2025/09/27

ツバメを見守る輪_Vol.103_maisondes、道の駅 明宝

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「ツバメの見守りありがとう」 岐阜県の

「maisondes(メゾンド)」「道の駅 明宝」に感謝状贈呈

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日本野鳥の会岐阜からの推薦で、
「maisondes(メゾンド)」道の駅 明宝」へ感謝状を贈呈しました。
 
maisondes(メゾンド)は、各務原市にある美容院です。

数年前から、正面玄関の軒下にツバメが営巣するようになりました。
糞による汚れ対策として入り口下に新聞紙を敷いて処理をしており、他にはできるだけ自然のまま見守る姿勢で保護をされています。
▲ツバメの巣

▲ツバメを見守る高橋氏

今年は4月の桜が咲く頃にツバメが来訪し、営巣を始めました。玄関脇のガラス窓を通して、店内からツバメの子育ての様子を見ることができ、スタッフがカラス等の外敵に襲われないように見守っています。お客さんともツバメの話題になり、会話が明るく盛り上がるとのことでした。
 
こうした見守りに対して、7月12日(土)に、
日本野鳥の会岐阜の伊藤代表より、
maisondes店長の高橋さんへ感謝状が手渡されました。
▲感謝状贈呈のようす

贈呈の際に、高橋さんは事前の取材日以後のツバメの様子を楽しくお話くださいました。お客さんも自宅を訪れるツバメを我が子のようにお話くださり、来年以降も楽しみですと盛り上がりました。

道の駅 明宝

道の駅明宝では、年間で20組ほどのツバメが子育てをしています。

▲道の駅 明宝

昨年までは、糞が落ちないよう巣の下に板を設置していましたが、衛生上の課題もあり、かといって巣を落とすのも忍びないという思いから今年春に、テナントの店主らと話し合いを行いました。

その結果、店の出入り口や商品の受け渡し窓口など、営巣を避けてほしい場所は事前に金網を張るなどして巣が作られることを防護し、巣を作ってもよい場所に糞が落下する場合は、その下に人が立ち入らないようポールを立て、上に巣があることを表示することでお客様に被害がないよう工夫したそうです。お客様もツバメを温かく見守ってくれているとのことです。人とツバメの棲み分けによる共存ができていると感じています。

▲ツバメ注意の囲い

ツバメの巣は、卵からヒナになるまで子供たちにも見える場所に作られており、
その成長を見るのも子供たちの楽しみになっており愛着の形成にも役立っているとのことでした。
残念ながら今年はツバメの営巣は確認できませんでしたが、ツバメが来た時には、しっかり見守っていきたいとお話されました。

こうした見守りに対して、7月12日(土)に、
日本野鳥の会岐阜の河合福代表より、
株式会社明宝マスターズ 代表取締役店長の林 克也さんへ
感謝状が手渡されました。
▲感謝状贈呈のようす
ツバメの看板の前で記念撮影

林さんからは、「野鳥の会の方が(取り組みを)しっかり見ていてくれるのでありがたい」とコメントをいただきました。
また、「ツバメのいるときはクモの巣が無いが、ツバメが行ってしまうと、毎日クモの巣取りをしなければならない」とのこと。大勢の人でにぎわう道の駅でのツバメの子育ての見守りは大変ですが、道の駅とツバメのおもしろい共存関係も教えていただきました。

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