2025/02/08

2/9「光学機器購入者限定探鳥会(まつぶし緑の丘公園)」にご参加の皆様へ

2/9「光学機器購入者限定探鳥会(まつぶし緑の丘公園)」にご参加の皆様へ


当イベントは、予定通り開催いたします。

終日、晴れの予報となっておりますが、

念のため、雨具のお持ちの上ご参加ください。

また、寒さが予想されますので、あたたかくしてお越しください。


みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。


※当イベントは事前申込制です。受付は終了いたしました。

参加いただける方には、事前にメールで詳細をお知らせしておりますので、ご確認ください。


公益財団法人日本野鳥の会 普及室

2025/02/03

今月の鳥「ユキホオジロ」

 日本野鳥の会が発行する、ワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。

2025年2月の鳥は「ユキホオジロ」です。

撮影:中畑 勉 撮影地:北海道


ユキホオジロ。まず、名前が良い。

シロハヤブサ、シロフクロウ、シロカモメ、シロアジサシと、

日本の野鳥の中で、「白」とつくのはたくさんいますが、「雪」とつくのは「ユキホオジロ」だけ。

新雪の中に少し埋まっている姿や雪の塊の陰にひっそりとうずくまる姿は、まさに名前通りと感じます。


初めての出会いは、北海道根室市の「春国岱(しゅんくにたい)」。

横殴りの雪の中、春国岱に掛かる赤い橋を渡ると、枯れたハマニンニクの草地が広がっています。

覚悟を決めて歩き始めると、50羽くらいの小鳥が群れ飛ぶ姿が視界に入りました。

買ったばかりのツァイスを向けると、ハマニンニクにとまり、顔につけた雪も気にせず、一心に実を啄む白い小鳥はユキホオジロでした。


最近では、北海道別海町の「野付(のつけ)半島」が有名ですが、厳寒の中、数キロは歩かなくては出会うことができない貴重な野鳥です。

数年前に訪れたときも、数キロ歩いた後、なかなか出会えず、1時間くらいじっと待っていました。

この日は無事出会えましたが、出会えないこともあります。

誰もいない冬枯れの草原で、寒さに耐え、じっと待っている時に思い浮かべるのは、ネガティブなこと。

携帯電話が無い時代、捻挫したら終わりだったな・・・とか、今地震が起きて津波が来たらおしまいだな・・・

とか。

しかし、ユキホオジロが姿を現すと、一瞬でそんなことは飛んで行ってしまい、感動と達成感でいっぱいになります。

毎年行くのはなかなか難しいですが、「数年に一度の出会いを楽しむ」。私の中で、ユキホオジロはそんな野鳥なのです。

今年は行けるかな、いつ行こうかな、と思ってみたり、計画を立ててみたりすることもバードウォッチングの楽しみ方の一つではないでしょうか。

厳寒の北海道、ぜひ訪れてみてください。


残念なのは、野付半島でも撮影マナーの悪化があり、ユキホオジロを追いかけまわったり、餌付けをする輩がいるそうです。

自然豊かな北海道の片隅までやってきたのに、こんな場面には出会いたくないですね。


今月の鳥「クロツグミ」

  日本野鳥の会が発行する、 ワイルドバード・カレンダー に掲載されている野鳥について紹介します。 2025 年 4 月の鳥は「クロツグミ」です。    撮影:市川  進 撮影地:長野県 「クロツグミの魅力は何ですか?」と聞かれたら、多くの方は「声の美しさ」と答え...