2025/12/23

冬の根室のバードウォッチングプラン2泊3日編 ―公共交通機関を使って、根室の冬を楽しもう―

冬の根室のバードウォッチングプラン2泊3日編
―公共交通機関を使って、根室の冬を楽しもう―


冬の北海道、特に道東へ行くのはハードルが高いという声をよく聞きます。
レンタカーが便利ですが、「雪道、アイスバーンの道を走るのは不安」という方もたくさんいます。
一方、オオワシ、オジロワシ、海ガモ類、大型カモメ類等、冬の根室は魅力がいっぱいです。
今回は、公共交通機関を使って、根室でバードウォッチングができるのか、調べてみました。

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(1)羽田空港―根室中標津空港発着、2泊3日でプランを立ててみました。1日目
(2)宿泊は?
(3)根室で何を食べれば良いか?!
(4)2日目、落石クルーズにチャレンジor納沙布岬で・・・
(5)納沙布岬を目指す
(6)2日目をがっつりと楽しみたい方、そして「平日」の場合・・・
(7)3日目(中標津空港―羽田空港の直行便で帰る方向け)
(8)3日目(千歳空港乗継便で帰る方向け)
(9)リンク集(野鳥ガイドやモデルプラン、時刻表など)
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(1)羽田空港―根室中標津空港発着、2泊3日でプランを立ててみました。


1日目 12:35発 羽田空港発(ANA377便)に乗りましょう。
羽田―中標津の直行便は、残念ながら1本しかありません。札幌での乗継便はありますが、今回はこの便で進めることにします。

14:15中標津空港に到着します。
14:45根室行きのバスで出発料金は1,920円です。
16:46駅前ターミナル(根室駅)に到着。
さすがに日本本土の最東端、時間がかかります。1日目は、根室のおいしいものを食べて、ゆっくりと休みましょう。

(2)宿泊は?


民宿、旅館、ホテルと、ピンからキリまでそれなりの数があります。
とにかく安く済ませたい、食事は外食で、宿でのんびり過ごしたい等、自分のペースで探すことができます。

ビジネスホテル感覚で泊まれるホテルです。1階にレストランもありますし、近くには回転寿司「根室花まる」もあります。

お勧めできるホテルです。和室もあります。

素泊まり5,000円の民宿です。野鳥ガイドもお願いできます。

この他にもたくさんあります。根室市観光協会のホームページを見てください。

(3)根室で何を食べれば良いか?!


イメージとしては魚介類ですね。あとは鹿肉のジビエ料理。エスカロップも試してみてください。

根室の食材を気軽に楽しめる回転寿司です。個人的には、生ホッキや生ホタテがお勧めです。

道東で増えすぎて困っているエゾシカ。鹿肉料理を食べるならここです。

根室の名物「エスカロップ」。ぜひ一度食べてみてください。

この他にもいろいろあります。こちらも観光協会のホームページを見てください。

(4)2日目、落石クルーズにチャレンジor納沙布岬で・・・


風や波の状況で、出航が左右される「落石ネイチャークルーズ」。ただし、出航してしまえば、ケイマフリやウミバト、コオリガモやシノリガモ、ラッコやゼニガタアザラシなどと出会うことができて、夢のような2時間を楽しむことができます。野鳥ガイドはべてらん揃いで、間違いありません。料金は12,000円と高い印象ですが、乗って損はありません。
ただ、これに加えて、根室駅から落石漁港までのタクシー料金がかかります。それでもせっかくなので、チャレンジしても良いと思います。


(5)納沙布岬を目指す


船に弱い方や天候が悪くて出航できなければ、日本本土最東端の納沙布岬を目指しましょう。
8:20駅前ターミナル(根室駅前)発―納沙布岬行き
車窓から周辺を注意しておきましょう。オジロワシやオオワシが飛んでいることがあります。

9:04納沙布岬着
まずは、納沙布岬灯台の裏(駐車場側からは見えません)にある「ハイド(観察小屋)」に入りましょう。
風を凌げて、ゆっくりと観察ができます。ここで重要なのは、防寒対策と望遠鏡。冬の北海道は、とにかく寒いので、防寒対策が絶対必要です。カイロをたくさん持っていきましょう。そして、望遠鏡があるとベストです。ウミバトやケイマフリ、シノリガモやコオリガモを観察できます。寒さに負けないで、長時間粘ることが重要です。
望郷の家・北方館に入れば、寒さをしのげます。北方領土に関する展示もぜひ見てください。ちなみに、この建物の前の岩場には、ヒメウやウミウがたくさんとまっています。その周辺の海では、シノリガモやオオセグロカモメ、ワシカモメ、ゴマフアザラシ、ラッコなどが観察できます。
昼食は、お土産屋さんや食堂で、食事ができます。ハナサキガニが入ったお味噌汁「てっぽう汁」を食べて、温まりましょう。
納沙布岬の飲食店は冬季休業していたり、不定休だったりするので、事前に電話で確認を!

12:40納沙布岬発

13:24駅前ターミナル(根室駅前)着
この後の数時間ですが、「明治公園」か「根室港」に行ってみましょう。
駅に寄らずにそのまま明治公園に行く場合は、「曙町」で途中下車して徒歩約6分。
根室港に行く場合は、「有磯営業所前」で途中下車して徒歩約10分。


公園を歩きながら、カラ類やシマエナガを探しましょう。「ハイド(観察小屋)」もあってのんびりとバードウォッチング楽しめます。

・根室港
根室駅から約2km。徒歩だと25分、車なら5分程度。カモメ類やコオリガモやビロードキンクロ等カモ類等が観察できます。運がよければ、オジロワシやオオワシが現れることもあります。

※根室交通のお得な1日フリー乗車券もあります。
利用可能路線:花咲線・納沙布線・厚床線・公住循環線・西浜線 
※中標津空港線は利用できません

(6)2日目をがっつりと楽しみたい方、かつ「平日」の場合・・・


6:40駅前ターミナル(根室駅)発
7:24納沙布岬着
2時間半の滞在時間。北方領土資料館や望郷の家・北方館は、9時からオープンなので、それまでの1時間30分は、ハイド以外に避難できる場所がありませんので注意が必要です。

北方領土資料館(11月~4月は水曜日休館)

望郷の家・北方館(11月~4月は月曜日休館)
 望郷の岬公園トイレは24時間開いています。

9:55納沙布岬発
10:39駅前ターミナル(根室駅)着
根室駅についたら一休み。早めの食事をとりましょう。

12:17駅前ターミナル(根室駅)発―厚床行き
12:36東梅着
東梅のバス停から歩いて2分で「春国岱ネイチャーセンター」に到着。
日本野鳥の会のレンジャーから、周辺部の野鳥情報を教えてもらいましょう。
ネイチャーセンター周辺の林の中を歩きながら、小鳥類を観察するもよし、春国岱を歩きながらオオワシやオジロワシ探すもよし、冬の根室を満喫できます。春国岱海岸草原でハギマシコの群れに出会えるかも。

15:17東梅発
15:34駅前ターミナル(根室駅)着

(7)3日目(中標津空港―羽田空港の直行便で帰る方向け)


★中標津空港―羽田空港の直行便で帰る方向けと千歳空港乗り継ぎで羽田空港に帰る方向けの2パターンを用意しました。

6:40駅前ターミナル(根室駅)発
6:55東梅着
時間があるので、春国岱をじっくりと歩いてみるのもよいでしょう。自然が創った原生の草原と森林、そこに暮らす野鳥たちとの出会いは格別です。運が良ければクマゲラに会えるかもしれません。
※レンジャーよりアドバイス!
「9時にはネイチャーセンターが開館します(休館日に注意)。開館するまで屋外にトイレがないので注意。東梅自然学習林をゆっくりまわって(1周1.4kmのコースですが野鳥観察しながらなら2時間くらいかかります)、ネイチャーセンターが開館したら館内で少し休憩し、情報収集して春国岱に行くのもあり。東梅自然学習林ではエゾリスも見られる可能性があります。」

・春国岱ネイチャーセンターの休館日
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は、その翌々日)、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)

11:00東梅発
11:05道の駅スワン44ねむろ着
道の駅のレストランで、風蓮湖と春国岱、そして氷上のワシたちを眺めながら、昼食をとりましょう。
※毎週月曜日休館(月曜が祝日の場合は、翌日休館)
※レンジャーよりアドバイス
 道の駅が休みの場合は、中標津空港で昼食が取れます!

12:05道の駅スワン44ねむろ発
13:44中標津空港着
北海道のお菓子は、どのメーカーもおいしいです。

14:55中標津空港発(ANA378便)
16:50羽田空港着

(8)3日目(千歳空港乗継便で帰る方向け)


7:25 駅前ターミナル(根室駅)発 ※平日限定 
7:39 花咲港中央着
カモメ類、ウミアイサ、シノリガモなど海ガモ類、アカエリカイツブリなどが観察できます。クロガモやコオリガモが岸壁近くまで寄ってきていることもあります。運が良ければ、ウミガラスやケイマフリが湾内に入っていることもあります。

9:26 花咲港中央発
9:41 駅前ターミナル(根室駅)着
ターミナルそばの喫茶店ニューモンブラン(10時オープン)や根室市観光インフォメーションセンター(土産物屋あり)などで時間調整。

※根室駅周辺で、食料の買い出しを忘れずに!
春国岱ネイチャーセンター周辺には、レストラン等がありません。

10:45駅前ターミナル(根室駅)発
11:00東梅着
時間があるので、春国岱をじっくりと歩いてみるのもよいでしょう。自然が創った原生の草原と森林、そこに暮らす野鳥たちとの出会いは格別です。運が良ければクマゲラに会えるかもしれません。

15:15東梅発
16:59中標津空港着
北海道のお菓子は、どのメーカーもおいしいです。

17:40中標津空港発(ANA4886便)―札幌行き
18:40札幌新千歳空港着
19:30札幌新千歳空港発

21:10羽田空港着

(9)リンク集(野鳥ガイドやモデルプラン、時刻表など)


・「ガイド同行ならビギナーだって絶対に楽しめる! 野鳥の聖地 根室で一泊二日のバードウォッチング」
(知床ねむろ観光連盟ホームページ)
見られる野鳥や場所の紹介、お土産や食事、野鳥ガイドの紹介もあります。きれいな野鳥の写真もあるので、見るだけでも楽しめます。

・バス時刻表「中標津空港⇔根室駅」途中、春国岱ネイチャーセンター(バス停・東梅)有り)

・バス時刻表「根室駅⇔厚床駅(途中、春国岱ネイチャーセンター(バス停・東梅)有り)

・バス時刻表「根室駅⇔納沙布岬」

・根室市観光協会ホームページ
 ⇒観光協会にお問い合わせいただければ、
  観光パンフレット、野鳥の楽園(根室・ひがし北海道バードウォッチングガイド)、
  ねむろの野鳥ミニ図鑑ほか、バス時刻表などお送りします。

★何かわからないことがあれば、「根室市観光インフォメーションセンター」へ
TEL:0153-24-3104 9:00―17:00
元日本野鳥の会のレンジャーがいます! 「遠慮なくご連絡ください」と力強い協力の言葉をいただきました。

落石ネイチャークルーズまでの移動が、タクシーでは難しい場合は、以下をご検討ください。

観光協会の方からのアドバイスです。
本土最東端パノラマクルーズ(歯舞クルーズ)であれば、根室交通バス納沙布線で行くことはできます。
 ⇒ガイドはいませんが、ある程度探したり識別できる人はコチラもありかと
 (7,000円 2時間 9:30、12:00出港)バス停から歩いて受付事務所まで約350m

★午前の部
8:20根室駅前バスターミナル発
8:52歯舞(はぼまい)信金前着
9:30~11:30 歯舞クルーズ
12:51歯舞信金前発
13:24根室駅前バスターミナル着

★午後の部
11:05根室駅前バスターミナル発
11:37歯舞(はぼまい)信金前着
12:00~14:00 歯舞クルーズ
15:21歯舞信金前発
15:54根室駅前バスターミナル着


※2025年12月の情報です。
 ご旅行に行く場合は、必ずご自身で調べてからご出発ください。

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