日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
2024年6月の鳥はオオタカです。
撮影:笹竹 伸彦 / 撮影地:栃木県
バードウォッチャーの憧れ、猛禽類…!
その中でもオオタカは花形的な存在感を持つ鳥ではないでしょうか。
「オオ」と名前が付きますが名前の由来は体のサイズではなく、青みがかった暗灰色の羽色から「蒼鷹(アオタカ)」と呼ばれていたのが「オオタカ」へと転じたようです。
さて、オオタカと聞いて私が真っ先に連想するものは「鷹狩」です。
実は中学生の頃、猛烈に「鷹匠になりたい!」と思っていた時期がありまして…。
当時、どうやったら鷹匠になれるのかをいろいろと調べ漁っていた中で、「鷹匠になったらいつかパートナーにしたいなぁ」と憧れていた鷹がオオタカでした。
放鷹会(ほうようかい)を観に行った時、オオタカの、朝の澄み切った大気のようにきりりと鋭く整った佇まいと、それを据える鷹匠さんの姿がとりわけて美しく見えたのです。
それからはクラスメイトがアイドルの切り抜き写真を交換している横でオオタカの写真の切り抜きをクリアファイルに貼りまくり、
いつか据え回す(止まり木の代わりに自分の拳へ鷹を乗せて歩くこと)ことを想定して、夜な夜な水を入れたコップやペットボトルを拳に乗せながらリビングをウロウロ歩き回っていたこともありました。
オオタカは雌雄で体格差がある鳥ですが、だいたいカラスくらいの大きさの鳥です。
そのサイズでもずっと拳に乗せていると腕が沈んでグラグラしてきて、とても大変だったので「こんなにグラグラでは鷹に安心してもらえないぞ…」と凹んでいた記憶があります。
(人生の、黒歴史すぎる。)
…なんだかんだで鷹匠にはならず、現在に至ります。
でもオオタカは自分にとって、今もちょっとだけ特別な鳥なのです。
スタッフ・F