日本野鳥の会熊本県支部から、
ツバメの巣を見守る施設の紹介がありました。
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「株式会社うきうき森田農場」は、
熊本県宇城市で昭和50年代初めから無農薬有機農業を営まれている会社です。
現在は5haの土地でお米や野菜を栽培されていますが、
作物の保管に使っている2階建て納屋の1階で、50年以上に渡ってツバメが営巣しています。
▲ツバメが毎年営巣している納屋 |
例年、ツバメは3月中旬にやってくるそうですが、
今年は今までで一番早い3月6日に初確認したとのこと。
納屋の1階天井には数多くのツバメの巣があり、その数なんと約30個!
今年の3月下旬の時点では、7個の巣でヒナが確認できたそうです。
▲納屋の天井につくられたツバメの巣 |
保管している野菜にフンがつかないようにカバーをかけたり、
ツバメたちが自由に行き来できるよう営巣期間中は納屋入口のドアを開放し、
飛行コース上に車を停めないようにしたりと、
代表の森田さんご夫妻がきめ細かな気遣いをされています。
広い面積の無農薬農場があることで、
ツバメたちのエサとなる虫がたくさん生息しているのかもしれません。
「ツバメがたくさん虫をとって、
無農薬の農業を助けてくれているのではないか」と、森田さん。
お話を伺った熊本県支部の方は、森田さんのその言葉に感動したということです。
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50年以上に渡ってツバメたちと一緒に農業を営んでこられた森田さんのお気遣いで、
ツバメたちは毎年安心して子育てができているんだと感じました。
天井のあちこちにかけられたツバメの巣が、
森田さんとツバメたちの信頼関係を物語っているようです。
この関係が将来もずっと続いていくと良いですね。
スタッフSA(新人研修)
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【感謝状の贈呈】
6月26日(月)ツバメの見守りに対して、日本野鳥の会より感謝状を贈呈しました。
当日は、日本野鳥の会熊本県支部 田中支部長より
森田ご夫妻へ感謝状が手渡されました。
▲感謝状贈呈のようす |
感謝状を受けてのコメント
「有機農業をやっているので、季節感を大事にしているが、
毎年ツバメがやって来ると”今年もしっかりやろう”という気持ちになる。
フンの掃除など大変なところもあるが、ツバメ達と一緒に暮らしていると、
みんなが幸せになるような気がする。自分たちにとっては、家族の一員です。」