2023/07/14

ツバメを見守る輪_Vol.54_スーパーマーケットマルイ車尾店、三朝町立三朝中学校、小谷パン店

NPO法人日本野鳥の会鳥取県支部から、

ツバメの巣を見守る施設の紹介がありました。

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スーパーマーケットマルイ車尾店

スーパーマーケットマルイ車尾店は、鳥取県米子市にあるスーパーマーケットです。

▲スーパーマーケットマルイ 車尾店

国道沿いにあり、駐車場も広く、24時間営業のため絶えず人が出入りすることから、

天敵のカラスも近寄れないようです。

また、外装にはレンガが使われており、ツバメの巣作りには最適なのか、

毎年5箇所以上営巣し、2回目、3回目の繁殖も観察されています。

▲巣から身を乗り出すツバメ


店長のお話によると、「出入り口の真上への営巣は遠慮してもらうしかないが、

その他の場所での営巣は、床に段ボール箱の糞受けを置き、子育てを見守っている。

お客様からの苦情はないが、ツバメが店内に入ってしまった時は本当に困る。」とのこと。

先日、スーパーの利用者から鳥取県支部に

「店内に入ったツバメが外に出られなくて困っている。」と電話があり、

駆けつけると、電話をかけてこられたお客さんが見守る中、

店長が自動ドアと窓を開け、のぼりで外に誘導して見事解決。

皆で喜びあいました。店長の手慣れた作業に驚いていると、

「この時期にはよくあるんですよ。」と、

店長は冷静なツバメの見守りの達人でした。この店は繁盛するであろう。


三朝町立三朝中学校

三朝町立三朝中学校は、鳥取県東伯郡にある中学校です。

▲三朝町立三朝中学校


三朝中学校では、校舎の玄関先と隣接する体育館の周囲に

たくさんのツバメとコシアカツバメの巣があります。

▲学校のひさしに作られたツバメの巣

校長先生の話では以前からたくさんの巣があって、

前校長は学校便りで紹介したりして、温かく見守っていました。

現在の校長先生も率先してフンの掃除をしておられるようです。

地域の方もお手伝いされるとか。

校長先生からは、今後も、校長の引継ぎ事項に明記して見守っていくと

心強いお言葉をいただきました。

ただし、10年後に近くの小学校と統合して新しい校舎ができる計画だということで、

それまでは温かく見守りますとのことでした。


●有限会社 小谷パン店

小谷パン店は、鳥取県東伯郡にある町の小さなパン屋さんです。

▲お店の入口に作られたツバメの巣
店内にも巣があるとのこと

事務所の外に2つと内に7つのツバメの巣があります。

今年はそのうちの4つで営巣中です。

学校給食用のパンがメインなので、事務所での販売は食パンを週2回、

菓子パンを週1回並べて販売しています。

小谷さんの話によると、「ここに嫁に来て50年ですが、

気が付いた時にはツバメの巣はありました。

巣があることが当たり前なので、見守り続けています。

お客さんからも、今年も来ましたねと声をかけられたり、

わざわざツバメを見に来るお客さんもあるんですよ。」とのこと。

これからも温かく見守り続けますとお話されました。


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スーパーやパン屋さんなど、食べ物を扱うお店では

ツバメの巣を落としてしまう場所もあります。

そんな中、ツバメがいるのが当たり前だから、と言っていただけると

大変うれしいです!

これからも、温かく見守っていただければと思います。

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【感謝状の贈呈】

6月30日(金)ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会より感謝状を贈呈しました。

当日は、NPO法人日本野鳥の会鳥取県支部 吉田支部長より

感謝状が手渡されました。

▲三朝町立三朝中学校での贈呈のようす
左:校長先生 中央:日本野鳥の会会員山内さん
右:鳥取県支部吉田支部長

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