2024/09/12

ツバメを見守る輪_vol.83_もろおか市場、久喜宮地域防災拠点施設

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ツバメを見守る2団体(福岡県)

もろおか市場

「久喜宮地域防災拠点施設」へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会筑後支部より、ツバメを見守る2団体の情報が寄せられました。


もろおか市場

もろおか市場は、福岡県筑前町にある青果市場です。

▲もろおか市場

毎年、3~4個位の巣が作られ、お店の入り口近くにもありますが、

壊すことなく見守ってくだっています。

▲入口に作られたツバメの巣

毎年のことなので、特別な扱いでもなく、

つばめの様子も自然な風景の一部として見られているのが印象的でした。


●久喜宮地域防災拠点施設

久喜宮地域防災拠点施設は、福岡県朝倉市にある施設です。

この周辺は豪雨災害が多く、防災拠点施設としての建物があり、

この建物の正面の体育館(廃校となった小学校)に、

毎年ツバメが巣作りをしています。 

今年もコシアカツバメの巣が10個程並び、子育てを行いました。

ここに勤務される職員の方は、今年異動された方が多いのですが、

「ツバメの巣は落とさないで」との申し送りがされてたとのことで、

あたたかく見守っているとのことでした。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、日本野鳥の会筑後支部より、感謝状が手渡されました。


ツバメを見守る輪_vol.82_古舘製麺所

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ツバメを見守る製麺所

古舘製麺所」(岩手県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会もりおかから、ツバメを見守る製麺所の情報が寄せられました。


古舘製麺所は、岩手県軽米町にある製麺所です。

▲古舘製麺所

ツバメは、約20年前から店舗の軒下で毎年子育てをしており、

現在、巣は3つあるとのこと。


古舘製麺所の古舘さんは、

毎年春先にツバメが軒下に来てくれると「ほんとによく来たねえ~、

無事子育てをしてみんな元気に巣立ってくれると良いな~」と思い見守っているそうです。

▲古舘製麺所のツバメの巣

店に来るお客さんも、巣を見上げてヒナ鳥達が見えると

「可愛い~」と言って写真を撮ったり、

「毎年ツバメが来て良いね~」と言ってくれるなど、

あたたかく見守ってくださっているとのこと。

店舗の軒下にスポットライトがありますが、

ツバメが居る期間は明かりをつけないようにしたり、

巣が店舗の出入り口にあるので、フンの始末にも気を配っているそうです。


古舘さんは今後もずーっと見守っていきたいとお話されています。

また、ツバメたちに「南の国に帰る際はくれぐれも気をつけてね。

元気でね。毎年遠慮せずに来てね!」とエールを送っています。


★感謝状を贈呈しました!

この見守りに対して、公益財団法人日本野鳥の会より、感謝状をお送りしました。


これからも、製麺所の皆さん、地域の皆さんで、

ツバメの見守りを続けていただければ嬉しいです。

ツバメを見守る輪_vol.81_グループホーム 秋桜の里、特別養護老人ホーム 一晃、特別養護老人ホーム 光楽苑

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ツバメを見守る老人ホーム3団体(愛知県)

医療法人信愛会 グループホーム 秋桜の里

特別養護老人ホーム 一晃

特別養護老人ホーム 光楽苑」 へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会愛知県支部より、ツバメを見守る老人ホームの情報が寄せられました。


医療法人信愛会 グループホーム 秋桜の里

グループホーム秋桜の里は、愛知県豊川市にあるグループホームです。

ツバメの営巣は、少なくとも5年以上前から行われています。

最初は一つからはじまりましたが、年々、巣の数は増えていきました。

しかし、昨年は巣が途中で壊れてしまい、巣立ちまで行くことができませんでした。

そこで、何とかツバメの巣立ちをみたいと、

人工巣を用いた取り組みを実施することにしたそうです。

入居者と当日の職員の全員参加で、人口巣のワークショップを実施するとともに

日本認知症グループホーム全国大会にて、

「ツバメも暮らせるグループホームの玄関作り」というテーマで、

ツバメとの共生に関する発表も行いました。

今春は、実際に人口巣を2つ設置し、ツバメの飛来を待ち望みました。

ツバメは人口巣にこそ営巣しなかったものの、

その熱意が伝わったのか、今年も子育てを行ってくれたそうです。

建物の二階には医療法人信愛会の本部があり、

たまごやヒナが巣から落ちた時には、

本部の職員がグループホームの方に教えに来てくれたり、

自動ドアから間違って入ってしまった親鳥を外に出してくれたりと、

グループホームの職員だけでなく、本部の職員も含め、

信愛会としてツバメの熱心に見守っています。

【秋桜の里さまからのメッセージ】     

ツバメの巣を撤去してしまう施設もある中、

社内報等を通じて信愛会のグループ内に広く伝え、

ツバメの巣を保護する活動を少しでも広めていきたいです。


特別養護老人ホーム 一晃

特別養護老人ホーム 一晃は、豊川市の郊外にある老人ホームです。

施設の周りは、数知れないツバメ達が飛び交っており、その数の多さに驚かされます。

ここでは、ツバメだけでなく、コシアカツバメも同居しています。

ここで生活を送っておられる入居者の方達は、

昔から「ツバメが来る家は縁起がいい」と、

ツバメ達を大切にすることを心掛けておられます。

若い職員の人たちも、そのことを入居者の方から教わり、

いつの間にかみんながツバメを大切にするようになったそうです。

みんなが大切に見守っているツバメ達。

こんなエピソードをお伺いすることが出来ました。

ある時、ヒナが入ったままのツバメの巣が落ちてしまいました。

そこで、麦わら帽子の縁を切り取り、カップ状に作り変えた帽子に、

落ちたツバメの巣を入れ、元の位置に戻してあげました。

その後、ヒナたちは無事に巣立ったとのことです。

今後も、「職員と入居者が一緒になってコシアカツバメを含めた

ツバメの営巣群を見守っていく」とのお話を伺うことができました。

【一晃さまからのメッセージ】     

 毎年多くのツバメ達がやってきます。

一晃ではツバメのいるのが当たり前の景色です。

入居者の方々も職員も、ツバメ達が毎年元気に巣立っていく姿を楽しみにしています。


特別養護老人ホーム 光楽苑

特別養護老人ホーム 光楽苑は愛知県豊川市にある老人ホームです。

ツバメは、この施設が出来て、

ほどなくして巣をつくるようになりました(オープンから6年ほど)。

ツバメの巣は、入り口の柱の内側にあり、カラスなどに襲われたこともなく、

毎年必ず2回巣立っているそうです。

ここは従業員用の託児所もあるので、

そこの子ども達やデイサービスを利用されている方など、

みんながツバメの子育てを楽しみにしています。

また、近くにある豊川市牛久保小学校(※)の子ども達が、

理科の授業の一環として、当施設の巣の観察を行っています。

その時のことを、グループ内の新聞(峠の我が家 寿宝会便り)にも掲載し、

他施設との共有も図っています。


★感謝状を贈呈しました!

8月2日(金)に合同で感謝状の贈呈式が行われました。

当日は、日本野鳥の会愛知県支部 新實豊支部長から、

それぞれの贈呈先のみなさまへ、感謝状が手渡されました。

▲贈呈式のようす

※同日、特別養護老人ホーム光楽苑でツバメの観察を行う牛久保小学校へ、

 日本野鳥の会愛知県支部より、感謝状が贈呈されました。


贈呈について、新聞でも取り上げていただきました。

こちらも合わせてご覧ください。

東日新聞 2024.8.14 

日本野鳥の会から感謝状 ツバメの見守り貢献/豊川市内の4団体

2024/09/10

ツバメを見守る輪_vol.80_刈谷ハイウェイオアシス 中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社

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ツバメを見守るサービスエリア

「刈谷ハイウェイオアシス 

 中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社」(愛知県)へ

感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会愛知県支部より、ツバメを見守るサービスエリアの情報が寄せられました。


刈谷ハイウェイオアシスは、愛知県刈谷市にあるサービスエリアです。

ツバメの見守りについては、刈谷市にお住まいの方から、情報をいただきました。

情報をくださった方は、刈谷ハイウェイオアシスで、

ツバメの巣が手厚く保護されているのを見て感激し、

できるなら感謝状を贈呈できないかとお問い合わせをくださったそうです。


トイレなどの営巣場所には必ず掲示物を張り、可能な限りフン受けを設置しています。

個室の中でさえ巣を壊さず巣立ちまで温かく見守っていますとのことでした。


★感謝状を贈呈しました!

8月2日(金)日本野鳥の会愛知県支部 新實豊支部長より、

刈谷ハイウェイオアシスを管理する、

中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社のみなさまへ感謝状が手渡されました。

▲贈呈式のようす

感謝状の贈呈について、新聞でも取り上げていただきました。

こちらも合わせてご覧ください。

東日新聞 2024.8.14 

日本野鳥の会から感謝状 ツバメの見守り貢献/豊川市内の4団体

2024/09/06

ツバメを見守る輪_vol.79_株式会社久保アグリファーム

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ツバメを見守る牧場

株式会社久保アグリファーム」(広島県)へ感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会広島県支部より、ツバメを見守る牧場の情報が寄せられました。


株式会社久保アグリファームは、広島県広島市佐伯区湯来町にある牧場です。

▲久保アグリファーム

久保アグリファームでは、

事務所の蛍光灯の上にツバメが巣を作っています。

▲事務所の蛍光灯の上にあるツバメの巣

▲カラスが入らないように窓を開けるのは少しだけ

ツバメがいつでも入れるように窓を開けています。

その際、カラスが入れないように少しだけ窓を開けるという工夫もしているそうです。

仕事場の上の蛍光灯に巣があるため、

ヒナが産まれると机に新聞紙を敷いて仕事をしながら見守っているそうです。


★感謝状を贈呈しました!

6月19日(水)に広島県支部の井上さんより、

株式会社久保アグリファームの久保社長へ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす

これからもツバメたちをあたたかく見守っていただければ嬉しいです。

2024/09/05

ツバメを見守る輪_vol.78_道の駅いたこ

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ツバメを見守る道の駅

道の駅いたこ」(茨城県)に感謝状を贈呈しました。

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日本野鳥の会茨城県より、ツバメを見守る道の駅の紹介がありました。


道の駅いたこは、茨城県潮来市にある道の駅です。

施設の周りは水田などに囲まれており、自然豊かな場所にあります。

施設内の情報棟では、ツバメの営巣個所の下に

段ボールや発泡スチロール製のフン受けを数個設置しています。

ほかにも、ツバメの巣のあることを知らせる看板を設置していたこともあったそうです。

▲情報棟の入口にあるツバメの巣
巣の下にフン受けが設置されている

▲棟内にあるツバメの巣
段ボールで作られたフン受けが設置されている

来場者が休息したり買い物したりする、

鉄骨製の大屋根構造物にツバメが止まっていることもありますが、

追い払うような対応はしないとのこと。

▲屋根の梁に止まるツバメ
人のすぐそばで暮らしている

ツバメはとても身近な存在となっています。


★感謝状を贈呈しました!

7月23日(火)に日本野鳥の会茨城県の矢吹勉会長より、

小沢禧雄駅長代行、給前優統括マネージャーへ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす
すぐそばにツバメがとまっている

贈呈の様子は、日本野鳥の会茨城県のHPでも紹介しています。

こちらもぜひご覧ください。

ツバメの子育て見守り事業で「道の駅いたこ」に感謝状贈呈(日本野鳥の会茨城県)

【イベントのお知らせ】9/17初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座

 (Zoomによるライブ配信&見逃し配信) 

 9/17(火)19時~ ★要申込

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バードウォッチング初心者の方を対象に野鳥の楽しみ方をご紹介! 

今月のテーマは、「身近なセキレイ3選」です。

ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイに注目して、

見つけ方や見分け方、知って楽しいさまざまな知識をお話しします。


基本的なことから、知っているとより観察を楽しめる情報まで

ご紹介しますので、バードウォッチングをしたことがない方にもおすすめです。


ご参加お待ちしております。

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▼実施概要

【日時】2024年9月17日(火)19時~1時間15分程度

【開催方法】オンライン会議システム「Zoom」でライブ配信&見逃し配信

【講師】安西英明[(公財)日本野鳥の会 参与]

【参加費】原則無料

※当会の事業継続のためご支援をいただきたく「あとから参加費」をご案内します。

 ご賛同いただける方はイベント終了後に1口500円の参加費をお願いいたします。

【申込方法】以下の「申込フォーム」よりお申込み下さい。

https://pro.form-mailer.jp/fms/793d6e20319503


**見逃し配信について

イベント開催後2週間程度、録画をご覧いただけます。

視聴方法は、申込者の方へメールでお知らせします。

見逃し配信のみをご希望の方も、上のフォームからお申込みください。


【締切】9/12(木) 

【視聴方法】9/13(金)に参加方法をメールでお送りします。

メールが届かない場合は、お手数ですが、お知らせください。


【その他】

ご視聴にはインターネットにつながるパソコン(推奨)と

スピーカーかイヤホン、またはスマートフォンやタブレットが必要です。

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**お友達への紹介歓迎です!**

この講座をお友達などへ紹介する場合は、上記「申込フォーム」をお伝えし、

お申込みをしていただきますようお願いいたします。

申し込み後、当会より参加のご案内をお送りいたします。

より多くのみなさまのご参加をお待ちしております!

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【主催】公益財団法人 日本野鳥の会

【本イベントに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 E-mail event@wbsj.org

2024/09/02

今月の鳥「コアオアシシギ」

日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

20249月の鳥はコアオアシシギです。



 

撮影:上田 恵 / 撮影地:茨城県

 


コアオアシシギは、水田、湿地、川岸、入り江などに渡来するシギのなかまの鳥です。日本には、主に旅鳥として春と秋に少数が飛来します。全長は23cmで、スラっとした体型と、緑がかった足が特徴です。

 

eBirdでコアオアシシギを調べてみたところ、識別の解説に「全体的に細く優美な姿をしており、脚は非常に細長く緑がかり、アオアシシギがバレエ学校に通っているのかと思わせる。」と書いてありました。「アオアシシギがバレエ学校に通っている」というかなり独特な言い回しですが、コアオアシシギを見たことがあれば「分かる!」と言ってしまうのではないでしょうか。

 

解説に出てくるアオアシシギは、コアオアシシギによく似た鳥で、日本ではコアオアシシギよりも飛来数が多く一般的に見られる鳥です。

私が初めてコアオアシシギを見たのも、アオアシシギを観察していた時でした。その日は、蓮田でアオアシシギの群れを観察していたところ、ひときわ白っぽく、スタイルの良いアオアシシギがいました。違和感を持ち観察を続けたところ、アオアシシギと並び、大きさなどの比較ができて、コアオアシシギだ!と喜んだことを覚えています。

見た目はアオアシシギそっくりでしたが、パッと見た時、どこか優雅で、セイタカシギに近いような、たしかにバレエをやっていそうな印象でした。

 

図鑑を読むと、大きさや詳しい識別ポイントなどが書かれており、アオアシシギより小さい、くちばしが細い、足が長いなど細かい識別点を挙げて、種を絞り込むことが理想ですが、野外では大きさの判断をしたり、細かい識別点まで見ることができるとは限りません。そんな時は、鳥の印象も識別の判断材料の一つになります。

この時も、普段アオアシシギを見ていたからこそ、コアオアシシギの違和感に気付くことができたのかなと思います。普通種を観察することの大切さに気付かされた出会いでもありました。

 

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eBirdとは?

eBird」は、インターネットを介して世界中のバードウォッチャーの記録を集約する、世界最大の市民参加型の野鳥観察記録データベースです。野鳥観察結果(チェックリスト)の記録・投稿できる機能のほか、種の検索などもできます。

 

■「eBirdとは?」

https://www.wbsj.org/activity/conservation/ebird/about_ebird/

https://www.wbsj.org/activity/conservation/ebird/

eBird Japanはこちら

https://ebird.org/home

 

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水田や蓮田などの農地での観察は、農家の方の邪魔にならないよう配慮して観察を行いましょう。

■野鳥観察・撮影の初心者の方に向けた、マナーのガイドライン

https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-guideline/

 

スタッフIM

ツバメを見守る輪_vol.83_もろおか市場、久喜宮地域防災拠点施設

 ***** ツバメを見守る2団体(福岡県) 「 もろおか市場 」 「久喜宮地域防災拠点施設」へ感謝状を贈呈しました。 ***** 日本野鳥の会筑後支部 より、ツバメを見守る2団体の情報が寄せられました。 ● もろおか市場 もろおか市場は、福岡県筑前町にある青果市場です。 ▲もろ...