あけましておめでとうございます。
今年も、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について、連載をお届けします。2023年のトップは「ベニヒワ」です。
ベニヒワの特徴は、何と言っても額の紅色です。シベリアやアラスカで繁殖して、冬になると日本等に渡ってくる冬鳥です。名前にある「ヒワ」は、ベニヒワの他にも、カワラヒワやマヒワにもついていますが、漢字では、弱い鳥「鶸」と書き、古語で、小さくて繊細という意味の「ひわかし」が語源になっていると言われています。
年によって飛来数は大きく異なり、恐らく、シベリアやアラスカの餌が豊富な年は、わざわざ日本まで南下しないのだと思います。日本に渡来したベニヒワは、草原で草の種子や、ハンノキの種子を食べます。また、マヒワの群れにまざることもあるようなので、そのような環境がある場所でマヒワの群れを探すと見つけやすいのかもしれません。
そうは言うものの、実は私、ベニヒワを見たことがありません。人によって、憧れの鳥や、見てみたい鳥はそれぞれだと思いますが、ベニヒワを見たいと思っている方は意外と多いのではないかと予想しています。
そんな中、NHKの「ダーウィンが来た」で、カマキリが鳥を襲うという放送回を見たのですが、なんと、襲われたのが、このベニヒワでした。鳥がカマキリに襲われるという衝撃に加えて、憧れの鳥がカマキリに襲われるというダブルの衝撃をくらい、思わずテレビに向かって「あーあーあー」と、ただ叫ぶだけのおっさんになってしまいました。
しかし、テレビ越しで見たことと、今月の鳥の担当が「ベニヒワ」だったことから、もしかすると、今シーズンは、いよいよベニヒワに会えるのかもしれないと期待を膨らませながら、ベニヒワに出会うための計画を練っています。この計画を練る時間も、バードウォッチングの楽しみでもあるのです。
WILD Sでした。