12/14初心者向けバードウォッチングin谷津干潟にご参加の皆さまへ
当イベントは、予定通り開催いたします。
野外を歩きますので、防寒対策をしてお越しください。
ご不明な点がございましたら、メールでご案内した問い合わせ先までご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
日本野鳥の会 普及室
ーーー
参加いただける方には、事前にメールで詳細をお知らせしておりますので、ご確認ください。
日本野鳥の会 普及室普及教育グループが発信するブログです。 季節の野鳥情報やイベント情報などをお伝えします!
12/14初心者向けバードウォッチングin谷津干潟にご参加の皆さまへ
2025年11月23日(日)に東京港野鳥公園(東京都大田区)にて、「ニコンモナーク探鳥会」を開催しました。
「ニコンモナーク探鳥会」は、主にバードウォッチング初心者の方を対象に、野鳥観察の楽しさを体験していただくイベントです。参加者の皆さんには、ニコンの双眼鏡「モナークM7」を貸し出し、双眼鏡をお持ちではない方も気軽に参加できます。
| ▲ニコンモナークM7 見え味は明るく、コンパクト。 初心者におすすめの双眼鏡です。 |
| ▲広場であいさつをしてスタート |
観察前に、スタッフが双眼鏡の基本的な使い方を説明し、参加者の皆さんと一緒に練習をしました。練習のあと、自然生態園を歩きながら野鳥を探しました。ここでは、藪の中で鳴くウグイスやアオジの地鳴きを聞くことができました。参加者からは、「ウグイスって冬でもいるんですね」と驚きの声が上がりました。木の上では、ヒヨドリがにぎやかに鳴いており、鳴き声をたよりに姿を探し、双眼鏡で観察しました。
| ▲双眼鏡や望遠鏡を使って観察しました |
次に訪れた前浜干潟では、観察窓から水辺の野鳥たちを観察しました。観察窓から外をのぞくと、岩の上にイソシギがいました。尾羽を小さく振りながらちょこちょこ動く姿に、参加者から「かわいい!」という声が上がりました。観察窓のおかげで鳥を驚かせることなく、近くでじっくり観察することができ、双眼鏡でも鳥の表情や仕草まで見ることができました。
| ▲イソシギを見ることができました! |
沖合には、オオバンやカンムリカイツブリが浮かんでいました。少し距離があったため、ここでは望遠鏡を使って観察しました。双眼鏡と望遠鏡を使い分けた観察で、観察シーンに応じた道具の適した使い方を実感していただきました。
探鳥会終了後は、室内でその日見られた野鳥の振り返りを行いました。参加者の方からは、「鳥の探し方などたくさん教えていただき、貴重な時間となりました。」「双眼鏡で鳥をとらえた瞬間の感動はやみつきになりそうです。」などの感想をいただきました。
| ▲その日見られた鳥をふりかえる「鳥合わせ」をして 観察会は終了しました。 |
これからも「ニコンモナーク探鳥会」を通じて、多くの方にバードウォッチングの楽しさや魅力をお届けしていきたいと思います。
★このイベントは、株式会社ニコンイメージングジャパンのご協賛で開催いたしました。
日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
2025年12月の鳥は「ハイイロチュウヒ」です。
撮影:西 次郎/撮影地:徳島県
日本では、越冬のために飛来するタカの仲間です。
大きさはハシボソカラスくらいで、草原の地平線あたりで飛んでいるのでよく目立ちます。
私が特に好いているポイントは、顔の見た目、かたちです。
頬にかけてフクロウのようなハート♡模様があり、前方に立体感が無いため、ちょっと小顔に感じます。その平たい顔のおかげで、聴こえる音を集める効果があると言われています。
私の顔も負けじと平たい方なのですが、あまり効果を感じたことはありません…。
オスの姿が灰色(ハイイロ)であることが、ハイイロチュウヒの由来だと思いますが
この写真のように、メスは、普通のチュウヒに似て、茶色っぽい見た目をしています。
チュウヒと同じ環境・ヨシ原等で暮らし、V字のポーズで風の上を滑るように飛ぶのが得意な点も同じです。
その見分け方としては腰(尾羽の付け根あたり)の羽が白色です。飛んでいるときなどに確認できます。ほかにも、翼の裏の斑がチュウヒよりもしっかり濃いめであります。
そんなこんなで、ハッキリと見分けるのは一筋縄ではいかない鳥の世界ですが、
葉が枯れて見通しが良くなった冬は、空を飛ぶ猛禽類も見やすく、
結構じっくり観察できます。
なので、もし、これからバードウォッチング始めたい人がいれば、私は冬をおすすめします。
観察しやすいカモたちや、静止している植物をついばむ小鳥も冬ならではの景色です。
さらに、鳴く虫が少ないので、静かな世界でひときわ目立つ、鳥の声は心地よいです。
しかも冬は空気が乾燥して、気温が低いため、遠くの音が伝わりやすくなるそうです。
ぜひ、暖かい布団の悪魔に勝って、早起きしてみてください。
スタッフMKでした。
。゚☆: *.☽ .* :☆゚.。゚☆: *.☽ .* :☆゚. 。゚☆:
*.☽ .* :☆゚.。゚☆: *.☽ .* :☆゚.
ワイルドバードカレンダー2026年版発売中!
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/cal1/
ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚*ੈ✩‧₊˚*
11/23ニコンモナーク探鳥会(東京港野鳥公園)にご参加の皆さまへ
日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
2025年11月の鳥は「マガン・シジュウカラガン」です。
撮影:内藤健晴/撮影地:宮城県
写真に2種類のガンが写っています。体が茶色っぽく、嘴が橙色をした鳥がマガン、体が黒っぽく、頬が白い鳥がシジュウカラガンです。
マガンやシジュウカラガンは、シベリアやアラスカで繁殖を終え、秋になると日本に渡ってきて冬を過ごします。日本では、毎日規則正しく過ごすが特徴的です。夜、湖沼で集団ねぐらをとり、日の出頃に一斉に周辺の田んぼに飛び立ち餌を食べたり休んだりします。そして日の入り頃、再び湖沼に集まってきます。
中でも、日の出の頃、10万羽近くのガンたちが一斉に飛び立つ時と、夕方ねぐらに集まってくるシーンは何度見ても感動します。特に日の出の頃一斉に飛び立つ時は、万単位のガンが一斉にはばたくため、「ドン!」と羽音が周囲に響きわたり、その1~2秒後に「カハハン・カハハン」と一斉に鳴きながら飛んでいきます。湖沼の周辺で観察していると、運がいい時には、自分の頭上を無数のガンが飛んでいくことがあります。空一面にガンの群れが広がり、言葉では言い表せない程感動します。
昔から、日本三大祭り、三名園、三奇矯など、日本三大〇〇は、その分野の代表的なものとして使われています。もし、バードウォッチングにも日本三大〇〇があれば、間違いなくこのシーンが選ばれると思います。
野鳥に興味のない人でも、このシーンをみたらきっと感動するはずです。ぜひお知り合いを誘って観察しに行ってみてはいかがでしょうか?
なお、近年、鳥インフルエンザが猛威を振るっています。有名な湖沼では、感染拡大を防ぐため、石灰が巻かれており、車のタイヤはもちろん、ご自身の靴底も消毒することができるような設備も用意されています。湖沼に近づく前と後、必ず消毒するようにしてください。また、対策がとられていない場所がある場合もありますので、ご自身でアルコールを用意して、タイヤや靴底、三脚の先等、現地で地面に接地する箇所を消毒することも有効です。この他の注意事項は、当会WEBサイトに掲載しており、環境省が発表する鳥インフルエンザ発生エリアの情報リンクもあります。現地へ行かれる前は、ぜひ一度ご確認ください。
●バードウォッチングに出かける際の鳥インフルエンザへの配慮のお願い
https://www.wbsj.org/activity/conservation/infection/influenza/infl20241227/
WILD S
♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔
ワイルドバードカレンダー2026年版発売開始!
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/cal1/
♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔
日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
2025年10月の鳥は、「ハマシギ」です。
撮影:森本 義光/撮影地:佐賀県
ハマシギは、日本の干潟や海岸に飛来するシギの仲間です。
季節によって羽が生え変わり、色が変わります。夏羽は背中が赤褐色で、お腹の中央に大きな黒斑があります。一方、冬羽では頭から背中にかけて淡い灰色で、お腹は白くなります。
今回のカレンダー写真のハマシギは冬羽の姿です。
ハマシギは旅鳥で、アラスカ北部など北半球の高緯度帯で繁殖を行い、秋になると南下します。日本へは渡りの中継地や越冬地として飛来します。シギの仲間の中では比較的よく見られる鳥ですが、身近な住宅街などで出会える鳥ではないため、見たいと思ったら干潟や海岸へ出かける必要があります。
国内でも有数のシギやチドリの中継地・越冬地として知られているのが、佐賀県の東よか干潟です。ここでは、ハマシギをはじめ、トウネン、ダイゼン、チュウシャクシギ、ダイシャクシギなど、大きさも種も異なるさまざまなシギチが飛来し、数万羽単位の群れを作ります。
私も何度か訪れたことがありますが、広大な泥の干潟に見渡す限りのシギ・チドリの数に圧倒されます。干潟をちょこちょこと走り回って、採餌する様子はとてもかわいらしく、見ていて飽きません。
そして、一番の見どころは飛翔シーンです。ハヤブサなどの天敵が現れたり、潮が迫ってきたりすると、群れは一斉に飛び立ちます。空中で波打つように飛ぶ姿は、光が当たるとキラキラと光って見え、まるで魚群のようです。運よく近くを飛ぶと羽音まで聞こえてきて圧巻の迫力です。
しかし近年、干潟や湿地の減少によって、ハマシギは世界的に数を減らしているといわれています。ハマシギは、繁殖地から中継地、そして越冬地へと、大きな渡りを繰り返す鳥です。どこか一つの場所でも失われてしまうと、その渡りの旅は途切れてしまうことになり、日本の干潟も彼らが命をつなぐうえで欠かせない重要な中継地、越冬地となっているのだろうと思います。
これからもハマシギたちが空いっぱいに群れ飛ぶ姿を見られることを願っています。
スタッフIM
♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔
ワイルドバードカレンダー2026年版発売開始!
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/cal1/
♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔∴∵∴♔
----------
「ツバメの見守りありがとう」愛媛県の
「得々うどん大西店」に感謝状贈呈
----------
----------
「ツバメの見守りありがとう」島根県の
「松江市立佐太小学校」に感謝状贈呈
----------
----------
「ツバメの見守りありがとう」鹿児島県の
「農産物直売所 泉石蔵(いずみいしくら)」に感謝状贈呈
----------
----------
「ツバメの見守りありがとう」 岐阜県の
「maisondes(メゾンド)」「道の駅 明宝」に感謝状贈呈
----------
道の駅明宝では、年間で20組ほどのツバメが子育てをしています。
| ▲道の駅 明宝 |
昨年までは、糞が落ちないよう巣の下に板を設置していましたが、衛生上の課題もあり、かといって巣を落とすのも忍びないという思いから今年春に、テナントの店主らと話し合いを行いました。
その結果、店の出入り口や商品の受け渡し窓口など、営巣を避けてほしい場所は事前に金網を張るなどして巣が作られることを防護し、巣を作ってもよい場所に糞が落下する場合は、その下に人が立ち入らないようポールを立て、上に巣があることを表示することでお客様に被害がないよう工夫したそうです。お客様もツバメを温かく見守ってくれているとのことです。人とツバメの棲み分けによる共存ができていると感じています。
| ▲ツバメ注意の囲い |
----------
「ツバメの見守りありがとう」熊本県の
「合資会社 君島タクシー」に感謝状贈呈
----------
12/14初心者向けバードウォッチングin谷津干潟にご参加の皆さまへ 当イベントは、予定通り開催いたします。 野外を歩きますので、防寒対策をしてお越しください。 現在、午前中が雨の予報となっております。 雨が強い場合は、 観察時間の短縮や、室内での観察にプログラムを変更する場合...