日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
ワイルドバード・カレンダー、8月の鳥は「ノゴマ」です。
ノゴマは、喉元の赤色が美しい鳥です。
日本では北海道に夏鳥として渡来し、低地~高い山の低木林で繁殖します。
本州以南では秋に渡り鳥として低地や山地のやぶなどで見ることができます。
私がノゴマを見たのも、秋の渡りの時期、公園のやぶの中でした。
公園でバードウォッチングをしながら散歩していた時のこと、
カメラを持った人たちがやぶの前で何かを待っており、
何だろうと話を伺ってみると、ノゴマがいるよ!とのこと。
一緒に待っていると、やぶの中をヒョコヒョコと動くノゴマを見ることができました。
ノゴマは、喉元の赤色が特徴ですが、赤いのはオスのみ。
メスは全身が茶色っぽく地味な色をしています。
この時に見たノゴマはメスで、赤い喉を見ることはできませんでしたが、
ノゴマっぽい(?)顔つきで、独特のかわいさがあったことをよく覚えています。
ノゴマは本州では、比較的珍しい鳥です。
というのも、本州には渡りをする途中に立ち寄るだけなので、
滞在期間も短く、必然的に見るのが難しいというわけです。
ただ、渡りの時期であれば、ちょっとした緑地や公園で見ることもできます。
私がノゴマを見たのも、町中にある公園でした。
渡りの時期は、都市部の公園などでも、渡りの途中に立ち寄ったであろう、
予期せぬ鳥たちを見られることがあります。
まだまだ暑い時期が続きますが、もう少し涼しくなってきたら、
お近くの公園に通ってみるのはいかがでしょうか。
いつもとは少し違った鳥たちが見られるかもしれません。
スタッフMI