日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
2025年1月の鳥は「ベニマシコ」です。
撮影:小宮山 義光 撮影地:長野県
雪が降り積もる中に紅一点!(赤いのはオスですが)
冬は本州以南で見られる縁起が良さそうな色の鳥です。
漢字では「紅猿子」と書きます。
猿のように顔が赤いことから名付けられたそうです。
写真で見た時はイチゴ味のかき氷みたいだなぁと感じました。
しかし冬の東京で実際に見た時は、「あれれ、思っていたより赤くない…」
確かにオスではあるのですが、赤い羽根の発色が良くありません。
どうやら若鳥だったようです。
真っ赤なおなかが見られなかったことに少し落ち込みましたが、これから成長していくにつれて鮮やかな紅色に色付いていくのが楽しみです。
そして観察中に気が付いたことです。
「ベニマシコの背中、スズメにそっくり!」
もちろん、ベニマシコだけではありません。
アオジも、ホオジロも、他にもたくさんの小鳥たちの背中の模様がスズメに似ているのです。
小鳥の間で大ブームを巻き起こしているこの柄は、敵から見つからないためにとても有効なのでしょう。
バードウォッチャーからすると、識別しづらいので勘弁してほしいですが…。
みなさんも、ベニマシコのおなかだけでなく背中に注目してみてはいかがでしょうか。
スズメと似ているところや、違うところもあり、そしてそこから新しい発見もあるかもしれません。
スタッフIHでした。