジャクはフンが切れるまで動けなくなってしまいます。

ネバネバしたフンが風にぶらーんと揺れているさまは、なんだかとてもシュールです。

どんな気持ちなんだろう…。

 

私もこのネバネバが気になってヤドリギの実を一粒食べてみたことがありますが、

噛んで飲み込んだ後、30分以上ずーっと口の中と喉にネバネバ感が残りました。。。

(味は柿と桃を足して2で割ったものを水でかなり薄めたような感じです)

鳥たちは丸呑みしてしまうので、気が付かないのでしょうか?

確かにこれをいっぱい食べていたら、なかなか切れないフンになるよなぁ、と納得しました。

※野草を食べる際には十分に注意してください。


そんなレンジャクの暮らしぶりが日本で見られるようになるのは、寒さがいよいよ本格的になってくるこれから。

「ヒ」レンジャク、「キ」レンジャクともに冬鳥なので年によって数が多かったり少なかったりしますが、この冬はたくさん来てくれることを祈って、今シーズンこそキレンジャクに会いたいな…と思うのでした。


🎄バードショップではウィンターフェアを開催しています!

クリスマスシーズンのお家時間にぴったりのアイテムから、寒いフィールドでも大活躍間違いなしの冬用グローブやイヤーマフをピックアップ。

双眼鏡や望遠鏡も期間限定価格でお買い求めいただけます。

詳しくはこちら:https://www.birdshop.jp/


これからの冬鳥シーズンに備えて、ぜひ自分用のクリスマスプレゼントにいかがでしょうか?


スタッフFでした。

 

2024/11/29

11/30 海洋プラスチックから海鳥を守ろう!クリーンアップ探鳥会にご参加のみなさまへ

当イベントは、予定通り開催いたします。

みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。


※当イベントは事前申込制です。受付は終了いたしました。

参加いただける方には、事前にメールで詳細をお知らせしておりますので、ご確認ください。


公益財団法人日本野鳥の会 普及室

2024/11/22

11/23 ニコンモナーク探鳥会(葛西臨海公園)にご参加の皆様へ

11/23「ニコンモナーク探鳥会(葛西臨海公園)」にご参加の皆様へ


当イベントは、予定通り開催いたします。

当日は、寒さが予想されております。

また、念のため、雨具のお持ちの上ご参加ください。


みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。


※当イベントは事前申込制です。受付は終了いたしました。

参加いただける方には、事前にメールで詳細をお知らせしておりますので、ご確認ください。


公益財団法人日本野鳥の会 普及室

【イベントのお知らせ】12/13「野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問」

 

野鳥を守るを仕事にする オンライン職場訪問

<第9回> 生き物の声を聴き、生息空間を作る 環境管理という仕事
(Zoomによるライブ配信&見逃し配信)

12/13(金)19時~  *要申込

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「野鳥が好き。自然が好き。だから自然を守る仕事に就きたい。」そんな思いを持っているみなさんに、普段なかなか知る機会がない、日本野鳥の会のお仕事についてお話しを聞いていただく連続ライブセミナーの第9回目です。

民間の自然保護NGOの活動と組織を支えるために、スタッフは日々何を考え、どんな仕事に取り組んでいるのでしょうか? 毎回実際に日本野鳥の会で働く職員を招いて、仕事の内容ややりがい、苦労話などを根掘り葉掘り聞いていきます。
今回は、(公財)日本野鳥の会 施設運営支援室根室市春国岱原生野鳥公園のチーフレンジャーとして活躍されている、掛下尚一郎さんにお話を伺います。
皆様のご参加をお待ちしております。

◆公益財団法人 日本野鳥の会とは?
野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的として1934年に創立された会員制の公益財団法人。バードウォッチングの会(探鳥会)を開いて自然の尊さを啓蒙し、サンクチュアリや野鳥保護区を設置している。約100人の有給スタッフを抱える。

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▼実施概要

【日時】2024年12月13日(金)19時から1時間半程度

【内容】
スピーカー:掛下 尚一郎さん
(公益財団法人日本野鳥の会 施設運営支援室 春国岱原生野鳥公園チーフレンジャー)

モデレーター:曽我 千文さん(公益財団法人 日本野鳥の会 監事)

掛下さんは、大学で林学を学ぶ傍ら数多くの自然保護ボランティアを経験し、日本野鳥の会に就職されました。日本野鳥の会に就職してからは、東京都、福岡市、横浜市でレンジャーの仕事を歴任し、現在は北海道根室市にある春国岱原生野鳥公園のチーフレンジャーとして活躍されています。掛下さんの得意分野は、生物の生息地を創出する環境管理の仕事。これまで大都市に残された自然から、北海道の原生自然まで、様々なタイプの自然環境を相手に、生物多様性を保全する仕事をされてきました。今回は、これまで行ってきた環境管理の仕事をご紹介いただき、レンジャーという仕事の醍醐味についてお話をお聞きしたいと思います。

自然保護や野鳥保護に関心のある方はもちろん、非営利団体の経営に興味を持っている方などたくさんの方のご参加をお待ちしています。

<予定されている話題>
1 学生時代は研究室とボランティア活動
2 生き物の声を聴き、生息空間を作る 環境管理の仕事
3 ネイチャーポジティブとカーボンニュートラルのはざまで

<質疑応答>
事前にいただいた質問を中心に可能な限りお答えしていきたいと思います。

【開催方法】Zoomウェビナーによるライブ配信&見逃し配信

【対象】自然保護団体等への就職や転職に興味・関心のある方。
高校生や保護者の方なども歓迎。
(お話は、高校生以上の方を対象とした内容となっていますのでご承知おきください。)

【参加費】無料

【申込方法】以下のオンラインフォームからお申込みください。

【締切】12/11(水)

【視聴方法】12/12(木)に参加方法をメールでお送りします。
メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。

★見逃し配信について
イベント開催後に、録画の配信をします。
配信期間は、ライブ配信終了後から2週間程度を予定しています。
視聴方法につきましては、お申込者の方へメールでお知らせしますので、
見逃し配信のみご希望の方も、上記フォームより締め切りまでにお申し込みください。

【その他】
・ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)とスピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。
・このイベントは、就職のための採用説明会ではありません。
・野鳥についての解説や、映像は出てきません。ご承知おきの上、ご参加ください。

【主催】公益財団法人日本野鳥の会

【問合せ】
公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ
メール event@wbsj.org

2024/11/15

11/16 はじめよう!バードウォッチングin大阪城公園 にご参加のみなさまへ

明日は、午後から降水確率が高い予報となっております。 
そのため、午前中の回は予定通り開催いたしますが、午後の回は中止とさせていただきます。 

午後の回にお申込みの皆様には大変申し訳ありませんが、なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。 

 なお、お申込みの皆様には、のちほどメールでもご案内いたしますので、ご確認をお願いいたします。 どうぞよろしくお願いいたします。

 公益財団法人日本野鳥の会 普及室 
 お問い合わせ event@wbsj.org

2024/11/08

【イベントのお知らせ】11/21初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 

初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 11/21(木)19時~ ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 

今月のテーマは、「秋の深まりを感じる 住宅地で出会える冬鳥」です。

ジョウビタキ、ツグミ、シロハラに注目して、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】2024年11月21日(木)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。

【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

https://pro.form-mailer.jp/fms/f09bdcab322972


**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】11/18(月) 

【視聴方法】11/19(火)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org 

2024/11/01

今月の鳥「コゲラ」

 日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

11月の鳥はコゲラです。

撮影:Lengyel Aron 撮影地:埼玉県

 ある休日の午後、家の近所の公園を歩いていると「ギ―」という声が聞こえてきました。コゲラです。コゲラは大きさも体色もスズメと似ているので、スズメとよく間違われる鳥です。でもスズメは住宅地や農耕地のような開けた場所に住んでいるのに対して、コゲラは森林性の鳥。微妙に住んでいる世界が違うので、この二種類を同時に見る機会は実際には少ないかもしれません。

さて、コゲラをはじめとするキツツキの仲間は立ち枯れた木をつついて、中にいる虫を採餌したり巣穴を掘ったりします。木に依存した暮らしをしているので、森林とは切っても切り離せない関係にあります。

ところが今、この森林に異変が起きているのです。全国の公園や緑地ではナラ枯れの被害が広がり、大量の木が枯れています。ナラ枯れとは、もともと燃料にするために植えた木が、燃料として使われることがなくなり、そのまま大木に成長し、大きくなりすぎたために病気になって枯死するという現象です。そのまま放置しておくと枯れ枝が落ちて下を通りがかった人に大けがをさせてしまう恐れがあるため、私が通う関東の公園や緑地では、あちこちで安全管理のために園路わきの枯れ木を伐採しています。しかし、道から外れた森の奥の方では人に被害が及ぶ心配がないので、枯れても放置されており、全体としてはおそらく立ち枯れた木が増えているのではないでしょうか。

立ち枯れた木が増えることは、コゲラをはじめとしたキツツキの仲間にとって好都合なはず。はたして今後コゲラの数が増えていくのか? それとも意外にそうでもないのか? この疑問の答えはぜひ皆さん自身でお近くの公園や緑地で、キツツキの仲間の数を数えて確かめてみてください。


 最後に日本野鳥の会は今年で90周年を迎えます。(※)バードメイトでは90周年記念バッチのデザインをコゲラにしました。なぜコゲラを選んだのかというと、日本野鳥の会の会誌「野鳥」の創刊号の表紙がコゲラだったからです。コゲラが今のように都市部の緑地や公園で見られるようになったのは70年代くらいから。今から50年ほど前のことです。90年前のコゲラは、おそらく今ほど気軽に見られる鳥ではなかったでしょう。90年間の間に森林の鳥から都市部でも見られる身近な鳥へ変化していったコゲラですが、これから先はどんなくらし方をする鳥に変わろうとしているのでしょうか?



※90周年記念デザイン バードメイト「コゲラ」について

https://www.wbsj.org/join/donation-and-fundraising/donation/2024bm/


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ワイルドバードカレンダー2025 好評販売中です。☺

https://www.wbsj.org/shopping/goods/original-calendar/#calendar


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2024/10/02

【イベントのお知らせ】10/19オンライン探鳥会 in オホーツク・バード&バーダーズ・フェスティバル2024

 

オンライン探鳥会 in オホーツク・バード&バーダーズ・フェスティバル2024

「ヒシクイのねぐら入り観察会」

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 10/19(土)16時~ *要申込

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自然豊かな北海道・小清水町から、当会職員がライブ配信を行います。

秋の夕暮れの大空を行きかう

国の天然記念物・ヒシクイのねぐら入りを観察します。

現地に行けない方も、行ったつもりでバードウォッチングしましょう!


※夕方の中継は初めての試みのため、

 天候等によっては、映像が不明瞭になる場合がございます。

 あらかじめご了承ください。


▼オホーツク・バード&バーダーズ・フェスティバル2024 についてはこちら


▼実施概要

【日時】2024年10月19日(土)16時から1時間程度

【配信方法】Zoomウェビナーによるライブ配信(見逃し配信あり)

【参加費】無料

【申込方法】以下の専用申込フォームよりお申し込みください。

https://pro.form-mailer.jp/fms/8e8ba27d320307

※お申し込みが集中すると、申込フォームのサーバーが混雑し、

 接続できない場合があります。

 その場合は、時間をあけて、再度お申込みいただきますようお願いいたします。 


【締切】10/17(木)

※当日のライブ配信は500人までご覧いただけます。

 万一、ライブ配信の許容人数を越えた場合は、

 恐れ入りますが、見逃し配信をご覧いただきますようお願いいたします。


【視聴方法】10/18(金)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


★見逃し配信について

イベント開催後に、録画の配信をします。

配信期間は、ライブ配信終了後から2週間程度を予定しています。

視聴方法につきましては、お申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみご希望の方も、上記フォームより締め切りまでにお申し込みください。


【その他】

・ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

・通信状況によって映像や音声が途切れたり乱れたりする場合があります。

また、悪天候等のために内容を変更することがあります。

あらかじめご了承ください。


【主催】一般社団法人 小清水町観光協会

【問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org

【イベントのお知らせ】10/22初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 10/22(火)19時~ ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 

今月のテーマは、「ネクタイにベレー帽!?かわいい小鳥カラ類」です。

シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、ハシブトガラに注目して、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】2024年10月22日(火)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。

【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

https://pro.form-mailer.jp/fms/92e3d93d320791


**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】10/18(金) 

【視聴方法】10/19(土)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org 

2024/10/01

今月の鳥「エゾビタキ」

 日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。


10月の鳥はエゾビタキです。




撮影:加藤 仁 / 撮影地:埼玉県


エゾビタキは、シベリアやカムチャッカで繁殖し、東南アジアで越冬する野鳥で、日本へは旅鳥として春と秋にやってきます。


体長は約15cm(スズメと同じくらいのサイズ)、背面は灰褐色、腹面は白色です。

コサメビタキ、サメビタキと似ていますが、

見分けるポイントは胸のたてじま模様。

エゾビタキには、はっきりと灰色の縦班があり、胸部が見えると「エゾビタキだな」と判断できます。

あとは、3種の中で一番大きいという特徴があります。

混群となっているときは、「他のより大きいかも」と感じたらエゾビタキかもしれません。


実は、私はてっきり、「エゾビタキといえば北海道の野鳥!」と思っていました。

単純にエゾ=北海道に関連した野鳥、と思い込んでいたわけです。

しかし実際は、エゾビタキを北海道で見かけることは少ないのだそうです。

ではなぜ名前にエゾとつくのか、調べてみたところ、

昔は北海道より北の土地も総じてエゾと呼んでいたため、北方からやってくる鳥=エゾビタキという和名となった(という説が有力)、とのことでした。

ちょっと騙された気分なのは私だけでは無いはず・・・?



さてこのエゾビタキ。日本には旅鳥として、春と秋に立ち寄りますが、

春にみかけることはあまりなく、秋の渡り時に観察されることが多いため、秋の旅鳥というイメージがあるのではないでしょうか。

(春の渡りの時は繁殖地に向けて急いでいる一方で、秋は若鳥を連れて日本でしっかり越冬地への旅にむけて準備をするため、秋に観察されやすいのでは、という説があるようです。)


私が初めてエゾビタキにであったのも、10月の東京都内の公園でした。

秋の渡りの旅鳥がそろそろ来ているのでは、と公園の観察小屋ののぞき窓から双眼鏡で水場を見ていると、

突如まわりのバードウォッチャーの方々が「エゾだ」「エゾがでたよ」と小声でささやきあっているのをキャッチ。

「エゾってなんだろう?」とあわてて双眼鏡でさがしたところ、水場に降りてきていたエゾビタキ2羽を発見。

全体的にはグレーで目立つ鳥ではないですが、目が大きくとても愛らしい!胸のたてじま模様もしっかり観察することができました。


秋の渡りは、春にくらべるとさえずりが無いためか、とても静かに感じます。

しかし着実に旅鳥たちは移動していて、私たちバードウォッチャーへ移ろう季節をひそやかに感じさせてくれるように思います。

これがバードウォッチングの醍醐味かもしれません。



以上、野鳥観察歴3年目の初心者TSでした。


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2024/09/12

ツバメを見守る輪_vol.83_もろおか市場、久喜宮地域防災拠点施設

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ツバメを見守る2団体(福岡県)

もろおか市場

「久喜宮地域防災拠点施設」へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会筑後支部より、ツバメを見守る2団体の情報が寄せられました。


もろおか市場

もろおか市場は、福岡県筑前町にある青果市場です。

▲もろおか市場

毎年、3~4個位の巣が作られ、お店の入り口近くにもありますが、

壊すことなく見守ってくだっています。

▲入口に作られたツバメの巣

毎年のことなので、特別な扱いでもなく、

つばめの様子も自然な風景の一部として見られているのが印象的でした。


●久喜宮地域防災拠点施設

久喜宮地域防災拠点施設は、福岡県朝倉市にある施設です。

この周辺は豪雨災害が多く、防災拠点施設としての建物があり、

この建物の正面の体育館(廃校となった小学校)に、

毎年ツバメが巣作りをしています。 

今年もコシアカツバメの巣が10個程並び、子育てを行いました。

ここに勤務される職員の方は、今年異動された方が多いのですが、

「ツバメの巣は落とさないで」との申し送りがされてたとのことで、

あたたかく見守っているとのことでした。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、日本野鳥の会筑後支部より、感謝状が手渡されました。


ツバメを見守る輪_vol.82_古舘製麺所

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ツバメを見守る製麺所

古舘製麺所」(岩手県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会もりおかから、ツバメを見守る製麺所の情報が寄せられました。


古舘製麺所は、岩手県軽米町にある製麺所です。

▲古舘製麺所

ツバメは、約20年前から店舗の軒下で毎年子育てをしており、

現在、巣は3つあるとのこと。


古舘製麺所の古舘さんは、

毎年春先にツバメが軒下に来てくれると「ほんとによく来たねえ~、

無事子育てをしてみんな元気に巣立ってくれると良いな~」と思い見守っているそうです。

▲古舘製麺所のツバメの巣

店に来るお客さんも、巣を見上げてヒナ鳥達が見えると

「可愛い~」と言って写真を撮ったり、

「毎年ツバメが来て良いね~」と言ってくれるなど、

あたたかく見守ってくださっているとのこと。

店舗の軒下にスポットライトがありますが、

ツバメが居る期間は明かりをつけないようにしたり、

巣が店舗の出入り口にあるので、フンの始末にも気を配っているそうです。


古舘さんは今後もずーっと見守っていきたいとお話されています。

また、ツバメたちに「南の国に帰る際はくれぐれも気をつけてね。

元気でね。毎年遠慮せずに来てね!」とエールを送っています。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、公益財団法人日本野鳥の会より、感謝状をお送りしました。


これからも、製麺所の皆さん、地域の皆さんで、

ツバメの見守りを続けていただければ嬉しいです。

ツバメを見守る輪_vol.81_グループホーム 秋桜の里、特別養護老人ホーム 一晃、特別養護老人ホーム 光楽苑

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ツバメを見守る老人ホーム3団体(愛知県)

医療法人信愛会 グループホーム 秋桜の里

特別養護老人ホーム 一晃

特別養護老人ホーム 光楽苑」 へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会愛知県支部より、ツバメを見守る老人ホームの情報が寄せられました。


医療法人信愛会 グループホーム 秋桜の里

グループホーム秋桜の里は、愛知県豊川市にあるグループホームです。

ツバメの営巣は、少なくとも5年以上前から行われています。

最初は一つからはじまりましたが、年々、巣の数は増えていきました。

しかし、昨年は巣が途中で壊れてしまい、巣立ちまで行くことができませんでした。

そこで、何とかツバメの巣立ちをみたいと、

人工巣を用いた取り組みを実施することにしたそうです。

入居者と当日の職員の全員参加で、人口巣のワークショップを実施するとともに

日本認知症グループホーム全国大会にて、

「ツバメも暮らせるグループホームの玄関作り」というテーマで、

ツバメとの共生に関する発表も行いました。

今春は、実際に人口巣を2つ設置し、ツバメの飛来を待ち望みました。

ツバメは人口巣にこそ営巣しなかったものの、

その熱意が伝わったのか、今年も子育てを行ってくれたそうです。

建物の二階には医療法人信愛会の本部があり、

たまごやヒナが巣から落ちた時には、

本部の職員がグループホームの方に教えに来てくれたり、

自動ドアから間違って入ってしまった親鳥を外に出してくれたりと、

グループホームの職員だけでなく、本部の職員も含め、

信愛会としてツバメの熱心に見守っています。

【秋桜の里さまからのメッセージ】     

ツバメの巣を撤去してしまう施設もある中、

社内報等を通じて信愛会のグループ内に広く伝え、

ツバメの巣を保護する活動を少しでも広めていきたいです。


特別養護老人ホーム 一晃

特別養護老人ホーム 一晃は、豊川市の郊外にある老人ホームです。

施設の周りは、数知れないツバメ達が飛び交っており、その数の多さに驚かされます。

ここでは、ツバメだけでなく、コシアカツバメも同居しています。

ここで生活を送っておられる入居者の方達は、

昔から「ツバメが来る家は縁起がいい」と、

ツバメ達を大切にすることを心掛けておられます。

若い職員の人たちも、そのことを入居者の方から教わり、

いつの間にかみんながツバメを大切にするようになったそうです。

みんなが大切に見守っているツバメ達。

こんなエピソードをお伺いすることが出来ました。

ある時、ヒナが入ったままのツバメの巣が落ちてしまいました。

そこで、麦わら帽子の縁を切り取り、カップ状に作り変えた帽子に、

落ちたツバメの巣を入れ、元の位置に戻してあげました。

その後、ヒナたちは無事に巣立ったとのことです。

今後も、「職員と入居者が一緒になってコシアカツバメを含めた

ツバメの営巣群を見守っていく」とのお話を伺うことができました。

【一晃さまからのメッセージ】     

 毎年多くのツバメ達がやってきます。

一晃ではツバメのいるのが当たり前の景色です。

入居者の方々も職員も、ツバメ達が毎年元気に巣立っていく姿を楽しみにしています。


特別養護老人ホーム 光楽苑

特別養護老人ホーム 光楽苑は愛知県豊川市にある老人ホームです。

ツバメは、この施設が出来て、

ほどなくして巣をつくるようになりました(オープンから6年ほど)。

ツバメの巣は、入り口の柱の内側にあり、カラスなどに襲われたこともなく、

毎年必ず2回巣立っているそうです。

ここは従業員用の託児所もあるので、

そこの子ども達やデイサービスを利用されている方など、

みんながツバメの子育てを楽しみにしています。

また、近くにある豊川市牛久保小学校(※)の子ども達が、

理科の授業の一環として、当施設の巣の観察を行っています。

その時のことを、グループ内の新聞(峠の我が家 寿宝会便り)にも掲載し、

他施設との共有も図っています。


★感謝状を贈呈しました!

8月2日(金)に合同で感謝状の贈呈式が行われました。

当日は、日本野鳥の会愛知県支部 新實豊支部長から、

それぞれの贈呈先のみなさまへ、感謝状が手渡されました。

▲贈呈式のようす

※同日、特別養護老人ホーム光楽苑でツバメの観察を行う牛久保小学校へ、

 日本野鳥の会愛知県支部より、感謝状が贈呈されました。


贈呈について、新聞でも取り上げていただきました。

こちらも合わせてご覧ください。

東日新聞 2024.8.14 

日本野鳥の会から感謝状 ツバメの見守り貢献/豊川市内の4団体

2024/09/10

ツバメを見守る輪_vol.80_刈谷ハイウェイオアシス 中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社

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ツバメを見守るサービスエリア

「刈谷ハイウェイオアシス 

 中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社」(愛知県)へ

感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会愛知県支部より、ツバメを見守るサービスエリアの情報が寄せられました。


刈谷ハイウェイオアシスは、愛知県刈谷市にあるサービスエリアです。

ツバメの見守りについては、刈谷市にお住まいの方から、情報をいただきました。

情報をくださった方は、刈谷ハイウェイオアシスで、

ツバメの巣が手厚く保護されているのを見て感激し、

できるなら感謝状を贈呈できないかとお問い合わせをくださったそうです。


トイレなどの営巣場所には必ず掲示物を張り、可能な限りフン受けを設置しています。

個室の中でさえ巣を壊さず巣立ちまで温かく見守っていますとのことでした。


★感謝状を贈呈しました!

8月2日(金)日本野鳥の会愛知県支部 新實豊支部長より、

刈谷ハイウェイオアシスの清掃業務や植栽業務、修繕業務等を担当する、

中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社のみなさまへ感謝状が手渡されました。

▲贈呈式のようす

感謝状の贈呈について、新聞でも取り上げていただきました。

こちらも合わせてご覧ください。

東日新聞 2024.8.14 

日本野鳥の会から感謝状 ツバメの見守り貢献/豊川市内の4団体

2024/09/06

ツバメを見守る輪_vol.79_株式会社久保アグリファーム

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ツバメを見守る牧場

株式会社久保アグリファーム」(広島県)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会広島県支部より、ツバメを見守る牧場の情報が寄せられました。


株式会社久保アグリファームは、広島県広島市佐伯区湯来町にある牧場です。

▲久保アグリファーム

久保アグリファームでは、

事務所の蛍光灯の上にツバメが巣を作っています。

▲事務所の蛍光灯の上にあるツバメの巣

▲カラスが入らないように窓を開けるのは少しだけ

ツバメがいつでも入れるように窓を開けています。

その際、カラスが入れないように少しだけ窓を開けるという工夫もしているそうです。

仕事場の上の蛍光灯に巣があるため、

ヒナが産まれると机に新聞紙を敷いて仕事をしながら見守っているそうです。


★感謝状を贈呈しました!

6月19日(水)に広島県支部の井上さんより、

株式会社久保アグリファームの久保社長へ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす

これからもツバメたちをあたたかく見守っていただければ嬉しいです。

2024/09/05

ツバメを見守る輪_vol.78_道の駅いたこ

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ツバメを見守る道の駅

道の駅いたこ」(茨城県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会茨城県より、ツバメを見守る道の駅の紹介がありました。


道の駅いたこは、茨城県潮来市にある道の駅です。

施設の周りは水田などに囲まれており、自然豊かな場所にあります。

施設内の情報棟では、ツバメの営巣個所の下に

段ボールや発泡スチロール製のフン受けを数個設置しています。

ほかにも、ツバメの巣のあることを知らせる看板を設置していたこともあったそうです。

▲情報棟の入口にあるツバメの巣
巣の下にフン受けが設置されている

▲棟内にあるツバメの巣
段ボールで作られたフン受けが設置されている

来場者が休息したり買い物したりする、

鉄骨製の大屋根構造物にツバメが止まっていることもありますが、

追い払うような対応はしないとのこと。

▲屋根の梁に止まるツバメ
人のすぐそばで暮らしている

ツバメはとても身近な存在となっています。


★感謝状を贈呈しました!

7月23日(火)に日本野鳥の会茨城県の矢吹勉会長より、

小沢禧雄駅長代行、給前優統括マネージャーへ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす
すぐそばにツバメがとまっている

贈呈の様子は、日本野鳥の会茨城県のHPでも紹介しています。

こちらもぜひご覧ください。

ツバメの子育て見守り事業で「道の駅いたこ」に感謝状贈呈(日本野鳥の会茨城県)

【イベントのお知らせ】9/17初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 9/17(火)19時~ ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 

今月のテーマは、「身近なセキレイ3選」です。

ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイに注目して、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】2024年9月17日(火)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。

【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

https://pro.form-mailer.jp/fms/793d6e20319503


**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】9/12(木) 

【視聴方法】9/13(金)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org

2024/09/02

今月の鳥「コアオアシシギ」

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

20249月の鳥はコアオアシシギです。



 

撮影:上田 恵 / 撮影地:茨城県

 


コアオアシシギは、水田、湿地、川岸、入り江などに渡来するシギのなかまの鳥です。日本には、主に旅鳥として春と秋に少数が飛来します。全長は23cmで、スラっとした体型と、緑がかった足が特徴です。

 

eBirdでコアオアシシギを調べてみたところ、識別の解説に「全体的に細く優美な姿をしており、脚は非常に細長く緑がかり、アオアシシギがバレエ学校に通っているのかと思わせる。」と書いてありました。「アオアシシギがバレエ学校に通っている」というかなり独特な言い回しですが、コアオアシシギを見たことがあれば「分かる!」と言ってしまうのではないでしょうか。

 

解説に出てくるアオアシシギは、コアオアシシギによく似た鳥で、日本ではコアオアシシギよりも飛来数が多く一般的に見られる鳥です。

私が初めてコアオアシシギを見たのも、アオアシシギを観察していた時でした。その日は、蓮田でアオアシシギの群れを観察していたところ、ひときわ白っぽく、スタイルの良いアオアシシギがいました。違和感を持ち観察を続けたところ、アオアシシギと並び、大きさなどの比較ができて、コアオアシシギだ!と喜んだことを覚えています。

見た目はアオアシシギそっくりでしたが、パッと見た時、どこか優雅で、セイタカシギに近いような、たしかにバレエをやっていそうな印象でした。

 

図鑑を読むと、大きさや詳しい識別ポイントなどが書かれており、アオアシシギより小さい、くちばしが細い、足が長いなど細かい識別点を挙げて、種を絞り込むことが理想ですが、野外では大きさの判断をしたり、細かい識別点まで見ることができるとは限りません。そんな時は、鳥の印象も識別の判断材料の一つになります。

この時も、普段アオアシシギを見ていたからこそ、コアオアシシギの違和感に気付くことができたのかなと思います。普通種を観察することの大切さに気付かされた出会いでもありました。

 

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eBirdとは?

eBird」は、インターネットを介して世界中のバードウォッチャーの記録を集約する、世界最大の市民参加型の野鳥観察記録データベースです。野鳥観察結果(チェックリスト)の記録・投稿できる機能のほか、種の検索などもできます。

 

■「eBirdとは?」

https://www.wbsj.org/activity/conservation/ebird/about_ebird/

https://www.wbsj.org/activity/conservation/ebird/

eBird Japanはこちら

https://ebird.org/home

 

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水田や蓮田などの農地での観察は、農家の方の邪魔にならないよう配慮して観察を行いましょう。

■野鳥観察・撮影の初心者の方に向けた、マナーのガイドライン

https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-guideline/

 

スタッフIM

2024/08/30

ツバメを見守る輪_vol.77_柏の葉T-SITE

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ツバメを見守る商業施設

柏の葉T-SITE」(千葉県)へ感謝状を贈呈しました。

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柏の葉T-SITEは、千葉県柏市にある商業施設です。

つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩数分の場所に位置し、

目の前には調整池が広がっており、豊かな自然環境が残されています。


ツバメの見守りに関して、日本野鳥の会の会員より情報提供があり、

取材にうかがわせていただきました。

▲柏の葉T-SITE

ツバメの巣は、柏の葉T-SITEの店舗であるスターバックスのテラス席、

天井近くにあるヒーターの上に作られています。

▲天井のヒーターの上にツバメの巣がある

▲自作のフン受けを設置

ツバメの巣は、7~8個ほどあり、巣の下には、自作のフン受けが設置されていました。

フン受けは、スタッフが景観を損ねないようにと、

白いスチレンボードで作成したそうです。

パン屋さんの入口など、巣を作ってほしくない場所は、

ツバメが来る前の冬の間に、作れないように塞ぎ、共存しています。


柏の葉T-SITEは今年でオープン7年目の施設。

担当の奥村さんにお話をうかがうと、

「ツバメが巣を作り始めたのは、施設がオープンした翌年ごろから。

オープン当初、ツバメの巣がたくさん作られすぎてしまい、

管理ができず、お客様からクレームが入ったこともあったと聞いたことがあります。

それからは、ツバメの巣を作ってほしくない場所は、

あらかじめテープでふさぎ、すみわけをしています。

すべての巣を保護できればもちろん良いですが、

清掃や管理には人件費がかかり、限界があるのも事実。

場所をふさぐことも、あくまでツバメと共存するためです。」とお話くださいました。


▲フン受けに止まるツバメ。
片側はテープで閉じられているが、
これも共存のかたち

柏の葉T-SITEに訪れる人は、ファミリー層が多く、

自然環境豊かな憩いの場を求めて来る方も多いそうです。

ツバメがいることは、自然環境豊かなしるしであり、

施設の価値のひとつでもあるとのこと。


奥村さんは、「ツバメは縁起が良い鳥であり、子育ての様子はとても微笑ましいもの。

ツバメに巣を作らせないという考えはなく、

管理できる範囲でツバメと共存していきたいと思っています。」

と笑顔でお話くださいました。


★感謝状を贈呈しました!

8月1日(木)に柏の葉T-SITEにて、感謝状の贈呈が行われました。

公益財団法人日本野鳥の会会長の上田恵介より、

柏の葉T-SITEの施設管理を担当する

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 奥村真之介さんに

感謝状が手渡されました。


▲ツバメの巣があるテラスで感謝状を贈呈

感謝状を受け取った奥村さんは、

「柏の葉T-SITEの管理担当者は、数年での入れ替わることがありますが、

現在のツバメと共存するという方針は引継ぎたい。」とお話されました。


今後も、ツバメたちをあたたかく見守っていただければ嬉しいです。

2024/08/28

ツバメを見守る輪_vol.76_大多喜町立西小学校

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ツバメを見守る小学校

大多喜町立西小学校」(千葉県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会千葉県より

ツバメを見守る小学校の情報が寄せられました。


大多喜町立西小学校は、千葉県夷隅郡大多喜町にある小学校です。

▲大多喜町立西小学校


西小学校では毎年3月下旬頃に、ツバメがやってきて、ベランダの天井に巣を作ります。

ベランダのツバメは教室からよく見ることができ、

子どもたちは、優しく見守っています。

▲ベランダの天井にあるツバメの巣

▲西小学校のツバメ

理科の授業でツバメの観察をするときもあり、

学校全体で、ツバメの子育てを応援しています。

子どもたちと小学校に関わる全ての人が、

「ヒナがすくすく育ってほしい。」と願っているそうです。


★感謝状を贈呈しました!

7月3日(水)に日本野鳥の会千葉の橋本了次さんより

大多喜町立西小学校の飯島伸之校長に感謝状が手渡されました。

贈呈には、日本野鳥の会千葉県の幹事で、西小学校の理華専任講師でもある

永野美智代さんも同席されました。

▲感謝状贈呈のようす

西小学校では70年前からツバメの営巣があったとの記録があり、

長年ツバメとの付き合いができているそうです。

今年は11の営巣があり、教室の窓越しに営巣状況を観察できる素晴らしい

環境があり、ツバメの初認日や巣立ち日等を記録されているとのこと。

巣から落ちたヒナを静かに見守ったり、可能であれば教員が巣に戻す作業も行っています。

落ちた巣を使い、ツバメの巣の産所の状態を見たり、

卵の殻を観察したりして、子どもたちの学習にも役立てているそうです。


学校全体でツバメをやさしく保護している西小学校、

今後もツバメの見守りを続けていただければ嬉しいです。

今月の鳥「クロツグミ」

  日本野鳥の会が発行する、 ワイルドバード・カレンダー に掲載されている野鳥について紹介します。 2025 年 4 月の鳥は「クロツグミ」です。    撮影:市川  進 撮影地:長野県 「クロツグミの魅力は何ですか?」と聞かれたら、多くの方は「声の美しさ」と答え...