日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに掲載されている野鳥について紹介します。
ワイルドバード・カレンダー、4月の鳥は「センダイムシクイ」です。
撮影:野口正裕/撮影地:山梨県
センダイムシクイは、全長12.5~13cm、スズメ(全長14~15cm)より小さい、ウグイス科の小型のムシクイです。
日本では夏鳥で、11月~3月は東南アジアで越冬し、4月中旬ごろから繁殖のため日本(九州以北)へ渡来します。5月~7月ごろ低山広葉樹林で繁殖し、8月中旬には秋の渡りがはじまり、10月までに越冬地である東南アジアへ移動してゆきます。
姿は全体的に地味な印象ですが、さえずりが特徴的で、「チヨチヨビィー」という耳にのこりやすい鳴き声は「鶴千代君~」や「焼酎一杯グイ~ッ」などの聞きなしでも知られ、さえずりで季節の移ろいを気づかせてくれる鳥です。
また、センダイムシクイを含め、ムシクイ類は、隠れ身が上手い鳥でもあります。
バードウォッチング4年目、まだまだ初心者の私は、ゴールデンウィークの頃に近所の公園を散歩中や低山のハイキング中に「チヨチヨビィー」というさえずりが聞こえる度「センダイムシクイだ!今度こそ見つけられるかな」と声のする方向を頑張って探すのですが、動きが素早く葉陰に姿を隠しがちなオリーブ色の小鳥を新緑の中で見つけるのは至難の業で、まだセンダイムシクイをしっかり双眼鏡で見ることができずにいます。
しかも双眼鏡でとらえられたとしても、センダイムシクイだと識別するためには、さらなる課題が。
日本で見られるムシクイ類はみな姿が似ており、種類の判別が難しい!
エゾムシクイ、メボソムシクイなど、みな大きさもあまり差がなく、色も同じようなオリーブ褐色系。
ではどこでセンダイムシクイと判断するのかというと、わかりやすい識別ポイントは、「頭の中央の白色の線(頭央線)」です。
他のムシクイにはこの線がないため、ムシクイ類のようだけれど何ムシクイだろう?と識別に迷ったときには、まず頭に白っぽい線を確認できたらセンダイムシクイの可能性が高いと考えて良いのだそうです。
今年もセンダイムシクイの「チヨチヨビィー」が聞けるよう、そして今年こそは双眼鏡でその姿を見られるよう、日々観察スキルをみがきつつ、彼らの春の渡りを心待ちにする日々です。
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