2025/08/28

ニコンモナーク探鳥会「ツバメのねぐら入り観察会」を開催しました

2025年8月2日(土)に神奈川県川崎市の多摩川河川敷にて「ニコンモナーク探鳥会 ツバメのねぐら入り観察会」を開催しました。


「ニコンモナーク探鳥会」は、おもに、バードウォッチング初心者の方を対象に、野鳥観察の楽しさを体験していただくイベントです。参加者の皆さんには、ニコンの双眼鏡「モナークM7」を貸し出し、双眼鏡をお持ちでない方も気軽に参加できるようにしています。

▲貸し出した双眼鏡「モナークM7」
暗い環境でも明るくくっきり見えます

巣立ったツバメや子育てを終えたツバメは、河川敷のヨシ原などに集まって集団で眠るようになります。
ツバメのねぐら入りでは、日没頃になると集まってくる数千羽のツバメたちが、ヨシ原や上空を乱舞する様子を観察します。


普段は日中に開催することが多い探鳥会ですが、ツバメのねぐら入り観察会は夕方からのスタート。当日は18時から、あたりが暗くなるまでの約1時間半のプログラムで、22名の方にご参加いただきました。


▲夕方の河川敷

観察会では、はじめにスタッフが双眼鏡の使い方とツバメのねぐら入りについて説明したあと、参加者の皆さんでツバメが来るのを待ちました。
日没が近づくと、ツバメが次々にやってきます。双眼鏡を使うと、ヨシ原の上を飛び交ったり、水面すれすれを飛んで水浴びする姿も観察できました。

▲観察のようす
対岸のヨシ原にツバメたちが集まります

あたりが暗くなってくるとツバメたちは次第にヨシへと止まりはじめます。観察場所からは距離があるため望遠鏡を使用し、たくさんのツバメがヨシにとまって休む姿をじっくりと観察することができました。

▲ヨシ原に集まるツバメ
暗くなると徐々にヨシにとまり始めます

参加者からは、
「これほどのツバメの大群を見られたのは貴重な体験でした」
「双眼鏡でねぐらの様子をしっかり観察できて、とても楽しかったです」
などの感想が寄せられ、充実した時間を過ごしていただけた様子でした。


これからも、さまざまなフィールドで探鳥会を開催し、より多くの方にバードウォッチングの楽しさをお伝えできればと考えています。


★このイベントは、株式会社ニコンイメージングジャパンのご協賛で開催いたしました。

ツバメを見守る輪_Vol.97_道の駅 三芳村 鄙の里

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「ツバメの見守りありがとう」千葉県の

「道の駅 三芳村 鄙の里」に感謝状贈呈

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日本野鳥の会千葉県からの推薦で、
道の駅 三芳村 鄙の里」へ感謝状を贈呈しました。

道の駅 三芳村 鄙の里は、千葉県南房総市にある道の駅です。

道の駅 三芳村 鄙の里

鄙の里では、以前からツバメの巣の保護に努めており、
2023年12月のリニューアルオープン以後も継続しています。
人の往来が多い場所にフン除けを設けたり、ポスターやシールを掲示したりして、
子育てをするツバメを見守って大切にされています。駅長の亀田さんも、
ツバメと人との共生に配慮されており、観光で訪れる方々にも珍しがられ、
親しみをもって受け入れられています。

▲ツバメの巣の下にはフン受けが設置されている

こうした見守りに対して、7月1日(火)に、日本野鳥の会千葉県の橋本事務局長より、
道の駅 三芳村 鄙の里 駅長の亀田さんへ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす

感謝状の贈呈を受け、亀田さんからは
「この場所は、周りに田畑が多く、ツバメが多い環境です。
ツバメの子育てに最適な場所として、環境の維持に努めていきたい」
とあたたかいコメントをいただきました。

ツバメを見守る輪_Vol.96_板坂理容室、キッズアカデミー太陽丘こども園

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「ツバメの見守りありがとう」 石川県の

「板坂理容室」「キッズアカデミー 太陽丘こども園」に感謝状贈呈

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日本野鳥の会石川からの推薦で、
 
●板坂理容室
板坂理容室は、石川県金沢市にある理容室です。
板坂理容室がある湯涌温泉街のメイン道路沿いからは、
ツバメの巣が並んでいるのが見えます。

▲板坂理容室

ツバメの巣の前には、紐を垂らすなどカラス避けをしており、
フン受けの板を設置するなどツバメたちを大事に見守っています。

▲カラス除けのひもと
巣の下にはフン受けの板が打ち付けられている
 
こうした見守りに対して、7月1日(火)に、
日本野鳥の会石川の白川代表より、
板坂理容室店主の板坂さんへ感謝状が手渡されました。

▲感謝状贈呈のようす

▲ツバメの巣を見上げる板坂さんと白川代表

感謝状の贈呈を受け、板坂さんは、
「とにかくツバメはかわいい。今後もツバメたちの子育てを見守っていきたいと思っています。」とお話されました。

キッズアカデミー 太陽丘こども園

キッズアカデミー 太陽丘こども園は、石川県金沢市にある保育園です。

キッズアカデミー 太陽丘こども園

ツバメの巣は、玄関、裏側合わせて7個の巣があり、
それぞれの巣の下にはフン受けの板が設置されています。

▲ツバメの巣の下にはフン受けが設置されている

ツバメの巣は、卵からヒナになるまで子供たちにも見える場所に作られており、
その成長を見るのも子供たちの楽しみになっており愛着の形成にも役立っているとのことでした。残念ながら今年はツバメの営巣は確認できませんでしたが、ツバメが来た時には、しっかり見守っていきたいとお話されました。

こうした見守りに対して、7月1日(火)に、
日本野鳥の会石川の白川代表より、キッズアカデミー 太陽丘こども園園長の山下さんへ
感謝状が手渡されました。

▲贈呈のようす

▲ツバメの巣を見上げる山下さんと白川代表

感謝状の贈呈を受け、山下さんは、
「ツバメの巣があることで、子どもたちがツバメを学ぶよい機会になっている。
またツバメに営巣して欲しい。そして、今後もツバメを見守っていきたい。」
とお話されました。

2025/08/01

今月の鳥「コサギ、チュウサギ」

 日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

2025年8月の鳥は、「コサギ」と「チュウサギ」です。

 


撮影:野間 修一/撮影地:鳥取県

この写真の2羽。ぱっと見たところ、どちらも同じように見えますが、

飛んでいるのがチュウサギ、水面にいるのがコサギです。

 

見分けるポイントはいくつかあります。

たとえば足指の色。コサギは鮮やかな黄色ですが、チュウサギは黒。

くちばしにも違いがあり、コサギは一年を通じて黒いのに対し、チュウサギのくちばしは季節によって変化します。春や夏には黒く、秋冬になると黄色へと衣替えするのです(ただし、個体差や季節の変わり目には例外もあります)。

名前の通り、体の大きさも目安になります。チュウサギのほうが、少し大きく見えるはずです。写真では確認できませんが、口角と目の位置関係にも違いがあります。

 

さらに、見た目だけでは分からない違いもあります。

コサギは日本に一年中いる留鳥ですが、チュウサギは春から夏にかけてやってくる渡り鳥。秋になると、チュウサギは南の地へと旅立っていきます。

 

小学生の頃、近所の田んぼで、白くて足の長い鳥をよく見かけました。

母に「あの鳥はなに?」とたずねると、「シラサギだよ」と教えてくれました。なるほど、とそのまま覚えていましたが、大人になって「シラサギ」が実は白いサギの総称だと知ったとき、あの田んぼの風景がふっとよみがえりました。

あの頃、もっと鳥に関心を持っていたら、「今日は何サギが来ているのだろう」と観察するおもしろさに気付けていたかもしれません。

 

チュウサギとコサギと一緒にいるようすは、そろそろ見納めです。

ちなみに、よく見られる白いサギとしては「ダイサギ」もいて、こちらもコサギ同様、一年中見ることができます。

もし白いサギを見かけたら、ちょっと立ち止まって、よく見比べてみてください。


スタッフE

今月の鳥「アオゲラ」

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