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ツバメを見守る老人ホーム3団体(愛知県)
「医療法人信愛会 グループホーム 秋桜の里」
「特別養護老人ホーム 一晃」
「特別養護老人ホーム 光楽苑」 へ感謝状を贈呈しました。
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日本野鳥の会愛知県支部より、ツバメを見守る老人ホームの情報が寄せられました。
●医療法人信愛会 グループホーム 秋桜の里
グループホーム秋桜の里は、愛知県豊川市にあるグループホームです。
ツバメの営巣は、少なくとも5年以上前から行われています。
最初は一つからはじまりましたが、年々、巣の数は増えていきました。
しかし、昨年は巣が途中で壊れてしまい、巣立ちまで行くことができませんでした。
そこで、何とかツバメの巣立ちをみたいと、
人工巣を用いた取り組みを実施することにしたそうです。
入居者と当日の職員の全員参加で、人口巣のワークショップを実施するとともに
日本認知症グループホーム全国大会にて、
「ツバメも暮らせるグループホームの玄関作り」というテーマで、
ツバメとの共生に関する発表も行いました。
今春は、実際に人口巣を2つ設置し、ツバメの飛来を待ち望みました。
ツバメは人口巣にこそ営巣しなかったものの、
その熱意が伝わったのか、今年も子育てを行ってくれたそうです。
建物の二階には医療法人信愛会の本部があり、
たまごやヒナが巣から落ちた時には、
本部の職員がグループホームの方に教えに来てくれたり、
自動ドアから間違って入ってしまった親鳥を外に出してくれたりと、
グループホームの職員だけでなく、本部の職員も含め、
信愛会としてツバメの熱心に見守っています。
【秋桜の里さまからのメッセージ】
ツバメの巣を撤去してしまう施設もある中、
社内報等を通じて信愛会のグループ内に広く伝え、
ツバメの巣を保護する活動を少しでも広めていきたいです。
●特別養護老人ホーム 一晃
特別養護老人ホーム 一晃は、豊川市の郊外にある老人ホームです。
施設の周りは、数知れないツバメ達が飛び交っており、その数の多さに驚かされます。
ここでは、ツバメだけでなく、コシアカツバメも同居しています。
ここで生活を送っておられる入居者の方達は、
昔から「ツバメが来る家は縁起がいい」と、
ツバメ達を大切にすることを心掛けておられます。
若い職員の人たちも、そのことを入居者の方から教わり、
いつの間にかみんながツバメを大切にするようになったそうです。
みんなが大切に見守っているツバメ達。
こんなエピソードをお伺いすることが出来ました。
ある時、ヒナが入ったままのツバメの巣が落ちてしまいました。
そこで、麦わら帽子の縁を切り取り、カップ状に作り変えた帽子に、
落ちたツバメの巣を入れ、元の位置に戻してあげました。
その後、ヒナたちは無事に巣立ったとのことです。
今後も、「職員と入居者が一緒になってコシアカツバメを含めた
ツバメの営巣群を見守っていく」とのお話を伺うことができました。
【一晃さまからのメッセージ】
毎年多くのツバメ達がやってきます。
一晃ではツバメのいるのが当たり前の景色です。
入居者の方々も職員も、ツバメ達が毎年元気に巣立っていく姿を楽しみにしています。
●特別養護老人ホーム 光楽苑
特別養護老人ホーム 光楽苑は愛知県豊川市にある老人ホームです。
ツバメは、この施設が出来て、
ほどなくして巣をつくるようになりました(オープンから6年ほど)。
ツバメの巣は、入り口の柱の内側にあり、カラスなどに襲われたこともなく、
毎年必ず2回巣立っているそうです。
ここは従業員用の託児所もあるので、
そこの子ども達やデイサービスを利用されている方など、
みんながツバメの子育てを楽しみにしています。
また、近くにある豊川市牛久保小学校(※)の子ども達が、
理科の授業の一環として、当施設の巣の観察を行っています。
その時のことを、グループ内の新聞(峠の我が家 寿宝会便り)にも掲載し、
他施設との共有も図っています。
★感謝状を贈呈しました!
8月2日(金)に合同で感謝状の贈呈式が行われました。
当日は、日本野鳥の会愛知県支部 新實豊支部長から、
それぞれの贈呈先のみなさまへ、感謝状が手渡されました。
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▲贈呈式のようす |
※同日、特別養護老人ホーム光楽苑でツバメの観察を行う牛久保小学校へ、
日本野鳥の会愛知県支部より、感謝状が贈呈されました。
贈呈について、新聞でも取り上げていただきました。
こちらも合わせてご覧ください。
東日新聞 2024.8.14
日本野鳥の会から感謝状 ツバメの見守り貢献/豊川市内の4団体